リオ五輪期間中のテレビ視聴の変化は?──テレビの1日あたり平均視聴時間50分増加。「スポーツ」ジャンルの視聴時間シェアが大幅上昇。ふだんはテレビをあまりみない層(低視聴層)でも視聴時間に伸び
スイッチ・メディア・ラボ テレビ視聴データ分析
日本時間8月6日から22日に開催されたリオデジャネイロ・オリンピックにおいて、日本は史上最多となる41個のメダルを獲得。熱戦が繰り広げられ、五輪関連のニュースや話題に沸いた17日間でした。期間中には全国高校野球選手権大会も開催され、テレビのスポーツ番組視聴時間には大きな変化が見られました。テレビ視聴ログデータから、その変化をレポートします。
メディアリサーチを提供する株式会社スイッチ・メディア・ラボ(本社:東京都品川区、代表:福羽泰紀)は、関東エリア国内最大規模(※)のテレビ視聴パネルから機械式継続調査にてテレビ視聴ログを秒単位に収集、さまざまな属性でリアルタイムにテレビ視聴データを分析できるサービス[SMART]を提供しています。
※ テレビ視聴パネル数: 関東エリア 2,287世帯・個人 5,937サンプル (2016年8月22日現在)
このたび、リオデジャネイロ・オリンピック期間中の「テレビの見られ方」をまとめましたので、下記のとおりレポートします。
まず、個人全体で見た場合の1人あたり1日平均視聴時間(分)と番組ジャンル別視聴時間シェアの日毎の推移が図1です。
テレビの視聴時間は、7月には1人あたり1日平均135分でしたが、五輪期間中には平均184分となり(最短日で1人あたり169分、最長日で1人あたり202分)、前月に比べて50分近く伸びました。
テレビの総視聴時間に占めるスポーツ番組の視聴時間シェアは、7月の月間平均では4%とわずかでしたが、8月6日に開会式が行われると一気に30%に伸び、その後も3割前後と高い水準で推移しつづけました。中でもお盆休みの週末(13~14日)には4割近くにまで上がる結果となりました。
スポーツ番組のシェアがピークとなった13日にはどのような番組の視聴時間が長かったのでしょうか。この日の視聴時間上位は、日本テレビの『リオデジャネイロ五輪2016』(19:00~28:00)やTBSの『リオ五輪2016』(7:00~11:45)といった長時間特番でした。前者では男子ゴルフや陸上男子100メートル予選などが主に放送され、後者のTBSでは、男子テニスの準々決勝「錦織圭-ガエルモンフィース」や陸上男子400メートル予選などが放送されており、これらの番組が視聴時間の伸びに寄与したようです。
最終日8月22日の閉会式では、次回2020年開催予定の東京大会プレゼンテーションが話題となりましたが、この日は朝から台風9号が関東地方に接近し上陸したことも重なり、「ニュース/報道」番組のシェアが急激に伸びました。
ふだんテレビをあまり視聴しない人たちにおいても、五輪期間中にはテレビの視聴時間は伸びたのでしょうか?
今年5月~7月の1日あたりテレビ視聴時間が1時間未満の人をテレビ「低視聴」層と定義し、図1と同じようにデータをまとめたものが図2です。
ふだんのテレビ視聴時間が1日あたり1時間未満のテレビ低視聴層は、平均すると、7月に1人あたり21分視聴していました。これが五輪期間中には平均35分となり(最短日で1人あたり28分、最長日で1人あたり45分)、8/11(木・祝)山の日以降の休日には平均40分前後と前月の2倍近くとなりました。
この層のテレビの総視聴時間に占める「スポーツ」番組の視聴時間シェアは7月には4%でしたが、開会式の8月6日には約40%に達し、その後もほぼ連日にわたって3割以上を占めました。個人全体で見た図1よりもスポーツ番組のシェアは高くなっており、ふだんテレビをあまりみない層においても8月のテレビ視聴時間の伸びに、オリンピックや全国高校野球選手権大会などのスポーツ番組が寄与した様子がうかがえました。
オリンピック期間中は、土日祝日を中心にテレビ視聴時間が伸び、「スポーツ」番組の視聴シェアも高く推移しましたが、平日でも8/15(月) 錦織圭選手のテニス、8/18(木)女子レスリング・卓球男子団体など、日本選手がメダルを獲得する熱戦をくりひろげた競技の放送日は、「スポーツ」番組の視聴シェアが伸びていました(図1、図2)。


スイッチ・メディア・ラボでは、今回のレポートのように、テレビ視聴ログからふだんの視聴時間を軸に視聴者をグループ分けした分析や、アンケート調査により聴取した150以上の最新属性から多様な切り口でテレビ視聴者を分析することが可能です。今後もさまざまな切り口で、テレビのみられ方の分析結果をレポートいたします。
<株式会社 スイッチ・メディア・ラボ 会社概要>
株式会社スイッチ・メディア・ラボは、関東エリア国内最大規模の約2,000世帯・個人5,000人のテレビ視聴パネルへの機械式継続調査によりテレビ視聴データを収集・分析するメディアリサーチカンパニーです。2014年10月、インターネット上で個人のテレビ視聴状況をほぼリアルタイムに分析できるまったく新しいテレビ視聴分析サービスSMART(スマート)をリリース。放送局・広告主企業・広告代理店等の企業のマーケティング担当者へ提供しています。
※テレビ視聴分析サービスSMARTの詳細はこちら https://www.switch-m.com/service
企業名: 株式会社 スイッチ・メディア・ラボ
URL: http://www.switch-m.com/
所在地: 東京都港区赤坂2-10-9 ラウンドクロス赤坂6F
代表者: 代表取締役社長 福羽 泰紀
設 立: 2012年10月1日
事業内容:
テレビ視聴などのメディアリサーチ
テレビ視聴データ分析サービス [SMART]の提供
テレビ番組の視聴者分析・CMの効果分析 など
※ テレビ視聴パネル数: 関東エリア 2,287世帯・個人 5,937サンプル (2016年8月22日現在)
このたび、リオデジャネイロ・オリンピック期間中の「テレビの見られ方」をまとめましたので、下記のとおりレポートします。
- リオ五輪期間 テレビの1日あたり平均視聴時間は、50分増加
- 「スポーツ」ジャンルの視聴時間シェアが大幅上昇
まず、個人全体で見た場合の1人あたり1日平均視聴時間(分)と番組ジャンル別視聴時間シェアの日毎の推移が図1です。
テレビの視聴時間は、7月には1人あたり1日平均135分でしたが、五輪期間中には平均184分となり(最短日で1人あたり169分、最長日で1人あたり202分)、前月に比べて50分近く伸びました。
図1
テレビの総視聴時間に占めるスポーツ番組の視聴時間シェアは、7月の月間平均では4%とわずかでしたが、8月6日に開会式が行われると一気に30%に伸び、その後も3割前後と高い水準で推移しつづけました。中でもお盆休みの週末(13~14日)には4割近くにまで上がる結果となりました。
スポーツ番組のシェアがピークとなった13日にはどのような番組の視聴時間が長かったのでしょうか。この日の視聴時間上位は、日本テレビの『リオデジャネイロ五輪2016』(19:00~28:00)やTBSの『リオ五輪2016』(7:00~11:45)といった長時間特番でした。前者では男子ゴルフや陸上男子100メートル予選などが主に放送され、後者のTBSでは、男子テニスの準々決勝「錦織圭-ガエルモンフィース」や陸上男子400メートル予選などが放送されており、これらの番組が視聴時間の伸びに寄与したようです。
最終日8月22日の閉会式では、次回2020年開催予定の東京大会プレゼンテーションが話題となりましたが、この日は朝から台風9号が関東地方に接近し上陸したことも重なり、「ニュース/報道」番組のシェアが急激に伸びました。
- ふだんテレビをあまりみない層でも、視聴時間が伸びた
ふだんテレビをあまり視聴しない人たちにおいても、五輪期間中にはテレビの視聴時間は伸びたのでしょうか?
今年5月~7月の1日あたりテレビ視聴時間が1時間未満の人をテレビ「低視聴」層と定義し、図1と同じようにデータをまとめたものが図2です。
ふだんのテレビ視聴時間が1日あたり1時間未満のテレビ低視聴層は、平均すると、7月に1人あたり21分視聴していました。これが五輪期間中には平均35分となり(最短日で1人あたり28分、最長日で1人あたり45分)、8/11(木・祝)山の日以降の休日には平均40分前後と前月の2倍近くとなりました。
この層のテレビの総視聴時間に占める「スポーツ」番組の視聴時間シェアは7月には4%でしたが、開会式の8月6日には約40%に達し、その後もほぼ連日にわたって3割以上を占めました。個人全体で見た図1よりもスポーツ番組のシェアは高くなっており、ふだんテレビをあまりみない層においても8月のテレビ視聴時間の伸びに、オリンピックや全国高校野球選手権大会などのスポーツ番組が寄与した様子がうかがえました。
- 参考:日本選手メダル獲得日一覧
オリンピック期間中は、土日祝日を中心にテレビ視聴時間が伸び、「スポーツ」番組の視聴シェアも高く推移しましたが、平日でも8/15(月) 錦織圭選手のテニス、8/18(木)女子レスリング・卓球男子団体など、日本選手がメダルを獲得する熱戦をくりひろげた競技の放送日は、「スポーツ」番組の視聴シェアが伸びていました(図1、図2)。

<調査概要> 調査方法: 機械式継続調査によるテレビ視聴調査 ※家庭用テレビリモコンと独自開発のテレビ視聴データ収集機器、 インターネット通信を利用した機械式テレビ視聴調査 調査対象者: スイッチ・メディア・ラボ テレビ視聴パネル 調査対象エリア: 関東1都6県 (東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県) 集計対象日: 2016年7月1日(金)~2016年8月22日(月) 集計対象: 地上デジタル放送 7局の(BS放送は含まない)のリアルタイム番組視聴 有効パネル数: 個人 5,937サンプル (2016年8月22日時点) |

●テレビ「低視聴」層について 2016年5月1日(日)~2016年7月31日(日)の1日あたりテレビ視聴時間が1時間未満の人を「低視聴」と定義。 「低視聴」層:1,749サンプル (集計対象期間有効モニター 5,125サンプル中) |
スイッチ・メディア・ラボでは、今回のレポートのように、テレビ視聴ログからふだんの視聴時間を軸に視聴者をグループ分けした分析や、アンケート調査により聴取した150以上の最新属性から多様な切り口でテレビ視聴者を分析することが可能です。今後もさまざまな切り口で、テレビのみられ方の分析結果をレポートいたします。
<株式会社 スイッチ・メディア・ラボ 会社概要>
株式会社スイッチ・メディア・ラボは、関東エリア国内最大規模の約2,000世帯・個人5,000人のテレビ視聴パネルへの機械式継続調査によりテレビ視聴データを収集・分析するメディアリサーチカンパニーです。2014年10月、インターネット上で個人のテレビ視聴状況をほぼリアルタイムに分析できるまったく新しいテレビ視聴分析サービスSMART(スマート)をリリース。放送局・広告主企業・広告代理店等の企業のマーケティング担当者へ提供しています。
※テレビ視聴分析サービスSMARTの詳細はこちら https://www.switch-m.com/service
企業名: 株式会社 スイッチ・メディア・ラボ
URL: http://www.switch-m.com/
所在地: 東京都港区赤坂2-10-9 ラウンドクロス赤坂6F
代表者: 代表取締役社長 福羽 泰紀
設 立: 2012年10月1日
事業内容:
テレビ視聴などのメディアリサーチ
テレビ視聴データ分析サービス [SMART]の提供
テレビ番組の視聴者分析・CMの効果分析 など
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