Lookout、モバイルプライバシーIQ調査結果を発表
日本のスマートフォン所有者におけるプライバシーに対する考え方についての調査を実施
― 日本人の60.2%が自分のプライバシー保護意識は平均的と回答
― アメリカの41%に対し、日本人の僅か15.1%が平均より上と回答
― セキュリティに対する自己評価の高いアメリカ人の方が日本人よりもセキュリティ上危険な行為を行う傾向が高いことが判明
― 日本人男性の方が女性に比べてセキュリティ対策に自信を持っていると回答した割合が高かったものの、セキュリティ上危険な行為を行う傾向が高いことが判明
― 73%の日本人が最も保護対策が必要な情報は自分自身の個人情報と回答し、3%が企業の業務データと回答
KDDIとの業務提携を通じ、Lookout for auを提供するLookout(本社:米国カリフォルニア州、CEO:ジム・ドルチェ、日本法人:ルックアウト・ジャパン株式会社、執行役社長:大須賀雅憲)は、日本のスマートフォン所有者に対しモバイルプライバシーIQの調査を行いました。本調査は2015年初め に アメリカ合衆国で行った調査と同様、プライバシーに対する考え方やモバイル端末における個人情報に対する認識や取り組み、感じ方を検証しています。調査の結果、人々がプライバシー保護に対して高い問題意識を持っているにも関わらず、実際に行っている行動内容には乖離があることが証明されました。例えば、自分はプライバシー保護のためにどのような行動を取るべきか理解していると自負している人こそ、実際には危険な行為を取っていることがわかりました。Lookoutは本調査がこのギャップを少しでも埋めることに役立つことを願っています。
モバイルプライバシーIQとは
モバイルプライバシーIQとはスマートフォン使用時における安全なプライバシー保護に関する個人の知識レベルを指します。概して、モバイル端末とその中に保存されている個人データについて、プライバシー保護の意識が高いと考えている日本人の割合はごくわずかでした。大多数は自分のことを「平均的」と評価しています。
モバイルプライバシーの実情
自分のモバイルプライバシーIQは平均以上であると評価しているのは、スマートフォン所有者のわずか3%で。しかし、この自称プライバシー優等生は、他のユーザーよりも公共Wi-Fiやオープンネットワークに接続したり、非公式マーケットプレイスからモバイルアプリをダウンロードしたりなどの危険な行為を取る可能性が高いことが分かました。このように、モバイルセキュリティ対策おいては全般的に意識の欠如が見られます。
日本 VSアメリカ
プライバシー保護に関する専門的知識があると自己評価するアメリカ人は、日本人よりもずっと多い傾向にあります。ルックアウトが調査したアメリカ人の41%が、自身のモバイルプライバシーIQは平均以上もしくは高レベル
にあると答えていますが、日本人ではこの割合は15%でした。一方で 、専門知識があると自己評価する アメリカ人の多くが、あらゆる種類の危険な行為を行う傾向にあることがわかりました。日本のスマートフォン所有者はモバイルセキュリティに関して完璧とは言えませんが、それでもアメリカの所有者に比べればずっと安全と言えるでしょう。
男性 VS女性
ここでは男女間の違いが見られました。平均以上のモバイルプライバシーIQがあると考える日本人男性の割合は日本人女性よりも多く存在します。一方で、パーミッションを読まずにアプリのダウンロードを行ったり、公共の充
電スポットに接続するなどの危険を冒すのは男性の方が多い傾向にあります。このように、プライバシーについて十分な知識があると思っている人ほど危険を冒す傾向があることが分かります。
モバイルセキュリティに関する懸念
モバイルセキュリティに関して、夜も眠れなくなるほど心配になることは何でしょうか。情報漏えいの心配をするのはどんな種類のデータでしょうか。アプリによる個人情報へのアクセスが増えていくにつれ、プライバシーに対
する考え方はどのように変わっていくのでしょう?アンケートでは日本人は個人情報の取り扱いについて比較的安全と感じていることが分かりました。一方で、便利な機能と引き換えに個人情報を提出することには抵抗があるようです。
企業が憂慮すべき事態
私生活と仕事との境界線が曖昧な現代において、モバイル端末によって企業の機密データが持ち出される可能性が出てきています。今回の調査で、消費者は自分が勤務している企業の機密データの保護よりも、個人情報の保護に対する懸念が高いことが示されました。情報漏えいが発生しないよう最も気をつけるべきデータは企業の機密データであると答えたのは、わずか3%でした。さらに、BYODや社用端末においても、安全が確保されないWiFiへの接続や公共の充電ステーションの使用など、危険な類の行為が行われる傾向にあることが分かりました。
結論
ルックアウトのモバイルプライバシーIQに関する調査から、プライバシー問題に関する意識と、プライバシー保護のために行っている実際の行動の間にギャップがあることが浮き彫りとなりました。多くの人がプライバシー保護の方法を理解していると言いながら、知らず知らずのうちに自身や勤務先を危険にさらしかねない行為に関わっています。 繰り返しになりますが、本調査ではモバイルセキュリティについて熟知していると自負する人ほど危険な行為に及ぶ傾向にあることが明らかにされています。
アメリカの場合と比較して日本にとっての安心材料は、日本のスマートフォン利用者のほうがモバイル端末の安全 対策を行う傾向にあることです。しかし、これに安心してはいけません。日本の消費者において、プライバシー保護のための最も簡単な対策さえ行わない人々の割合は依然として非常に高いのが現状です。各モバイル端末に集約された個人データはサイバー犯罪者の格好の標的です。ルックアウトはあらゆる端末においてプライバシー保護の必要性が今後もさらに重要になると考えています。
安全を保つために
モバイル端末に保存されている個人情報を保護するために何をすればいいのでしょうか。答えはとても簡単です。個人情報が悪者の手に渡らないようにする方法を以下に紹介します。
• PINやパスコードを設定しましょう。モバイルプライバシーIQが高いと思っている人の約35%が「パスコード設定なし」にしていますが、その流行に飛びつかないでください。覗き見や情報漏えいから守ってくれる最初の防衛手段です。
• 公共Wi-Fiではメールやソーシャルネットワーキングは行わずに、サイトの閲覧だけにとどめましょう。公共Wi-Fi のネットワークはどこでもありますが、こうしたネットワークにセキュリティが施されていることは皆無に等しく、あなたのネットの利用状況がハッカーによって比較的簡単に覗き見できてしまいます。今回の調査では、日本のスマートフォン所有者の51%はオープンネットワークを利用しないとありますが、利用する際はサイトの閲覧だけにとどめましょう 。
• 最後の「s」が重要です。モバイルでウェブ閲覧をする場合は、ページの読み込みが完了後にもう一段階踏ん で、これから見ようとするURLが「https 」で始まっていることを確認しましょう。httpsで始まるサイトは接続の安全が高くなります。•スマートフォンの閲覧履歴や検索履歴を定期的に消去しましょう。第三者が万が一あなたの端末を不正に手にしても プライバシーを保護できます。
• アプリをダウンロードする際は慎重に。アプリ評価やレビューに注意を向けましょう。大切なのは「いいえ」と言う勇気です。アプリがアクセスする情報に納得できない場合はインストールをやめる、または消去することも検討してください。
• Android、iOS 双方のスマートフォンは多数のサービスに向けて位置情報を送信する機能を備えていますが、位置情報を送信することに抵抗を感じる場合は、位置情報サービスをオフにしましょう。
•そして、最後に大切なことですが、ルックアウト等のモバイルセキュリティアプリをダウンロードしましょう。こうしたアプリはマルウェアやスパイウェアをチェックし、スマートフォンの紛失や盗難を阻止するほか、スマートフォン内のアプリがアクセスしている情報を通知してくれます。
Lookoutについて
Lookoutはモバイル攻撃が個人や企業に損害を与える前に予知・防止するサイバーセキュリティ企業です。Lookoutのクラウドベースの技術は6,000万台以上のモバイル端末からなるグローバル規模のセンサーネットワークと毎日発行される何万件ものアプリによって支えられています。事実上世界中すべてのモバイルコードを網羅するデータベースと予測的人工知能を利用してデータを解析・解明し、これがなければ見過ごしてしまうはずのつながりをLookoutが識別し、モバイル端末を攻撃するサイバー犯罪を阻止します。AT&T、Deutsche Telekom、EE、KDDI、Orange、Sprint、T-Mobileなど世界の 先端的モバイルネットワーク企業がLookoutをモバイルセキュリティソリューションとして推奨しています。サンフランシスコを本拠地として、ボストン、ロンドン、東京に支社を展開しています。
Lookoutの詳細についてはwww.lookout.com/jpでご覧いただけます。LookoutモバイルセキュリティはGoogle PlayまたはApple App Storeでダウンロードが可能です。
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