Kling AI 東京国際映画祭TIFFCOMに登場 AI技術による新たな映像制作の可能性を世界のクリエイターと共に語る
2025年10月29日、Kling AIが東京国際映画祭の公式コンテンツマーケット「TIFFCOM(ティフコム)」に初登場した。
東京国際映画祭の重要な一部として、TIFFCOMはアジアを代表する映像コンテンツ取引のプラットフォームであり、世界各国の制作会社、配給会社、クリエイターが集結する国際的な交流の場である。
Kling AIはTIFFCOM開催初日の夜に、「NEXTGEN グローバル新映像創作コンテスト」の授賞式およびラウンドテーブルフォーラムを開催した。
イベントには、アカデミー賞「美術賞」受賞者のティミー・イップ氏、韓国の著名映画監督リ・ファンギョン氏、そして本大会で受賞した中国の曹懿喆氏、韓国のLEAMMONN氏、ポーランドのDawid Meller氏が共に登壇し、AI技術が映画およびコンテンツ制作の未来にもたらす変革について活発な議論が行われた。
NEXTGENグローバル新映像創作大賞、受賞者決定
―AIが一人ひとりの「物語る力」を支援する―
「NEXTGEN グローバル新映像創作コンテスト」は約1か月にわたり開催され、世界122の国と地域から4,600本を超える応募作品が寄せられた。応募数上位の国は中国、アメリカ、インドであり、最終的に10名の優秀なクリエイターの作品が最終審査に残った。
本コンテストは、受賞者のために、総額42,000ドルの賞金、および125万ポイント以上のKling AI クレジットを用意した。
最終結果として、最優秀映像賞1名、新鋭賞2名、オフィシャルセレクション7名が選出され、受賞者はトルコ、イギリス、韓国、ポーランド、メキシコ、イタリア、スイス、中国など多様な国々にわたった。
TIFFCOM開催期間中、Kling AIは授賞式およびラウンドテーブルフォーラムを開催し、ティミー・イップ氏とリ・ファンギョン氏が受賞者にトロフィーを授与した。そのほか、入選作品10本の特別上映も行われた。
最優秀映像賞に輝いた短編映画『Alzheimer(アルツハイマー)』は、中国のクリエイター曹懿喆氏と魏筝氏による共同で制作された作品である。
家族の実体験をもとに温かみのある色彩と独自のストーリーテリングでアルツハイマー患者の心の世界を描き、世界中の患者への社会的な関心を呼びかけている。

▲最優秀映像賞受賞者の代表がステージに登壇
新鋭賞を受賞した作品『BOZULMA』は、トルコのクリエイターSefa Kocakalay氏による創作されたもので、頭が古いアナログテレビになっている少年が主人公となっている。ユーモアに満ちた喜劇の裏に、現代社会への鋭い風刺を秘めている寓話である。
もう一つの新鋭賞受賞作『Ghost Lap』は、イギリスのクリエイターJosh Williams氏による作品で、若きレーサーの視点から「軽やかに生きる」ことをテーマにした人生の寓話を描いたものである。実写系に基づく映像スタイルで、激しいカーチェイスシーンを印象的に表現している。
授賞式で登壇した美術監督のティミー・イップ氏は、AIの映像分野における応用が急速に発展していることに触れ、「今この瞬間にも、テクノロジーは進化を続けています」と語った。
イップ氏は昨年、「Kling AIディレクター共創プロジェクト」に参加し、AIGC映画短編『配達員(The Courier)』を制作したAI技術の先駆者でもある。
「今回の応募作品はいずれも非常に完成度が高く、常識を打ち破る意欲的な作品ばかりでした。『人間性の輝き』というテーマが、異なる監督たちによってそれぞれの映像言語と多様な形式で表現されています。AI技術によって、これまで実現が難しかった映像表現が次々と可能になりました。しかし、何より重要なのは、どの作品も“人間性の物語”を真摯に描いていることです。映像の中で感情が注がれる瞬間こそ、これからのAI映画において最も期待される部分です」とイップ氏は述べた。
また、映画監督のリ・ファンギョン氏も次のようにコメントした。
「今日という日は、単に技術革新を祝う場ではなく、AIと人間が互いを理解し、共鳴し合う“新しい芸術時代”の始まりだと感じています。テクノロジーが人間の感情や想像力と共に成長していく——それはまさに驚くべき変革です。」
著名監督と若手クリエイターが語る
― AI技術がもたらす“人間の感情表現”の新たな可能性 ―
授賞式の後には、ティミー・イップ氏、リ・ファンギョン氏に加え、受賞クリエイターの曹懿喆氏、LEAMMONN氏、Dawid Meller氏、そしてAIコンテンツクリエイターの汗青氏が同じステージに立ち、「Filmmaking Reimagined: Next-Generation Storytelling with AI(映像制作の再構想:AIが切り拓く次世代の物語創作)」をテーマにラウンドテーブルフォーラムが実施された。
AI技術が映画・コンテンツ制作業界にもたらす本質的な変革について議論が交わされ、さらに人間の感情表現における主体性の継承と再構築というテーマにおいても、活発な意見交換が行われた。

▲ラウンドテーブルフォーラム
ティミー・イップ氏は、大賞を受賞した作品『Alzheimer』を高く評価した。同作品はアルツハイマー病患者の内面世界をリアルに描き出しており、その発想はクリエイターが家族の罹患経験に基づいて制作した作品という。イップ氏は次のように語った。
「若い頃のエネルギーは自らの内側から湧き上がりますが、人生の終わりに近づくと、肉体は衰えても精神は永遠に残ります。だからこそ、AI映画であれ、現代映画であれ、古典映画であれ、人間と世界とのつながりを探求することこそが最も重要だと思います。」
リ・ファンギョン氏も「AI技術と向き合うとき、私たちはAIとどのように協働し、人間の感情を映画に吹き込むかを考えるべきです」と語った。
受賞したクリエイターたちも、AIが従来の映像制作プロセスでは困難だった個性的な表現を実現する上でどのように役立ったかを共有した。
『I’m not a robot』で受賞した韓国のクリエイター・LEAMMONN氏は、AIによる新しい物語表現の可能性を展望する。
「私はインタラクティブ映画の未来を構想しています。テクノロジーで物語の遊び場を創り出すことができれば、驚くべきエネルギーが生まれるでしょう。」
ポーランドのクリエイター、Dawid Meller氏(『Lost & Found』受賞)はAIを「創作を解放するツール」と位置付ける。
「AIのおかげで、長年温めてきたアイデアをついに形にすることができました。AIは予算や技術的制約を打ち破り、小規模なクリエイターチームでも映画レベルの作品を作れるようにしてくれます。」
現在、彼はSFコメディの制作を進めており、ビジュアルエフェクトの処理にAIを導入予定だという。「以前なら数週間かかっていた作業が、今では数分で完了します」と語った。
中国のクリエイター・曹懿喆氏は、「最も大きな課題は“本当に良い物語をどう作るか”ということです」と述べる。
「Kling AIを使って創作する中で、プロンプト理解の精度が高まるだけでなく、まるでチームメンバーのように創作に関わってくれます。驚きや新しい発想をもたらしてくれる存在です。」
Kling AI運営責任者の曾雨珅氏は、開会挨拶でこう語った。
「今回のイベントは単なる授賞式ではなく、クリエイターと彼らが命を吹き込んだ物語のすべてに敬意を表する場です。私たちは常に、創作者に力を与え、創作の自由を広げるとともに、良い物語を語るための新たなツールを提供していきます。」
討論全体は、技術の進歩だけでなく、各クリエイター自身の記憶や感情が表現にどう影響するか、そして人間の感情とテクノロジーが共存・衝突する中で生まれる新たな可能性にも焦点を当てた。
世界の映画産業イベントで存在感を強化 Kling AIのグローバル影響力が拡大
9月から10月にかけて、Kling AIは釜山国際映画祭ACFMフォーラム(韓国)、カンヌMIPCOM(フランス)、東京TIFFCOM(日本)といった世界有数の映像業界イベントに相次いで登場し、グローバルな映像創作分野での技術力と創造力を発信。クリエイターたちの作品をより大きな国際舞台へと導いた。
フランス・カンヌのMIPCOMでは、米国のクリエイティブスタジオPhantam Xとの共同制作によるカバン・カルドーザ(芸名Kavan the Kid)監督の新作『Echo Hunter: A Memory Too Far(エコーハンター:消えゆく記憶)』を中心的に上映。最新の「Kling AI 2.5 Turbo」モデルを用い、複雑かつ高コストなシーンをAI生成で再現し、前作『Echo Hunter』の成功を受け継いだ。
また東京TIFFCOMでは、「Kling AI NEXTGEN グローバル新映像創作コンテスト」の入選作品10本を出展し、世界中の映画・映像業界関係者にAI映画制作の魅力と可能性を広く伝えた。
現在、Kling AIは世界で4,500万人以上のクリエイターを擁し、2万社を超える企業クライアントにAPIサービスを提供している。
今後も、技術革新をさらに深め、ユーザーと創作価値を中心に据えながら、クリエイターのためのより優れたAIツールを提供し、すべての人がAIで「良い物語を語る」ことを支援していく。
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