デイトリウムジャパン、1台から導入できるHCIのエントリーモデルを発表

~ 比較的軽めのワークロードや災害対策用途に最適 ~

デイトリウムジャパン

デイトリウムジャパン合同会社は、HCIのエントリーモデル「DVX Compute Node SYS-4」を本日より販売開始しました。Xeon Scalable Processor Silverを採用しており、検証や開発環境など、比較的軽めなワークロード環境に適しています。HCIでありながらも、1台構成が取れる非常に導入しやすいモデルとなります。そして企業データをAmazon Web Serviceにバックアップするソフトウェア「Cloud DVX」がAmazon Web Serviceの日本データセンターでの稼働をサポートしました。今回のAWS日本データセンターのサポートにより、ネットワーク遅延の少ないクラウド環境での災害対策サイトを運用することが可能となりました。
仮想化環境でのシステム性能を最大限に高速化するソフトウェアとデータ保護ハードウェアを統合した、新世代ハイパーコンバージド インフラストラクチャー(HCI*注1)システムを提供するデイトリウムジャパン合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:河野通明、以下デイトリウム)は、同社が提供するHCIである「Datrium DVX(デイトリウム ディーブイエックス)」において、新たに「DVX Compute Node」のエントリーモデルとして「DVX Compute Node SYS-4」を本日より販売開始したことを発表しました。これにより、比較的軽めなワークロード処理や災害対策用途として1台構成のスモールスタートが可能なHCIを提供します。

HCIの概念はFacebookやGoogleなどの大規模なコンピューティング環境を推進するハイパースケールコンピューティングから発展し、エンタープライズでもその優位性を享受できるように考えられたインフラストラクチャーとして、ここ数年で急速に市場を拡大してきました。サーバーがコモディティ化し、外部接続型の共有ストレージを必要としないHCIは、システムの規模を柔軟に拡張することができるため、初期投資を少なくして運用を開始できることが特長の1つとなっています。しかしながら、企業の重要なデータを安全に保護するためは、複数台のサーバーにデータを分散して保存し、またそのデータを別途バックアップして長期保管する必要があります。そのため、最小構成で導入する際も、サーバーを複数台用意し、加えてバックアップのシステムも必要となります。

そこでデイトリウムは従来のHCIの思想を活かしながらその先を見据え、システム処理とデータ保護を切り分ける仕組みを開発しました。サーバーでは高速なデータ処理を優先させるために、仮想化ソフトウェアであるハイパーバイザーに「DVX Software」をインストールすることで、サーバー筐体内に搭載したフラッシュデバイスに全てのデータをキャッシュさせます。そして、サーバーとは別筐体の「DVX Data Node」に永続データを保存し、安全なデータの保存とバックアップをひとつのHCIシステムとしてビルトインさせています。このような仕組みを取ることで、サーバーは1台でも稼働できるようになり、加えてバックアップを別途用意する必要がなくなります。

そしてこのたび、「Datrium DVX」のエントリーモデルとして、1台から導入しやすい「DVX Compute Node SYS-4」をラインナップに追加し、本日より販売を開始しました。
 

Datrium DVX Compute Node SYS-4

「Datrium DVX」は高速なデータ処理を必要とする業務に適しており、そのため「DVX Compute Node」のモデルにはすべて高性能なIntelのXeon Scalable Processor Goldを採用していました。今回発表した「DVX Compute Node SYS-4」はXeon Scalable Processor Silverを採用し、検証や開発環境など、比較的軽めなワークロード環境に適した非常に導入しやすいエントリー モデルとなります。

また、「Datrium DVX」に災害対策を施すにあたり、コンピュート ノードとして「DVX Compute Node SYS-4」を遠隔地サイトに採用することで、比較的安価に災害対策を実施することが可能となります。「Datrium DVX」ではデータを遠隔地サイトにネットワーク転送するレプリケーション機能を標準で実装しており、データは圧縮と重複排除により削減され、ネットワーク効率の良い遠隔地データ複製を行うことができます。また、堅牢なFIPS140-2(*注2)暗号化をすべてのデータに施しており、本番稼働サイト、ネットワーク転送、ならびに遠隔地サイトを含め機密性の高いシステムを構築することが可能です。日本国内でも課題となっている2018年5月に適用されたEU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation; GDPR)で定められたデータ保護の指令にも適用しやすいシステム環境を提供します。

そして、このたび「Datrium DVX」のデータをAmazon Web Serviceにバックアップするソフトウェア「Cloud DVX」がAmazon Web Serviceの日本データセンターでの稼働をサポートしました。今回のAWS日本データセンターのサポートにより、ネットワーク遅延の少ないクラウド環境での災害対策サイトを運用することが可能となりました。

災害対策の構成例

販売製品と価格について
  詳細 仕様 参考価格(税抜)
DVX Compute Node SYS-4 フラッシュ搭載
サーバー ハードウェア
1Uラックタイプ。
2x Intel Xeon Silver 4114
(10 コア / ソケット, 2.2 GHz)
※キャッシュ領域SSDは
オプションで選択可能。
1,830,000円

※「Datrium DVX」は、この他に「DVX Software」と「DVX Data Node」が必要となります。

販売とサポートについて

「Datrium DVX」はDatrium販売代理店(ノックス株式会社:2018年7月現在)より購入いただけます。また、サポート サービスは購入先の販売代理店より提供されます。

参考資料

・    DVX Compute Node SYS-4画像:http://s3-us-west-1.amazonaws.com/cdn.datrium.com/wp-content/uploads/2018/02/11171042/Datrium_Black-Single.jpg

・    DVX Data Node (HDDモデル)画像:http://s3-us-west-1.amazonaws.com/cdn.datrium.com/wp-content/uploads/2018/02/11171053/Datrium_White-Single.jpg

・    DVX Software GUI画像:http://s3-us-west-1.amazonaws.com/cdn.datrium.com/wp-content/uploads/2017/10/02104451/DVX-Dashboard-new-large.png

・    Datrium DVX画像:http://s3-us-west-1.amazonaws.com/cdn.datrium.com/wp-content/uploads/2018/02/12104505/DatriumServersCombo_092917.jpg
 

(*注1)  HCI:Hyper Converged Infrastructureの略。サーバーに内蔵されたストレージデバイスを論理的に共有ストレージとして扱えるようにし、高価な物理ストレージ装置を不要にした仮想専用のインフラストラクチャー製品。

(*注2)  FIPS140-2:Federal Information Processing Standardization 140-2の略。アメリカ合衆国連邦政府が規定するハードウェアおよびソフトウェアを含む暗号モジュールに関するセキュリティ規格のひとつ。


デイトリウムジャパン合同会社について

デイトリウムジャパンは、米国デイトリウム社の日本法人として、2018年に設立されました。米国デイトリウム社は、ハイパーコンバージド インフラストラクチャー思想の先を見据えてデザインされたオープン コンバージド インフラストラクチャーをリードする企業です。同社のI/O高速化システムは、ハードウェアの限界を超えたI/Oの高速化を実現するとともに、コンピューティング、プライマリー ストレージ、バックアップ、クラウドDRを統合し、ハイブリッド クラウド インフラストラクチャーの管理と保護を大幅に簡素化します。 同社は、Data DomainのCTOや創業者、VMwareの初期のプリンシパル エンジニアが率いています。

 

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会社概要

URL
http://www.datrium.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区六本木6-2−31 六本木ヒルズノースタワー17階
電話番号
03-5786-2170
代表者名
河野通明
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2018年01月