【SMART MONEY Lab REPORTVol.4】家計管理にみる“働くイマドキ夫婦”の円満の秘訣 夫婦間のお金のトラブルを回避する ポイントは“新ホウ・レン・ソウ”にあり!
6月は、夏のボーナスが支給される企業があったり、夏休みやお盆休みの計画を立てる人が徐々に現れはじめるなど、消費の動きが活発化し始める時期でもあります。
スマートマネー研究所では「夫婦間の家計管理の実態と、お金まわりのトラブルを回避して円満な家族生活をおくるためのポイントを明らかにすべく、
25~34歳の有職既婚男女にアンケート調査を実施しました。
≪~意外と把握していないお互いの収入・・・「正確に把握」はわずか3割~≫
働くイマドキ夫婦(25~34歳)の、夫婦間の「互いの年収把握率」を聴取したところ、
「夫の収入を正確に把握している妻」は全体の32.3%、「妻の年収を正確に把握している夫」は38.8%であった。
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★Topic1 金銭トラブルで変わる夫婦関係
夫婦間の金銭トラブルは離婚危機を招きかねない!?
夫婦間のお金に関するトラブル経験者は47.2%。「過剰な趣味消費」・「お金の使い道」などでのトラブルで、くすぶり続ける怒りには要注意。
お金の嘘やごまかしに後で気づいて離婚を考える可能性も。
『トラブル相談相手』は男女ともに配偶者が1位(男性:60.9%/女性:63.1%)。男性は「相談しない」(30.1%)が2位、女性は「母親」(53.9%)が2位に。
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★Topic2 今後のトラブル防止策 ~3つのポリシー~
「報告」・「連携」・「相談」が重要ポイント!!
『今後取り組みたいトラブル防止策』は、
「家計簿で、何にいくら使ったのかをお互いに可視化」(25.6%)、「一定額以上の買い物時は、事前に相手に相談」(24.9%)、「お金に関する隠し事をしない」(21.1%)が並んだ。夫婦間でのホウ(報告)、レン(連携)、ソウ(相談)が重要であるという結果に。
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≪働くイマドキ夫婦の家計管理事情 ~夫婦はどの程度お互いのフトコロ事情を把握している?家計の管理とその方法に迫る~≫
● 家計管理のメインは半数の家庭で「妻」(50.9%)。子どもが生まれるとその割合は56.9%に上昇。(全体 n=636)
家計管理の担当者を聴取すると、全体のおよそ半数が「妻」(50.9%)であるのに対して、「夫婦で管理」をしていると答えたのは28.1%だった。
加えて「子どもあり」の夫婦(n=311)になると「妻が管理する」がさらに増加し、56.9%、「夫婦で共に管理する」にいたっては20.3%まで落ち込み、
ともに男性の家計管理関与度の低さが目立つ。
また、『結婚後の家計管理の方法』は上から順に、「家計簿を作成」、「クレカ利用明細確認」、「口座残高をこまめに確認」となっており、
日常の細かな出費を正確に把握したい意向が見え、上位3項目についてはおよそ3割の家庭で実施されている。
●家計の管理方法
夫婦間での家計の管理方法をみると、全体の上位3つは①共同財布制(28.5%) ②妻から夫への現金小遣い(28.0%) ③項目別担当制(19.8%)であった。
特に「子あり/子なし」で比較をすると、子あり家庭は「夫に現金小遣い」(34.4%)が高く、子なし家庭は「共同財布制」(36.0%)が高くなっている。
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≪夫婦間の金銭トラブルは「早めの相談」で解消が吉!?お金まわりのトラブルと夫婦関係の悪化度は?~≫
●夫婦間のお金に関するトラブル経験者は47.2%。
「過剰な趣味消費」・「お金の使い道」で心の中でくすぶり続ける怒りに要注意。
トラブル相談相手は男女ともに配偶者が1位。男性2位は「相談しない」、女性2位は「母親」。
「過去に夫婦間でお金に関する何らかのトラブルを経験した」という人は全体の47.2%にのぼった。
具体的なトラブル上位3つは「趣味消費の支払い頻度・支払い金額が高く、揉めた」(17.7%)、「お金の使い道の相談で、意見が食い違う」(16.3%)、
「金銭感覚が合わない」(11.4%)と日常的な出費についての項目となっている。
お金のトラブルによる「夫婦の関係性の悪化度」を聴取したところ、上位の項目の中で共通して高いのは、
「すぐに普段通りの関係に戻ったが、実は心の中でしばらく怒り続けた」(それぞれ35.6%、31.3%、28.7%)であった。
出費についてのトラブルは、ちょっとした食い違いであっても潜在的な夫婦間トラブルの火種となりうる様子が窺える。
ちなみに、「離婚まで考えていたことがある」というレベルまで揉めるのは、「パートナーが借金を隠していた」(29.3%)や「金銭感覚が合わない」(21.3%)、
「給与・賞与金額をごまかしていた」(15.4%)などの、“お金にまつわる虚偽や感覚のズレが表面化”した際であることもわかった。
さらに、お金まわりのトラブルが起こった際の相談相手は「配偶者」(60.9%)が最も高く、直接コミュニケーションをとって解決を図る夫婦が多いものの、
「母親」(38.1%)、「信頼のできる友人」(18.6%)など、場合によっては配偶者以外への相談も発生している。
男女別では、女性が「配偶者」(63.1%)に次いで「母親」(53.9%)、男性は「配偶者」(58.7%)の次に「相談しない」(30.1%)という結果となっており、
夫婦間のトラブルを他者と相談してコミュニケーションにより解決したい女性と、やや自分で背負い込みがちな男性という像がみてとれる。
女性から見た場合、男性の「相談しない」ことは、「興味がない、無視されている」と解釈され、
「金銭感覚のズレ」、「ごまかし」という印象を助長してしまう可能性を孕んでいそうだ。
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≪今後のトラブル防止のためのポイントは?!~“ポリシーの共有”が重要に~≫
『今後取り組みたいトラブル防止策』は、上位3つに「家計簿をつけるなど、何にいくら使ったのかを可視化する」(25.6%)、
「一定額以上の買い物をする時は、事前に相手に相談する」(24.9%)、 「どちらが家計を握っても、お金に関する隠し事をしない」(21.1%)が並んだ。
トラブル防止のためは、まず家計に関する3つのポリシーを決めることが大切。
それは、ホウ『報告』(家計に関するルール決め)、レン『連携』(夫婦が連携しやすい家計管理方法)、そしてソウ『相談』 (責任ある家計管理のための行動)。
『報告』は「お金に関する虚偽や感覚のズレを防止したい意向」が反映されており、『連携』には「日常の細かな出費を管理しようとする意向」が反映されている。
いずれも、今後より推奨していくべき項目群となっており、働くイマドキ夫婦もこれらがトラブル防止に寄与すると考えている様子が見てとれる。
一方で、『相談』の項目は、「夫婦それぞれが責任ある家計管理を行おうとする意向」が反映されているが、
この3つのポリシーのうち、一つでも怠ってしまうと一気に深刻度の高いトラブルになる可能性を孕んでいるので気をつけたい。
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【まとめ】夫婦間のお金のトラブルを回避するポイントは、“新ホウ・レン・ソウ”にあり!
これまでの調査結果をまとめると、夫婦間での金銭トラブルを発生させないためには以下の3つのポイントを心がけると良さそうだ。
①ホウ(報告)⇒ ルールを守り、ごまかしや嘘のないこまめな報告を
②レン(連携)⇒ 家計簿やカード明細・給与明細で家計を可視化する管理方法で夫婦連携
③ソウ(相談)⇒ 事前の相談でトラブル回避 家計管理方法で迷ったり金銭感覚のズレを感じたらまず相談
子供ができると、家計管理のメインは「夫婦共同」から「妻」へシフトしていく。
家計を司る妻の立ち位置は、いわば「家計の上司」のようなもの。夫は自宅でも妻への
「ホウ・レン・ソウ」、これが夫婦がトラブルなく円満に過ごす秘訣になり得る。
特に・・・
★「子なし夫婦」は、「夫婦間」でのホウ・レン・ソウが大事!
★「子あり夫婦」では「夫 ⇒ 妻」へのホウ・レン・ソウが大事!
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【調査実施概要】
・調査手法:インターネット調査
・調査機関:㈱電通マクロミル
・調査地域:関東1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
・実施日時:2013年5月21日(火)~22日(水)
・調査対象:25歳~34歳 有職社会人 既婚男女824名(子供あり/子供なしを半数ずつで割り付け)
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