今年も募集開始!書き損じハガキで被災地へ花火を届ける「ハガキ大作戦2020」がスタート!
書き損じハガキや印刷ミスの年賀ハガキを集めて、毎年全国の被災地へ花火を届ける復興支援企画。ボランティア団体Team-Kが2015年から始めた「ハガキ大作戦」についてご紹介いたします。
- ハガキ大作戦とは?
全国の皆様から書き損じハガキを集め、それをTeam-Kが取りまとめて郵便局へ持ち込みます。
そして、手数料を除いた額面の切手と交換してもらいます。その資金で手持ち花火や打ち上げ花火を購入して全国の被災地の子供たちへ届けるという復興支援プロジェクトです。
2015年以降毎年実施されているこの企画が2020年も実施されることが決定しました!
2019年は台風で全国各地が大きな被害に見舞われました。今年もそういった被災地へ花火を届けるべく、書き損じハガキの募集を開始します。
是非ご自宅に1枚でも書き損じハガキがあればご協力いただけますと幸いです。
- ハガキ大作戦の歩み
約7,000枚(約40万円分)が集まり、宮城県南三陸町へ手持花火250セットと打ち上げ花火数百発を寄贈
2016年
約14,000枚(約80万円分)が集まり、宮城県南三陸町へ手持花火350セットと打ち上げ花火数百発、熊本県内の仮設住宅へ350セットの花火を寄贈
2017年
約22,000枚(約120万円分)が集まり、宮城県(3箇所)、岩手県、福島県、大分県のお祭り会場にて手持ち花火を寄贈
*タリーズコーヒー様が全国の全店舗で募集を呼びかけてくださいました!
2018年
約15,000枚の書き損じハガキが集まり、南三陸町や大阪北部地震で被害のあった高槻市などに花火を寄贈
2019年
約9,000枚の書き損じハガキが集まり、南三陸町へ花火を寄贈
- ハガキ大作戦2020募集要項
書き損じ官製ハガキ
お年玉付き年賀ハガキ
未使用のハガキ、切手
未投函のハガキ
*往復ハガキや喪中ハガキもOK!
*文房具店や100円ショップで売られている「切手を貼って送るタイプ」のハガキはNG!
*住所や氏名、写真など個人情報はマジックペンやスタンプで真っ黒に塗りつぶして頂いてOK!
*額面は問いません!
*1枚から受付しております。
詳細は www.vteamk.com まで
- Team-Kが受け取った書き損じハガキは?
(例)63円の書き損じハガキが2枚あれば、手数料10円(5円×2枚)を引いた116円分の切手に交換!
受け取った切手で手持ち花火を購入したり、花火大会の打ち上げ花火に協賛しています。
- 今回の寄贈予定エリア
(東北地方、九州地方、千葉県、長野県、神奈川県、茨城県県など)
集まったハガキの枚数に合わせて寄贈する場所を検討・決定いたします。
あわせて、今年は「うちのエリアにも届けて!」という場所を全国の皆様より大募集いたします!
お名前、電話番号、具体的な場所、理由を明記してTeam-Kサイトよりご連絡ください。
- 郵送での受付期間
2020年1月06日(月)~1月31日(金)発送分まで
二次募集期間
2020年3月02日(月)~3月15日(日)発送分まで
三次募集期間
2020年5月01日(金)~5月17日(日)発送分まで
- 書き損じハガキの送り先
千葉県木更津市中央2-6-15
木更津郵便局留 Team-K石原・安斎宛
*局留のため、クロネコヤマトや佐川急便からの発送は出来ません!
なお、すぐに確認したいことやお問い合わせがあった場合はTwitterで「@vteamk」で検索!
- 郵送以外の書き損じハガキ受付方法
2020年夏にかけて、いくつかのイベント・フェスに出展予定です。(詳細後日)
2.全国の書き損じハガキ回収店舗様(2019.12.23時点)
<千葉県>
・木更津駅西口「スパークルシティ」1F
and more!!
なお、書き損じハガキの回収に協力してくださる店舗様も大大大募集中です!
今年も、全国の皆様からの「うちの店舗にも回収箱置くよ!」のご協力をドシドシお待ちしております。
ご協力頂ける店舗様はTwitterのDMか公式サイトよりご連絡いただけますと幸いです。
- ボランティア団体Team-Kとは?(2019年1月1日掲載記事より引用)
メンバーは全員社会人や大学生で、完全な個人参加型の団体であるのが特徴だ。
そのため、当然参加するための宿泊、移動などの費用は実費。
結成の理由は、代表を務める石原氏の友人が震災で亡くなったことがきっかけだという。
団体名の由来については、震災後に複数名で現地を訪れた際、ボランティアセンターでは人数が多かったことから"団体扱い"となりその場で団体名を求められたそう。そこにいたメンバーのイニシャルがKだったことなどの理由で決められたという。その日限りのつもりが団体の拡大に伴い変更のタイミングもなく、今日に至るまで使用しているというのだ。
- 復興支援とパンクのつながり
これまでも日本を代表するロックフェスである「SUMMER SONIC」や「SATANIC CARNIVAL」「ARABAKI ROCK FEST」「AIR JAM」「氣志團万博」などでブースを出展すれば、多くの方がブースを訪れ、著名なアーティストもブースを訪れるほど参加者との接点やアーティストとの繋がりも強い。
Team-Kに賛同する人たちはロックファンだけではない。 人気アイドルグループ「嵐」が宮城県で開催した復興支援ライブでもブースを出展したり、AKBメンバーが出演するイベントにもブースを出してきた。同じ千葉県出身でもあるヴィジュアル系ロックバンド「X JAPAN」のライブやメンバーでもある故hideさんのイベントでもたびたびブースを出展している。
いずれも、主催者側に活動内容や趣旨が伝わりやすく明確で、熱量のあるTeam-Kのメッセージをアーティストや主催者側が受けとめてくれるからこそ実現しているのだろうが、こういった活動により支援の輪を広げてきた。
「ジャンルを超えた層に活動を知ってもらい、支援の輪を広げていきたい」という趣旨そのままに、多くの人たちの賛同をもらいながら活動を継続している団体であるが、ブース出展がメインの活動ではない。
Team-Kはいまも活動量そのものは減少してきたものの、様々な活動を継続してきた。
東日本大震災直後は毎週のように瓦礫撤去を行い、仮設住宅の清掃から交流会、被災した保育施設の運動会支援、少年野球チームの試合相手までなんでもニーズに合わせて対応してきたという。
現地の人たちが少しでも笑顔になってくれるならと、形にこだわらず色々なアプローチを続けてきた結果だと話す。東日本大震災の被災地を中心に活動してきたが、それ以降は毎年のように発生する災害被災地に足を運び、仲間とともに活動を続けている。今年は団体の地元である千葉県木更津市も台風15号などで大きな被害が出た。彼らは地元の力になりたいと、すぐに現場に足を運び活動を開始。物資の提供とマンパワーでの協力を現在も継続している。
様々な支援活動を個人・団体問わず実施しているTeam-K代表理事の石原さんは「皆それぞれ仕事をしているので、そもそも頻繁に活動することは出来ない。だからこそ、できる範囲の活動を出来るときに続けるだけなんです。Team-Kはみんながやれるときに気軽に参加できる”窓口”でありたい。そのなかでTeam-Kの組織力を活かすべきときは団体名を全面に出して活動を推進することもある。その時間や手間がもったいないときは個人としてほかの団体様の活動に参加するケースも多々ある」と話す。
また、防災などのニュースを毎日のようにツイートすることについても話を聞いた。
石原さん:防災・減災のニュースを取り上げるということは、自分自身や身の回りの防災を考えるきっかけに直結すると考えています。たとえば、少し大きな地震が発生した時、対処法をツイートしたりします。
もちろん、それは本当にその場で身の危険を感じた人には届きませんが、ぎりぎりそうでなかった人はすぐさま被害状況などを知るためにSNSを見ています。そういう人たちの気づきになってほしいですし、そういった人から違う人たちに届けてもらいたい。意識の連鎖みたいなものですね。
その時どのような行動をするべきかということをその瞬間にふと考えるようになり、そこで学ぶきっかけになると思っています。それでもすぐに意識は薄れてしまうものなので、何度も何度も同じような情報を発信しています。
実際に日々のツイートが参考になったとか、為になったというお言葉をたくさんいただけるので、これからも仕事の合間を縫って極力ツイートするよう心がけていきます。
- 被災地を愛し、地元「木更津市」を愛するTeam-K
主催者であるTeam-Kの代表石原氏に開催当時について振り返ってもらった。
石原さん:とにかく木更津市ってシャッター街っていわれるくらい元気がなかったんですよ。特に駅前なんかはひどくて。当時はなんとかして地元を盛り上げたい、若者に誇りを持ってもらいたい、そういった気持ちがとても強かったんですよね。もう日に日にその思いも強くなっていきまして・・・。その気持ちを誰かに伝えたい、誰かと何かをしたい、そう思ったときに、やっぱり音楽だったんですよね。
なかでも、健さん(横山健さん)が小さい頃から大好きだったので。その思いをメールという形でぎゅっと詰め込んで。なるべく伝わるようにとロジカルに(笑)。半年以上経過したあとだったんですかね?健さんが社長を務めるピザオブデスレコーズからご連絡をいただきまして。それで開催が決まったんですよ。嬉しかったですね。まさか、という感じ。当日は物資を集めたり様々な関連企業様のご好意で色々な催しも展開出来ました。
いつかまた地元で同じようなイベントをやりたいなって思っています。
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2020年もこういった活動を続ける復興支援団体に注目していきたい。
そして、自分自身の備えについても考え、アクションしていきたいと思う。
テキスト・取材・構成:村石 隆二(フリーライター)
取材協力:Team-K 代表 石原健也
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