約7割の生徒が「お金に対する意識や行動が変わった」と回答 高等専修学校における通年でのパーソナルファイナンス授業実施報告 ~大竹高等専修学校にて、初めて年間を通じたパーソナルファイナンスの授業を実施~
特定非営利活動法人(NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(略称:日本FP協会、理事長:白根壽晴)は、初めて年間を通じたパーソナルファイナンスの授業を平成25年4月18日から平成26年2月13日までの約1年間、大竹高等専修学校(東京都八王子市)で正規の授業として実施いたしました。
本件は、弊会発行の高校生向けテキスト『10代から学ぶパーソナルファイナンス』を網羅した授業展開、定期テストによる効果測定など、今後の弊会インストラクターによる授業のレベルアップに繋がるモデルケースとするべく実施いたしました。
約1年間の授業実施後は、生徒たちのテスト正答率が上昇し、お金に対する意識や行動が変わった、と答えた生徒が7割近くに上りました。また、生徒からは、授業は実用的でお金の勉強は普段なかなかできないのでとてもいい経験になった、といった声が聞かれました。
授業は教諭、インストラクターのCFP®認定者(ファイナンシャル・プランナー)にとっても貴重な経験であり、金融経済教育の重要性がますます高まってきていることを示す結果となりました。
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大竹高等専修学校への授業概要
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1.実施詳細
内容:社会科の授業における年間を通じたパーソナルファイナンス教育を実施
期間:平成25年4月18日から平成26年2月13日までの約1年間
対象:2学年全3クラス 計96名
調理科-2年1組35名、2年2組35名(男女比約半々)
服飾科-2年3組26名(女子のみ)
授業回数:28回 / クラス(週1回で28週間)
授業時間:50分1コマ×3クラス(3コマ×28回=84コマ)
教科:社会科
インストラクター:CFP®認定者(ファイナンシャル・プランナー)で弊会が実施するパーソナルファイナンス教育インストラクター募集選考に合格した者から2名を派遣
2.授業内容
授業実施前に『10代から学ぶパーソナルファイナンス』テキストに沿って全28回分の授業計画案をインストラクターが作成し、その計画案に基づき授業を実施いたしました。毎回の授業には必ずワークシートを取り入れることや、ゲーム(人生ゲームや悪質商法ゲーム等)を通じてお金について学ぶなど、毎回工夫をした授業を展開いたしました。
3.効果測定
第1回目:初回時に「お金のクイズ」を実施。
第2回目:前期試験として6月に実施。
第3回目:最終日の2月に第2回目と同様の内容で実施。
また、最終日にはアンケートも実施し、1年間の振り返りを行いました。
各回のテスト及びアンケートの結果は次のとおりとなりました。
なお、第2回目より第3回目の結果が良かった生徒は48%となり、約半数の生徒は1年間の授業の効果が得られました。
<具体的に変わった点>
・無駄遣いをしなくなった。円安・円高を見るようになった
・少しずつお金を貯めるようになった
・お金を借りたくないなと思ったし、借りるとしても銀行など安全なところで借りようと思った
・何か欲しいと思っても、一回考えて、今本当にどうしても必要だと思ったら買うと考えるようになった
・将来のローンなど重要なことの意識が変わった
3.特に印象に残っている授業などはありましたか。
・1年でどれくらいお金がもらえるか、どのくらい使うのかという授業。自分のことを考える時間が増えたから
・人生ゲームをしながら、お金やクレジットカードなどの使い方を学ぶ
・保険金、労災など、初めて知ることがたくさんあった
・プリントやゲームなど様々な授業をやったが、どれも楽しく授業を受けられた
・これからの人生について計画することが面白かった。1年後にいくら貯まっているか楽しみ
4.その他感想
・とても実用的なリアルな社会科の授業だった
・今まで全然知らないことばかりで、少しでも知れてよかった。両親が普段やっていること(保険とか支払とか)が沢山あって、もう少ししたら20歳になるし、どうやって知ればよいのか不安になった。少しずつ親に聞いて理解していきたいと思った
・お金の大切さがわかった。高校生ではなかなかお金の勉強はできないので、いい経験だと思う
・お金を借りた時のリスクを知ることができた
・現実を見せられた感じはしたが、将来のことを考えてみると、お金のことをもっと考えるようにしたいし、大きな悔いを残さないようにしたい
・どんな人生だろうとその時に合ったもの、道を選ぶことが大切なのだと分かった
・人は何かきっかけがないとやる気など目標ができないので、やっぱりきっかけが必要だと思った
・保険のことや、世の中でどのようにお金が動いているかが少しだけわかったような気がする。将来の役に立てたいと思った
■感想
<担当教諭>
・生徒の雑談の中で、お金の話が出てくるようになった。また保護者からの賛同の声が大きく、実施の手応えを感じている。
・生徒にとって「社会も楽しい」という中学校までの一般教科へのコンプレックスの回復、また「本当の学びの面白さ」を知ってくれたと感じている。大いに実りのある1年であった。
<インストラクターA (CFP®認定者/ファイナンシャル・プランナー)>
これまでの1回の授業とはまったく違い、生徒の理解の深まり、お金への興味、生徒一人ひとりの成長も感じることができ、さらに信頼関係も築くことができたと感じた。また、今までにない嬉しい経験をすることができた。
<インストラクターB (CFP®認定者/ファイナンシャル・プランナー)>
毎回試行錯誤であったが、貴重な機会という言葉では表現できない体験をすることができた。
※CFP®、CERTIFIED FINANCIAL PLANNER®、およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。
※AFFILIATED FINANCIAL PLANNER®、アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー®は、NPO法人日本FP協会の登録商標です。
※家計のホームドクター®はNPO法人日本FP協会の登録商標です。
本件は、弊会発行の高校生向けテキスト『10代から学ぶパーソナルファイナンス』を網羅した授業展開、定期テストによる効果測定など、今後の弊会インストラクターによる授業のレベルアップに繋がるモデルケースとするべく実施いたしました。
約1年間の授業実施後は、生徒たちのテスト正答率が上昇し、お金に対する意識や行動が変わった、と答えた生徒が7割近くに上りました。また、生徒からは、授業は実用的でお金の勉強は普段なかなかできないのでとてもいい経験になった、といった声が聞かれました。
授業は教諭、インストラクターのCFP®認定者(ファイナンシャル・プランナー)にとっても貴重な経験であり、金融経済教育の重要性がますます高まってきていることを示す結果となりました。
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大竹高等専修学校への授業概要
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1.実施詳細
内容:社会科の授業における年間を通じたパーソナルファイナンス教育を実施
期間:平成25年4月18日から平成26年2月13日までの約1年間
対象:2学年全3クラス 計96名
調理科-2年1組35名、2年2組35名(男女比約半々)
服飾科-2年3組26名(女子のみ)
授業回数:28回 / クラス(週1回で28週間)
授業時間:50分1コマ×3クラス(3コマ×28回=84コマ)
教科:社会科
インストラクター:CFP®認定者(ファイナンシャル・プランナー)で弊会が実施するパーソナルファイナンス教育インストラクター募集選考に合格した者から2名を派遣
2.授業内容
授業実施前に『10代から学ぶパーソナルファイナンス』テキストに沿って全28回分の授業計画案をインストラクターが作成し、その計画案に基づき授業を実施いたしました。毎回の授業には必ずワークシートを取り入れることや、ゲーム(人生ゲームや悪質商法ゲーム等)を通じてお金について学ぶなど、毎回工夫をした授業を展開いたしました。
3.効果測定
第1回目:初回時に「お金のクイズ」を実施。
第2回目:前期試験として6月に実施。
第3回目:最終日の2月に第2回目と同様の内容で実施。
また、最終日にはアンケートも実施し、1年間の振り返りを行いました。
各回のテスト及びアンケートの結果は次のとおりとなりました。
なお、第2回目より第3回目の結果が良かった生徒は48%となり、約半数の生徒は1年間の授業の効果が得られました。
<具体的に変わった点>
・無駄遣いをしなくなった。円安・円高を見るようになった
・少しずつお金を貯めるようになった
・お金を借りたくないなと思ったし、借りるとしても銀行など安全なところで借りようと思った
・何か欲しいと思っても、一回考えて、今本当にどうしても必要だと思ったら買うと考えるようになった
・将来のローンなど重要なことの意識が変わった
3.特に印象に残っている授業などはありましたか。
・1年でどれくらいお金がもらえるか、どのくらい使うのかという授業。自分のことを考える時間が増えたから
・人生ゲームをしながら、お金やクレジットカードなどの使い方を学ぶ
・保険金、労災など、初めて知ることがたくさんあった
・プリントやゲームなど様々な授業をやったが、どれも楽しく授業を受けられた
・これからの人生について計画することが面白かった。1年後にいくら貯まっているか楽しみ
4.その他感想
・とても実用的なリアルな社会科の授業だった
・今まで全然知らないことばかりで、少しでも知れてよかった。両親が普段やっていること(保険とか支払とか)が沢山あって、もう少ししたら20歳になるし、どうやって知ればよいのか不安になった。少しずつ親に聞いて理解していきたいと思った
・お金の大切さがわかった。高校生ではなかなかお金の勉強はできないので、いい経験だと思う
・お金を借りた時のリスクを知ることができた
・現実を見せられた感じはしたが、将来のことを考えてみると、お金のことをもっと考えるようにしたいし、大きな悔いを残さないようにしたい
・どんな人生だろうとその時に合ったもの、道を選ぶことが大切なのだと分かった
・人は何かきっかけがないとやる気など目標ができないので、やっぱりきっかけが必要だと思った
・保険のことや、世の中でどのようにお金が動いているかが少しだけわかったような気がする。将来の役に立てたいと思った
■感想
<担当教諭>
・生徒の雑談の中で、お金の話が出てくるようになった。また保護者からの賛同の声が大きく、実施の手応えを感じている。
・生徒にとって「社会も楽しい」という中学校までの一般教科へのコンプレックスの回復、また「本当の学びの面白さ」を知ってくれたと感じている。大いに実りのある1年であった。
<インストラクターA (CFP®認定者/ファイナンシャル・プランナー)>
これまでの1回の授業とはまったく違い、生徒の理解の深まり、お金への興味、生徒一人ひとりの成長も感じることができ、さらに信頼関係も築くことができたと感じた。また、今までにない嬉しい経験をすることができた。
<インストラクターB (CFP®認定者/ファイナンシャル・プランナー)>
毎回試行錯誤であったが、貴重な機会という言葉では表現できない体験をすることができた。
※CFP®、CERTIFIED FINANCIAL PLANNER®、およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。
※AFFILIATED FINANCIAL PLANNER®、アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー®は、NPO法人日本FP協会の登録商標です。
※家計のホームドクター®はNPO法人日本FP協会の登録商標です。
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