SAP® Business Suite、AI・データ・アプリケーションの統合で次世代の企業変革を推進 役割に応じたJoule アシスタントがビジネス全体を横断してAIエージェントを統合

SAPジャパン株式会社

(本リリースは、10月6日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE(NYSE: SAP)は、初開催となる「SAP Connect」において、AI・データ・アプリケーションの統合により企業変革を加速する新たなソリューションを発表しました。今回の発表には、ディープリサーチAIと人と協働して業務成果を高める新世代の役割別アシスタント、より深いインサイトをもたらす拡張されたデータエコシステム、そしてサプライチェーンの混乱を予測し、安定運用を支援する新ソフトウェアが含まれています。

SAP SE エグゼクティブ・ボード・メンバーで、プロダクト&エンジニアリング担当のムハンマド・アラム(Muhammad Alam)は次のように述べています。

「不確実性が常態化する時代に企業が成長を続けるには、個別最適のベスト・オブ・ブリード製品の寄せ集めでは不十分です。本日の発表により、SAP Business Suiteはアプリケーション、データ、AIを統合し、より的確な意思決定と実行の迅速化、変革の拡大を支援します」

人と協働するAI

SAPは、SAP® Business Suiteの中核を担うAI「Joule」において、新世代のJoule アシスタントを発表しました。この新しいJoule アシスタントは、SAP Business Suite全体のアプリケーションやデータを活用し、各業務領域における人の役割に応じて協働するよう設計されています。各Joule アシスタントは、業務上の特定の役割に合わせて設計されており、タスクに適したエージェントを呼び出して構成・管理し、人間がより高度なインサイトの取得と生産性の向上に集中できるよう支援します。

Joule アシスタントを支えるのは、特定の業務領域に特化したJoule Agentsの拡充されたライブラリです。たとえば、People Manager Assistantは、報酬の異常などを検出・解決するPeople Intelligence Agentを含む複数の専門エージェントを調整し、マネージャーの業績向上をサポートします。さらに、Financial Planning Assistantは、キャッシュフローを最適化し利回りを改善するCash Management Agentなどのエージェント群に支えられ、財務部門の効率化を推進します。これらのJoule アシスタントは、各部門で人と協働してパフォーマンスを高めるだけでなく、部門を横断して連携し、企業全体にわたる複雑な課題の解決を支援します。

サイロを越えてつながるデータ

SAPは、AI活用の基盤となるデータ連携を強化する新サービスSAP® Business Data Cloud Connect(SAP BDC Connect)を発表しました。

 

データはAIの可能性を引き出す源泉ですが、多くの企業では依然として複数のシステム間で分断されています。SAPはこの課題を解消するため、SAP BDC Connectを提供します。

SAP BDC Connectは、SAP Business Data Cloudとパートナープラットフォームを安全に接続し、組織や技術の垣根を越えてビジネス対応データプロダクトの双方向連携を支援します。ゼロコピー共有技術により、データはSAPシステム内に安全に保持されたまま、顧客の既存データプラットフォームから即座に参照できる設計です。これにより、コストをかけることなく、またデータのコピーを作成することなく、ビジネスコンテキストを維持したまま分析やAI活用を支援します。

この仕組みにより、分散していたデータの連携が進み、データ処理の流れがより整理され、重複を抑えた効率的な活用が可能となる構成です。これにより、必要な情報に迅速かつ信頼性の高い形でアクセスできるようになります。

SAPは、DatabricksとGoogle CloudがSAP BDC Connectの初期パートナーとして参加することを発表しました。今後も対応パートナーを順次拡大していく予定です。

2025年2月に発表されたように、SAP DatabricksはSAP Business Data Cloudの一部として提供されており、SAP BDC Connectはこの連携をさらに拡張し、よりオープンなデータエコシステムの形成を支援します。

これらのパートナーシップを通じて、顧客は分析やAI活用に必要なデータプロダクトに、より迅速かつ容易にアクセスできるようになり、データからリアルタイムのビジネス成果を導くまでのプロセスを効率化できます。

データを行動に変えるアプリケーション

SAPは、データが生成され、AI主導のインサイトが得られるエンタープライズアプリケーションによって、他社には提供できない独自の価値をお客様に提供しています。

SAP® Supply Chain Orchestrationは、AIネイティブな新ソリューションです。Jouleとライブ・ナレッジ・グラフを組み合わせることで、複数階層にわたるサプライヤーリスクをリアルタイムに把握し、関係部門や取引先が連携して対応できるよう支援します。これにより、企業はコスト削減やサプライチェーンの安定運用を図ることができます。

SAP® Engagement Cloudは、新しいカスタマー・エクスペリエンス・ソリューションです。ビジネスに不可欠なコンテキストを活用して、顧客、サプライヤー、その他のステークホルダーとのやり取りをパーソナライズし、Jouleや組み込みAIにより、一貫性があり、意味のある顧客体験の提供を支援します。AIによるインサイトは、チームに最も高いエンゲージメントを生むメッセージやチャネルを示し、その知見をビジネス全体に応用できるようにします。

さらに、次世代のSAP Ariba® procurement suiteは、調達から支払いまでの一連のプロセスにAIを組み込み、業務の効率と透明性を高めるよう設計されています。Jouleを活用して、サプライヤーの選定や契約内容のレビュー、入札比較などを支援し、調達担当者がより迅速で根拠ある意思決定を行えるよう導きます。本ソリューションは、AIネイティブな調達ソリューションとして、調達業務のさらなる効率化と高度化を支援します。

これらのイノベーションにより、SAP Business Suiteは、AI・データ・アプリケーションを一体的に活用し、企業がより賢く、速く、そして柔軟に変革を進められるよう支援します。

以上

SAPについて

SAP(NYSE:SAP)は、エンタープライズアプリケーションとビジネスAIのグローバルリーダーとして、ビジネスとテクノロジーの融合を推進しています。50年以上にわたり企業と共に歩み、進化を続け、財務、調達、人事、サプライチェーン、カスタマーエクスペリエンスなどのビジネスクリティカルな業務を統合し、お客様のビジネスを成功へと導く支援をしています。詳細は、こちらからご覧ください。 www.sap.com 

 

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町 1丁目2番1号 三井物産ビル11F・12F
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代表者名
鈴木 洋史
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設立
1992年10月