「居場所がある」ことを「あたりまえ」に。江戸川区で「居場所」づくりをする「NPO法人しろひげ・たゆらかファンド」設立
-こころに障がいがある人へ向けた「居場所」づくりのため、クラファンも実施-

「NPO法人しろひげ・たゆらかファンド(本社屋:東京都江戸川区、院長:山中 光茂、以下:当法人)」は、ひきこもり状態にある人や不登校の子ども、こころに障がいがある人たちなどの「居場所」づくりをする団体として、「医療法人社団 しろひげファミリー しろひげ在宅診療所(本社屋:東京都江戸川区、院長:山中 光茂)」と協働し、2025年6月2日(月)に正式に法人設立したことをお知らせします。
当法人は、「学ぶこと」「食べること」「体験すること」の3つを軸に人と人がつながる「居場所」の創出を目指し、7月17日(木)よりクラウドファンディングによる活動資金の募集も開始します。

【法人概要】
所在地 :東京都江戸川区南篠崎町2-11-2 ニューサザンクロス1階店舗C
理事長 :山中 光茂
設 立 :2025年6月
事業内容 : 居場所支援事業
公式サイト:https://shirohige-tayuraka.or.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/shirohige_tayuraka_npo/
法人設立に向けた想い
内閣府が行った調査では、ひきこもり状態にある人が全国で推計146万人、文部科学省が行った調査では不登校の子どもが全国で約35万人にのぼり、年々増加の一途をたどっています。
当法人がある江戸川区で令和5〜6年度に行われた実態調査では、1万132人(区民の約68人に1人)がひきこもり状態にいることも明らかとなりました。当法人設立・活動のバックアップをしている「しろひげ在宅診療所(以下:当院)」でも、全体の相談のうち約2割はこころの障がいに関するものですが、2018年の開院以降、こうした相談は増えており、ご本人・ご家族・支援者一人ひとりと向き合う度に、誰もがどこかに「居場所」や「つながり」を求めていると実感しています。
安心して話ができる場所、誰かと笑ったり泣いたり素直な感情が出せる場所。「ただそこにいられる」それだけでいいと思えるような「居場所」。そんな居場所の存在で、人は前を向く力を持つことができます。
しかし、現状の医療・福祉制度では、それぞれの人にとっての「居場所」を作ることに限界があり、今でもつながりを求めながら孤立・孤独状態にいる人が多くいます。こうした背景から、医療の枠を超えた新たな挑戦として、2022年に江戸川区 瑞江駅前に地域交流居場所「みんながつながる。しろひげ・べーす」を開設。そしてより多くの「居場所」をつくるために今回、当法人を設立しました。
ひきこもり当事者が感じる「居場所」のチカラ
(ひきこもり状態から就職を目指す人が就労の体験をできる「居場所」を利用し、7年ぶりに就職した方の声)
『仕事という社会の中での役割ができたことで引きこもり状態から自然と抜け出せました。
普段の生活では触れ合うことのない中学生や小学生と居場所を通じて友達になれて楽しかった。
やってやれないことはないという言葉が最近、実感を帯びてきた!前向きな思考になったと思う。こんなにも一日が早く終わるのかと感じるようになった。』
当法人が目指す、3つの「居場所」づくり
当法人では、「食べること」「学ぶこと」「体験すること」の3つのテーマで「居場所」づくりに取り組みます。
①「しあわせに“食べること”でつながる居場所」
食べることをきっかけに、人と人がゆるやかにつながる。ふと、こころと顔がほころぶような、そんな空間を作ります。
・食事を通じた交流イベント(地域食堂)の開催
・しろひげスマイルプロジェクト


②「たのしく“学ぶこと”でつながる居場所」
学びの中の気づきが、人とのつながりや行動のきっかけに。そんなこころが動くような情報を、わかりやすく届けていきます。
・こころの障がいに関する情報の発信
・出張型講演会の実施


③「こころが育つ“体験をすること”でつながる居場所」
体験を通じて、自分の「好き」を見つけ、自分を好きになる経験を。そこから社会や文化への関心を広げ、幸せを感じるこころを育てます。
・ARスポーツやメタバース体験の提供
・就労訓練(ひきこもりなど、就労困難者に向けた就労機会)の提供


当法人活動について
・7月11日:こころ食堂開催(済)
・7月17日:クラウドファンディング開始
・8月1日 :こころ食堂開催
・8月8日 :トークイベント開催
・9月23日:こころに障がいがある人へ向けたオンサイトイベント開催
※各イベントの詳細は、改めてお知らせいたします。また、公式サイトからも最新情報はご覧いただけます。
https://shirohige-tayuraka.or.jp/
理事長 山中光茂メッセージ
「居場所づくり」ということは、医療や福祉の制度の枠にはまらないため、現在は行政の持続的な支援があるわけではありません。
「支援する側」「される側」というかたちではなく、誰もがいつでも「居場所」を失い、「居場所」を求めるかもしれない、そのようななかで皆さんのあたたかいご支援は必ず、皆様の未来ともつながると確信しています。
皆様からのご支援は、必ず一人ひとりのいのちや心を育てる「居場所」を、大切に丁寧に作っていく活動に生かされていきます。
「あたりまえの幸せ」を感じられる未来につながっていきます。
これまでも、私たちが積み重ねてきた「居場所」事業は、居場所がなかった方々やそのご家族の笑顔につながってきました。
これからも私たちの活動を皆様に丁寧に伝えながら、ぜひ皆様にも「居場所」にきていただき、その笑顔に接していただければ嬉しいです。

理事長 山中 光茂プロフィール
群馬大学医学部卒業。医師免許取得後、ケニアの離島でのエイズ対策プロジェクトや三重県松阪市長を経験した後、2018年に「しろひげ在宅診療所」を開院。自身の学生時代の経験から、精神疾患やひきこもり状態にいる人をはじめとした、こころに障がいがある人の支援に力を入れており、2023年にはひきこもり支援事業を中心に地域に対して幅広い社会貢献活動を行う「しろひげ・べーす」を開設。子どもたちに命の大切さを考えてもらうための出前授業や、保護者に向けた子どものこころへの寄り添い方の公開講座など、各地の小学校で多くの講演を行う。
「居場所」がある、そんな「あたりまえの幸せ」を実現するためのクラウドファンディング
当法人設立に伴い活動資金を集めるため、7月17日(木)より株式会社CAMPFIRE(代表取締役:中島真https://campfire.co.jp/)が運営する国内最大級のクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」にて寄付の募集を開始します。
クラウドファンディング概要
・活動サイト:https://camp-fire.jp/projects/863684/view
・目標金額 :1,000万円
・募集期間 :2025年7月17日(木)~2025年10月3日(金)
※All-in形式(目標未達でも実施)
“食べること、学ぶこと、体験すること”を通じて、心を育てる「居場所」をつくりたい。医療や福祉の制度にあてはまらない「居場所」づくりのために、皆様のご支援をお願いします。

NPO開設イベントのお知らせ
【日時】
2025年8月8日(金)18:30~20:00
【出演】
・NPO法人しろひげ・たゆらかファンド 理事長 山中 光茂
・一般社団法人SHIPひきこもりと共生社会を考えるネットワーク
代表理事 池上 正樹氏
【方法】
ハイブリッド形式(オンライン配信と会場開催)
▼オンライン配信
NPO法人しろひげ・たゆらかファンド 公式YouTubeでのLIVE配信
▼会場開催
しろひげ在宅診療所 本社屋コミュニティスペース(東京都江戸川区東瑞江3-55-11)
※会場参加の際には事前にご連絡をお願いします
【参加費】
無料
江戸川区を拠点に在宅医療とひきこもり支援を続けてきた 「しろひげ在宅診療所」 は、 地域を越えて支援の輪を広げるため、この度NPO法人を設立する運びとなりました。それを記念し、ジャーナリストして活躍する池上 正樹氏をお招きし在宅診療の医師、山中 光茂 理事長と「ひきこもり」 や「居場所」をテーマにしたトークイベントを開催します。現場を知る二人ならではの対談により、現状の課題とその解決の糸口となる「居場所」の提議について深掘りします。
医療法人社団 しろひげファミリー しろひげ在宅診療所について
2018年に8名のスタッフで設立。江戸川区を中心に浦安市、市川市、葛飾区、江東区、墨田区の“江戸川エリア”にて在宅医療・看護・介護を常勤スタッフのみで提供しています。当院はどのような疾患、どのような状態の患者様でも受け入れながらも、病院と変わらない質の医療で24時間365日対応することが可能です。また、心療内科・精神科として、ひきこもり状態にある方や精神疾患を持つ方の支援にも力を入れています。
当院が何よりも大切にしているのは、「患者様とご家族の心に寄り添う姿勢」です。医療者の価値観よりも患者様とそのご家族の価値観を重視し、幸せな在宅の時間をつくるよう心掛け、患者様とそのご家族の「生き方」や「幸せの形」に合った在宅での生活をご提案しています。
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