福祉作業所が挑んだ中華鍋づくりが開始1時間で目標達成。就労継続支援B型 × 山田工業所の共同開発鍋「atsu熱」、初日で100名が応援購入
工賃アップの壁を破るために。一般就職が難しい方々の働く価値をつくる新しい取り組みが、Makuakeで大きな反響。
就労継続支援B型事業所「カラードリーム」(運営:株式会社firstclass、大阪市西淀川区)は、横浜中華街の料理人から絶大な支持を集める山田工業所と共同で開発した中華鍋「atsu熱(アツ)」を、クラウドファンディングサービスMakuakeにて公開しました。

公開から わずか1時間で目標金額を達成(Success)。
初日で 100名以上が応援購入。
さらに、本日のグルメランキング1位、本日の総合ランキング2位 を獲得するなど、大きな反響が生まれています。

■就労継続支援B型の工賃アップが難しい現実
就労継続支援B型は、一般就職が難しい方が作業を通じて収入(工賃)を得る場として全国に設置されています。しかし現状では、全国平均工賃は月額2万3千円台にとどまり、多くの事業所が「生産活動の限界」という課題に直面しています。
特に、市場で継続販売できる商品づくりの難しさや単価の安い作業に依存せざるを得ない構造。技術力を活かしきれない環境といった課題によって、本人の努力が工賃に反映されにくい仕組みが生まれています。
カラードリームも同様に、もっと工賃を上げたい、でも現実には上げづらい。という壁に直面していました。
■壁を越えるために、福祉 × 職人のコラボに挑戦
そこで今回、長年プロの料理人から支持されてきた山田工業所(横浜)と連携し、就労継続支援B型としてものづくりの上流工程に関わるという新しい挑戦を開始しました。
「atsu熱」は、職人が一枚の鉄を打ち出すことで生まれる本格仕様の中華鍋。その製造背景の一部として、B型利用者がリサーチ・検品・発送準備などの役割を担うことで、技術と想いの共同開発モデル”を実現しています。
この取り組みは「福祉の工賃アップの方法に、新しい選択肢をつくる」という目的をもって始まりました。
■公開直後から反響が広がった理由
初日から大きな反響をいただいた背景には、以下の3点があります。
山田工業所 × 福祉の共同開発という社会性の高さ
開始1時間で目標達成という話題性
家庭で使いやすい27cm × 打ち出し製法 × 軽量設計というプロスペック性
中でもストーリーに共感して購入したという声が多く寄せられています。

■代表コメント(株式会社firstclass 代表取締役 小川広志)
「工賃を上げる。これはずっと取り組んできたテーマですが、本当に難しい課題でした。今回、山田工業所さんの協力のおかげで、初めて利用者の技術や役割がそのまま価値になるプロジェクトを実現できました。
今回の成功はゴールではなく、スタートです。
利用者さんが誇りを持てる仕事をもっと増やし、工賃アップにつながる仕組みを今後もつくっていきたいと思います。」

■プロジェクトページ(Makuake)
https://www.makuake.com/project/atsu_chukanabe/
■会社概要
株式会社firstclass
所在地:大阪府大阪市西淀川区出来島2丁目9番7号
事業内容:就労継続支援B型事業、ハンドメイド事業、訪問介護、相談支援
運営施設:カラードリーム、ケアステーションキキ~聴~
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社firstclass
担当:小川広志
Email:ogawa@kiki.ne.jp
Instagram:@tryger_h
所在地:大阪府大阪市西淀川区出来島2丁目9番7号
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