ブラスケム、K2025でサステナブルソリューションのリーダーシップを強化

より循環型でカーボンニュートラルな未来の実現に向けて、包括的なエコシステムを提案

東京発　2025年11月25日 ―より良い生活の実現に向けて化学品・プラスチックのサステナブルソリューションを開発している、グローバル石油化学企業のブラスケムは、10月8日から15日にドイツで開催された世界最大のプラスチック・ゴム産業見本市「K 2025」において、充実したサステナブルソリューションのポートフォリオを紹介しました。今回の展示を通じて、バイオポリマー生産における当社のリーダーシップとカーボンニュートラルな循環型経済への移行に向けた道筋を改めて示しました。

「ブラスケムは、お客様に対し、サステナブルソリューションのエコシステムを柔軟に拡大可能かつ完全なかたちでご提供しています。併せて、パートナー企業のサステナビリティに関する目標達成を支援するサービスや各種取り組みを展開しています。これにより、当社は業界における競争力を高めていきます」と、北米・欧州・アジア（NAMEA）担当副社長のワルミール・ソレルは述べています。

ブラスケムは2010年から継続してKフェアに参加しており、今年はサステナブルポートフォリオに関する最新の成果を紹介しました。主な展示内容は以下の通りです：

• 再生可能カーボン：「I’m green™」バイオベースポリマー。サトウキビ由来のエタノールを原料とし、ネガティブな材料カーボンフットプリントの実現と国際認証の取得。

• 循環型カーボン：「Wenew™」エコシステムソリューション。リサイクル由来の樹脂や化学品を含み、プラスチック廃棄物を次のライフサイクルに移行させることで材料の循環利用を拡大。

「CO₂排出削減とリサイクル促進を支えるソリューションを推進することは、社会全体の循環性を高め、気候変動の緩和していく当社の取り組みの中核をなします。カーボンを常に循環させ、サプライチェーンの責任を強化し、イノベーションを促進するために、サステナブルソリューションのための完全なエコシステムをご提供します」とワルミール氏は述べています。

持続可能な発展をリード

ブラスケムは2010年、サトウキビ由来エタノールを使ったポリエチレンの生産を開始しました。その後、「I’m green™バイオベース」ブランドのもとで製品群を拡大し、EVA*1やポリエチレンワックスを追加しました。これらは、原材料を通じて温室効果ガス削減を目指す企業にとって、包括的で理想的な選択肢を提供するものです。現在、I’m green™バイオベースポリエチレンは世界40か国以上、200社超の企業・ブランドで使用されています。

*1　エチレンと酢酸ビニルとの共重合樹脂（Ethylene-Vinyl Acetate）

また、ブラスケムは「責任あるエタノール調達プログラム」を運営し、品質、人権、社会的責任に関する基準を遵守しながら、サプライチェーンの管理を強化しています。

「この取り組みにより、私たちは、社会にポジティブな影響を与えたいと考えています。安全な労働環境を確保するとともに、原材料の供給元を含むサプライチェーン全体にまで製品管理の視野を広げています。」とワルミール氏は説明します。

ブラスケムの持続可能な成長と競争力を支えるもう一つの柱が、リサイクル素材を含む製品を網羅した「Wenew™」エコシステムです。2024年末時点で、55種類以上の製品、その販売量は8万5,000トンを超え、2019年比で35倍以上に拡大しています。K2025では、これらを含む多様な製品・ソリューションを展示しました。

カーボンニュートラルな循環型経済の実現には、製品ライフサイクルの上流にあたる「設計」も不可欠な要素です。このため、ブラスケムはK 2025において、循環型パッケージデザインラボ「Cazoolo™」を紹介しました。このラボは、環境負荷を低減し、リサイクル性、システム最適化、再利用等のデザイン原則に沿ったパッケージを開発するとともに、消費者が製品を利用、廃棄あるいは再利用する一連のプロセスを再設計することにも取り組んでいます。

 

炭素循環へのコミットメント

ブラスケムは、プラスチック廃棄物の削減と気候変動の緩和に貢献するソリューションを提供しています。これらは、イノベーションの推進と責任あるサプライチェーンの構築に重点を置き、ビジネスと人々の生活の双方に価値をもたらします。このようなソリューションを通じて、2030年までに温室効果ガス排出量を15%削減（2020年比）し、バイオポリマーのポートフォリオを100万トン規模に拡大することを目指しています。

ブラスケム（Braskem）について

ブラスケムは、人と持続可能性を重視したグローバルビジョンのもと、サーキュラーエコノミーの強化に向けたバリューチェーンに貢献することをコミットしています。石油化学企業である同社は、約8,000名の従業員が日々、持続可能な化学製品およびプラスチックソリューションを通じて人々の生活をより良いものにするために、献身的に取り組んでいます。同社はイノベーションをDNAに持ち、食品包装、建設、製造、自動車、農業、ヘルスケア、衛生など、さまざまな分野向けの樹脂や化学製品のポートフォリオを有しています。また、ブラジル、アメリカ、メキシコ、ドイツに計40の工業拠点を持ち、世界70か国以上の顧客に製品を提供しています。

 

本リリースは、ブラスケム本社が2025年10月に公表した英語のプレスリリースを日本語に翻訳したものです。内容についてはオリジナルである英語が優先されます。

 

 

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