COP19 におけるNGO による一斉退場 オックスファムの声明

オックスファム・ジャパン

ワルシャワで開催されている気候変動枠組み条約会議(COP19)で、会議に参加していたオック
スファムをはじめとしたNGOや市民社会の参加者およそ800人が、抗議の意思表明として、会場
より一斉に退場しました。

ワルシャワ会議では、気候変動の問題に真摯に取り組む姿勢が各国政府に欠如していました。
開催国のポーランドは石炭推進の姿勢を打ち出し、日本は削減目標の大幅な見直しを発表、オ
ーストラリアからは国連の交渉プロセスやその主要議題を尊重していないかのような発言が相次
ぎました。

各国政府が問題に前向きに取り組み、交渉に真摯にのぞむ姿勢がない中では、世界が必要とし
ている気候変動への取組みへ向けた意味ある合意を期待することはできません。NGOによる会
場からの一斉退場は、各国政府の姿勢への抗議表明であり、持続可能な未来へ向けて各国政
府が責任ある行動を取るよう、来年のCOP20へ向けて、世界中の人々に働きかけ、人々の声を
各国政府に届けるために尽力することの決意表明でもあります。

オックスファム・インターナショナルの事務局長ウィニー・ビヤニィマは次の声明を発表しました。

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オックスファムは、COP19交渉に参加している各国政府に対し、「もうたくさんだ」と伝えるために、
一斉退場に参加しました。この交渉の行方を注視している世界の人々は、交渉の絶望的な現状
について知る必要があります。

気候変動は世界中の人々に、洪水や台風といった形で生命、住居、生計手段の喪失という苦難
を、異常気象による凶作や食料価格の高騰を通じて飢餓をもたらしています。これは今現在起き
ていることです。今政府が必要な行動を採らなければ、今後事態はさらに悪化します。

市民からの強い圧力なしに各国政府が必要な行動を採ろうとしない事態が明らかなことから、私
たちは団体の枠を超えて、市民社会全体として意志表示を行うことにしました。

COP19で各国政府は、国民・市民の安全を守るという政府の最も重要な責任を果たすことに失
敗しています。2014年の交渉には、各国が、科学の要請と各国の責任と能力に応じた温室効果
ガス排出削減と、最貧国や脆弱国の適応策を支援するための資金を用意して臨む必要がありま
す。
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引き揚げを行ったNGOと社会運動による共同声明は、こちらよりご覧いただくことができます(英語)
http://www.oxfam.org/en/grow/pressroom/pressrelease/2013-11-21/ngos-social-movements-walk-out-warsaw-climate-talks

会場からの一斉退場の写真は、こちらよりご覧いただくことができます
http://www.flickr.com/photos/oxfam/sets/72157637908945106/

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会社概要

URL
http://www.oxfam.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne 秋葉原ビル7階
電話番号
03-3834-1556
代表者名
黒田かをり
上場
未上場
資本金
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設立
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