熱海の妓楼建築を舞台に、若手アーティストが“実験”を始める『GLOUND ATAMI 2025』10日間のアートイベント開催
築70年の元妓楼建築「旧つたや」を舞台に、若手アーティストたちが熱海という土地と向き合いながら制作に挑む、10日間限定のアートイベント『GLOUND ATAMI 2025』を開催します。
2025年10月、熱海の元妓楼建築「旧つたや」にて、若手アーティストによる10日間のアートイベント『GLOUND ATAMI 2025』を開催します。
全国からの公募で選出された作家に加え、熱海ゆかりの招聘作家、#c7Galleryとのコラボによるデジタルアート展示など、全5組が参加。
歴史ある空間を舞台に、それぞれの表現と向き合う“実験”の場が立ち上がります。

多様なアプローチで“場”と向き合う、5組のアーティストが参加
『GLOUND ATAMI 2025』では、公募・招聘・コラボレーションを通して、多様なバックグラウンドを持つ5組のアーティストが集結。 「旧つたや」という特異な空間と対峙しながら、それぞれの表現で“熱海”と向き合います。
【イベント概要】
名称: GLOUND ATAMI 2025
会期: 2025年10月17日(金)〜10月26日(日) ※10日間、期間中無休
会場: 旧つたや(静岡県熱海市中央町6-4)
開場時間: 11:00〜18:00(予定)
参加作家:
・市川大翔(公募作家)
・小林絵里佳(公募作家)
・永井ミキジ(招聘作家)
・井上ひかり(招聘作家 / ワークショップ)
・/mi.so.no.noː.mi.so/(味噌の脳みそ|コラボレーション作家)
入場料:無料(予約不要)
※ドネーション(500円以上)でオリジナルグッズをプレゼント
主催: GLOUND ATAMI 実行委員会
助成:熱海市観光まちづくり事業補助金(熱海市役所観光経済課)
協力: #c7Gallery、Atelier&Hostel ナギサウラ、ArtBar&GuestHouse ennova
会場協力:株式会社マチモリ不動産、バーコマド
お問い合わせ: glound.atami@gmail.com
公式サイト: https://gloundatami.studio.site
Instagram: @glound_atami
▼公募作家(2組)
全国からの公募によって作品プランを募集。わずか20日間という期間にも関わらず、46組もの応募が寄せられました。
審査には、本企画のアドバイザー・吉田山(Art Amplifier / Curator)、アーティストの鮫島弓起雄に加え、熱海を拠点に文化活動を展開する飲食店やギャラリーの運営者(バー コマド、熱海分福、静電気)が参加し、多様な立場からの視点で審査を実施。
展示空間との相性や提案の独自性などを総合的に検討し、2組の作家を選出しました。

今回の展示会場である「旧つたや」には、かつての妓楼建築の名残をとどめる〈小上がり〉と〈浴場〉の2つの特徴的な空間があり、それぞれに1組ずつ、展示作家を採択しています。

市川大翔 <小上がり>
1991年、東京生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。主なメディウムであるネオン管を、特有の放電発光を内包する「現象の標本」としてとらえ、外形を形作るガラス工芸から、真空や電気などの科学技術のエンジニアリングまで一貫して手がける。
近年の受賞歴に、SICF25 EXHIBITION部門 廣川玉枝賞(2024)、Brillia Art Award 2024 入選(2024)。


小林絵里佳 <浴場>
東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科 修士課程彫刻専攻修了。
現在は水場を中心に穢れ,汚れ,恐怖症などをテーマとして制作を行う。
近年の展示は「Buoyant Bathtime」(ビニールテープ,京都,2024)、「POOL SICKNESS」(galerieH,東京,2022)、「風の目たち」(obscura,ジョージア,2022)など。

▼招聘作家(2組)
公募に加え、熱海にゆかりのある2組のアーティストを招聘。展示やワークショップを通じて、地域とのつながりから生まれる表現を展開します。

永井ミキジ <個物>
兵庫県出身。グラフィックデザイナー・古物収集家。
グラフィックデザイナーとしての活動にとどまらず、蒐集された古物を集め、まとめ、展示・放出し、モノの存在価値を再び考える「個物」や、汎用性の高いSNSフォーマットのみを利用し、世代を問わず対象物の魅力をフラットに見せ、デザイン構築していくリアルタイムパフォーマンスなど、デザイナー・コレクターとしてのキャリアをいかし分野を問わず幅広く活動する。


井上ひかり <ワークショップ>
1999年神奈川県生まれ、 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了
私が選定してきた工業製品たちが
ただ”もの”としてそこに居る瞬間と
自分の行為がメディウムとなってひとつの絵画に見える瞬間
それを行き来しているようなものが見たい。
自分がものを動かすこと
自分がものに動かされてしまうこと
自分が勝手にものを動かしていること
全部違うようで、その結果を出力する身体は変わらない。
多重的なそれらを認識するための行為でもある。

ワークショップ開催(井上ひかり)
アーティスト・井上ひかりによるワークショップを開催します。 生活の中にある物たちを組み合わせて絵画制作を行い、 日常に溢れる色や形の面白さを再発見するプログラムです。
作家独自の視点や手法に触れながら、創作を体験していただけます。
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開催日:10月19日(日)・25日(土)・26日(日)予定
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会場:旧つたや(静岡県熱海市中央町6-4)
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参加費:1,000円
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持ち物
・生活の中にある不要なもの(新品だと尚良い)
・色や形が気になったもの
※手ぶらでも素材のご用意はございます。 -
予約制(当日参加可・状況により制限あり)
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予約フォームは後日公開、詳細は公式サイトにて
▼#c7 Galleryとのコラボレーション「コミュニティ×デジタルアート×熱海の新作展示」
「#c7 Gallery(シーセブンギャラリー)」(主宰:yossie)との共同企画として、デジタルアーティスト「/mi.so.no.noː.mi.so/(味噌の脳みそ)」による新作映像作品を展示します。
本作は「架空の熱海の伝承」をテーマに、#c7 Galleryのコミュニティメンバーが生成したキーワードをもとに制作されたもの。
“デジタル × コミュニティ × 熱海の記憶”が交差する、新たな試みです。
本作品は「GLOUND ATAMI 2025」の会場にて、先行公開されます。

#c7 Gallery
「なんかいい」という直感をみんなで共有し育てるアートの場。アーティストと応援する人が交わり、新しい可能性を広げるコミュニティを目指しています。
Creator、Collector、Community、Culture、Co-create、Curation
6つの「C」が交差し、新しいアートと文化を生み出すハブとして活動しています。

yossie <#c7 Gallery主宰>
「なんかいい」から始まるアートを掲げるコミュニティ&ギャラリー『#c7Gallery』を主宰。
日本初常設NFTギャラリー『NOX Gallery』共同経営者。
そのほかビーチスポーツコミュニティ「BAL.BEACH」の運営や、cloneX#32、川崎フロンターレサポーター&サポートカンパニーなど、幅広く活動。

/mi.so.no.noː.mi.so/ (味噌の脳みそ) <アーティスト>
生成AIや3DCGを用い、テクノロジーとアニミズムの接続をテーマに作品を制作する匿名のアーティスト。
かつての人々が自然現象の中に神霊の気配を感じ取っていた神籬磐境信仰と、現代のAIやアルゴリズムの振る舞いに類似性を見出し、そこにある神秘性や精神性を作品化しようと試みる。作品は主にNFTマーケットやSNSにて発表。

会場再生に向けたクラウドファンディングも実施中

本イベントの会場「旧つたや」は、かつて熱海で実際に営業していた妓楼建築を活用しています。築約70年を超えるこの建物を、今後も文化活動の場として再生・活用していくことを目指し、現在クラウドファンディングを実施中です。
本プロジェクト「GLOUND ATAMI 2025」も、クラウドファンディングの一環として“コラボリターン”を展開中。
建物・展示作品ツアーやオリジナルグッズのプレゼント、「バーコマド」の無料チケットなども用意しています。
イベントをきっかけに、建物と表現の再生を目指すこの取り組みに、ぜひご注目ください。
→ クラウドファンディング詳細はこちら
【妓楼建築・旧つたや再生】『夜の雑貨店』で熱海の夜に賑わいを取り戻し歴史を伝える
【GLOUND ATAMIとは】
「GLOUND ATAMI(グラウンド アタミ)」は、静岡県熱海市を拠点に2025年に立ち上がった、新しいかたちのアートプロジェクトです。
プロジェクト名「GLOUND」は、GROUND(遊び場)・GLOW(成長)・BLEND(交わり)を掛け合わせた造語。
誰もが平等にアクセスできる“プレイグラウンド”として、アートと地域が流動的につながる風通しのよい場づくりを目指しています。
今回はその第一弾として、築約70年の妓楼建築「旧つたや」のリニューアルオープンにあわせ、現代アーティストたちによる期間限定イベントを開催。
今後も熱海の街全体を舞台に、アートと人、そして場所をつなぐ継続的な活動へと広げていきます。

【GLOUND ATAMIが目指すこれから】
『GLOUND ATAMI』は、熱海を拠点に立ち上がった、新しいアートの“遊び場”です。
アーティストが自らの表現や制作と深く向き合い、地域と交差しながら実験や実証を重ねていけるような場づくりを目指しています。
今回のイベント「GLOUND ATAMI 2025」はその第一歩です。今後も熱海という土地全体を舞台に、空間や人、表現や記憶が交わるプロジェクトを展開していく予定です。
アートイベントの開催にとどまらず、アーティストへの継続的な支援や、コミュニケーション、地域との新たな関係性の構築を見据えながら、「場」のあり方を問い続ける取り組みを続けていきます。
今回の開催にあたっては、熱海市役所観光経済課による「熱海市観光まちづくり事業補助金」の支援を受けています。 今後も、地域とのつながりを大切にしながら、自立的で持続可能な活動を目指してまいります。
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