うつ病など精神疾患を抱えるご家族への接し方・治療のサポートに関する調査を実施
うつ病患者の家族向けコミュニティサイト「encourage(エンカレッジ)」独自調査
調査概要
目的:うつ病や双極性障害など精神疾患を抱える方のご家族が、どのようなサポートが必要とされているかを把握するため
実施時期:2020年7月22日(水)~2020年7月26日(日)
方法:encourageを利用するユーザーを対象にWebツールを用いてアンケート調査を実施
回答属性:うつ病や双極性障害など精神疾患を抱える方のご家族
サンプル数:全回答者155名、うち当事者とのかかわりについて回答いただいた方118名をベースに集計
※各設問で有効回答を集計しているためn数にばらつきがみられます(回答データのn数を記載しております)
今回の調査は、ヘルスケア分野のデータ分析やリサーチ支援を手掛けるピーエムリンク合同会社(東京都渋谷区、代表:田口 武士)のサポートを受けて実施しました。
調査結果一部抜粋
調査では「当事者とのかかわり」「当事者とのかかわりで困っていること」「encourageの利用状況」について、以下の声が聞かれました。
■当事者とのかかわり方
・精神疾患の当事者と生活の中でかかわることが多いとする家族は87%であった
・かかわり方は、食事や掃除など生活のサポートをしている回答者が72%と最も多く、次いで仕事を増やす、調整するなどの経済面でのサポートが51%、通院のサポート38%、服薬のサポート22%となっていた
・通院サポートの中身として多いのは「診察時の同席」が87%、ついで「診察の送迎」62%などが多くみられた
・服薬サポートについては、飲んだかどうかの「服薬のチェック」が74%、飲み忘れのないように「服薬タイミングの管理」が70%と、きちんと服薬できるようなサポートが多くみられた
■当事者とのかかわりで困っていること
・現時点で困っていることは、症状の改善状況とコミュニケーションに起因することが多く挙げられている
・症状の改善状況では、家族の症状の波に一喜一憂すること(75%)、長期間改善がみられないこと(56%)、先行きが不安なこと(55%)という問題が多く挙げられている
・コミュニケーションについては、当事者からの言動でネガティブな影響を受けること(72%)、自分の言動により当事者の症状が悪化すること(53%)など、当事者からの影響を受けるだけでなく、自らの言動による影響を懸念する声も確認できた
■encourageの利用状況
・encourageのコンテンツで利用割合が高いのは「投稿やコメント/提示版でのやり取り」で、68%の回答者が利用していた
・利用による効果として、「孤独感の緩和」を85%の回答者が感じていた
■最後に
アンケート調査にご協力いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
今回の調査結果を基に、ご家族自身のセルフケアや疾患を抱えるご本人とのコミュニケーションに関する情報発信を進めていきたいと考えています。また企業・医療機関・自治体等と連携をはかり、ご家族が抱える課題の解決に向けた取組みを進めていきます。
encourage(エンカレッジ)について
encourageは、うつ病や双極性障害など、精神疾患を抱える方のご家族同士が、匿名で悩みを相談し合ったり、経験豊富な専門家(医師、臨床心理士、薬剤師、精神保健福祉士など)からアドバイスが得られたりするコミュニティサイトです。2017年9月10日運営開始、2020年9月現在の登録会員数は4,374名、投稿・コメントの累計は16,370件に上ります。
URL:https://encourage-s.jp/service
お問い合わせ先
株式会社ベータトリップ(担当:林)
メールアドレス:info@btrip.co.jp
URL:https://encourages.jp/
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