SHED投与による脳性麻痺(遠隔期)治療の臨床研究 名古屋大学が中間解析結果を公開
当社グループの株式会社S-Quatre(エスカトル)は、有効な治療法のない小児疾患や希少疾患に対する新規細胞治療薬(再生医療等製品)の創出を目指して、独自の乳歯由来歯髄幹細胞SQ-SHED(Stem cells from Human Exfoliated Deciduous teeth)を活用した研究開発に取り組んでおります。
このSQ-SHEDを用いた主要な取り組みの一つが、名古屋大学が主導する臨床研究 「脳性麻痺児に対する自己乳歯歯髄幹細胞単回投与の安全性、忍容性を検討する臨床試験」 です。このたび、同研究の中間解析結果をまとめた論文(プレプリント(注1))が名古屋大学より投稿され、2025年11月15日(日本時間)に公開(注2)されました。
当論文では、投与後12週間までのデータが解析され、SHED投与の安全性・忍容性が確認されたことに加え、運動機能の改善を示唆する結果が得られたことが報告されています。
また、この中間解析の内容は、2025年12月21日に開催予定の「第12回 日本小児理学療法学会 学術大会 ランチョンセミナー5『リハビリに続く新たな道-乳歯歯髄幹細胞による脳性麻痺治療』(演者:名古屋大学附属病院 総合周産期母子医療センター 佐藤義朗センター長)」(注3)においても紹介される予定です。
なお、1例目、2例目の患児様の安全性・有効性に関する最終評価(52週)は既に完了しており、3例目の患児様も今後52週まで評価を進める予定です。当社グループは引き続き、脳性麻痺をはじめとする難治性疾患に向き合う患者様とご家族に、一日でも早く革新的な治療法をお届けするため、研究開発に邁進してまいります。
注1) プレプリントとは、研究成果についてより早く、広く専門家の評価を受けるため、学術雑誌による査読に先行して公開される原稿です。査読を経て、内容に修正・変更が加えられる可能性があります。

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