【日ポリ化工株式会社】風呂的好奇心を満たす展示シリーズ「FLOW/SCOPE(フロースコープ)」を初開催
18世紀に流行した「江戸湯舟」を現代の技術で再解釈したプロトタイプを初公開

日ポリ化工株式会社(奈良県山辺郡/代表取締役社長 中塚 信二郎)は、1962年の創業以来「新しい風呂文化を創る」ことを変わらぬビジョンとして掲げてまいりました。
この度、当社のカルチャーハブ拠点THE FLOW(大阪府大阪市中央区)において、企画展「FLOW/SCOPE」を開催いたします。本展は、「風呂の過去を覗き込み、未来を展望する。」をコンセプトに、湯にまつわる深遠な世界を探求するものです。

かつての日本において、風呂とは銭湯に足を運ぶことが当たり前だった時代に、私たちは「持ち運べるお風呂」として内風呂文化を提案し、日々の生活に癒しと豊かさをもたらすことを目指してまいりました。FRP(繊維強化プラスチック)という素材に挑み、日本初の洗い場付きポータブルユニットバス「2号機」を開発した創業期から、断熱性能と環境対応をいち早く両立した壁面タイル「セレマス」、そして、高級ホテル向けの人工大理石壁パネル、さらには「温熱研究」と高濃度人工炭酸泉製造装置「Cidre」 の誕生まで。日ポリ化工の現場では風呂にまつわるアイデアが飛び交い、未知の素材や技術を探求し、新たな価値を創造する「探求と試作」が日常的に繰り返されてきました。この挑戦のDNAが、日ポリ化工を今日まで牽引してきた礎です。
一方、現代ではライフスタイルや価値観の変化に伴い、「湯に浸かる」行為が日常から非日常へと緩やかにシフトし、現代では「風呂キャンセル界隈」といった言葉が生まれるなど、入浴習慣にも新たな課題が見られます。こうした時代背景の中で、私たちは風呂が単なる身体を清める場に留まらず、心身の健康とウェルビーイングを育む「メンテナンスドック」として再定義すべきであると捉えています。
本展「FLOW/SCOPE」では、紀元前インダス文明の高度な浴場や古代ローマの複合娯楽施設テルマエから、江戸時代の戸棚風呂や五右衛門風呂といった国内外の多様な風呂の歴史を、風呂的好奇心を満たす視点で振り返ります。同時に、未来の風呂がもたらす新たな可能性についても思いを巡らせます。
中でも、日ポリ化工の技術者が、古き良き「江戸湯舟」を再解釈し、新たな可能性を探るプロトタイプの公開は、我々の探求と試作の精神を具現化したものです。

日ポリ化工は、この風呂の未来を私たちだけで構築するものではないと考えています。
ここTHE FLOWは「入浴の多様性が行き交う交差点」たるカルチャーハブと位置づけ、企業、団体、アーティスト、研究者といった多様なステークホルダーの皆様と対話と共創を重ね、共に新しい入浴文化を育んでいくことを目指しています。これは、創業100周年に向けた第二創業期を力強く推進し、私たちのビジョンをさらに前進させるための重要な一歩でもあります。
本展をきっかけに、日本の豊かな入浴文化を掘り下げ、風呂に浸かる時間や空間について皆様と共に考え、新たな発見と対話が生まれることを願っております。




展示名:FLOW/SCOPE #01 「風呂の過去を覗き込み、未来を展望する。」
期 間:2025年11月11日(火) 〜 12月26日(金)
会 場:THE FLOW 入場無料
大阪府大阪市中央区久太郎町 3−6−8 JRE御堂筋ダイワビル1階
予 約:事前予約制
※下記webサイトよりご予約いただけます。
https://the-flow.jp/exhibition/flow-scope-01/
運 営:日ポリ化工株式会社
【FLOW/SCOPE Creators】
Visual Artist:深尾映像研究室
Sound Artist:清川進也
Technical & Visual System Direction:LUFTZUG
Graphic Design:矢崎花+芦田佳子
Web Design:desegno ltd.
Lighting:ModuleX
3D Printing:ロイスエンタテイメント
Printing:A-plan
Project Management:日本デザインセンター
Context & Produce:Polar Inc.
日ポリ化工株式会社について
1962年創業の日ポリ化工株式会社は、風呂を中心とした水まわり製品の企画・設計から、製造・施工までを一貫して手がける専業メーカーです。1964年、オールFRP洗い場付きポータブルユニットバスの開発・製造にいち早く成功し、以来ラグジュアリーホテルやレジデンス等のオーダーメイドユニットバスも多数手がけています。
「新しい風呂文化を創る」をビジョンに掲げ、技術革新と品質向上を追求し、風呂の提供にとどまらない、入浴を通じた新たな生活習慣の提案にも取り組んでいます。
将来的には、健康のためのメンテナンスドックとして、毎晩バスタブに浸かることが当たり前となる、そんな日常の実現を目指しています。
日ポリ化工株式会社本社は、奈良に、東京ドーム2.5個分(101,758平米 30,835坪)の広さの自社工場を有しています。
〒630-2234 奈良県山辺郡山添村大字切幡126番地の4 https://nippori.co.jp
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