ものづくりの原価管理自動化サービス「GenKan」β版を正式リリース

株式会社KOSKA

株式会社KOSKA(コスカ、以下「当社」)は、製造業向け原価管理自動化サービス「GenKan(ゲンカン)」のβ版を正式にリリースしました。

 


「GenKan」は、大量生産や少量多品種などの業種を問わずIoTデータを利用して「実績データの取得」と「実際原価計算」と「原価分析」を全て一気通貫に自動で行うサービスです。今ある製造機械にセンサーやカメラをつける、またはIoTで既に取得・蓄積されているデータを利用するため、現場のオペレーションを増やさず「原価管理の全自動化」を実現します。簡単に効果的な原価管理を自動で行うサービスとして、製造現場の実態を金額で見える化し、「勘・経験・根性」から脱却した新たなアプローチとして「生産性向上」に貢献します。
「GenKan」は日本原価計算研究学会常任理事(前会長)で一橋大学尾畑裕教授が監修しています。武州工業株式会社様[1]、丸和電子化学工業株式会社様[2]など複数の企業様にご協力を頂き実証実験を重ね、2019年4月に利用企業様が10社を見据える現在にβ版を公開するに至りました。

武州工業 代表取締役 林 英夫氏より
GenKanの新しい仕組みは武州工業が目指している「日々決算」を実現するためのツールになると期待しています。自社の情報収集の仕組みでデータは取れるようになりましたがなかなかそれを集計・活用することが出来ませんでした。IoT 機器を使ってリアルタイムに取れる情報を活用して個別原価計算に利用する。この新しい発想が理論的に裏付けられた考えに基づいて作られている。ここが素晴らしいと思います。 IoT 機器でデータを溜めても活用できなければ意味はありません。原価計算という会社全体に影響を及ぼす大きな視点で、出来そうで出来なかった事が実現できるということに繋がりました。これからも現場のデータを収集し、一緒になって精度向上に協力したいと思います。

原価管理の「GenKan」特徴
1実績データ取得の自動化 現場のオペレーションを増やさず簡単データ取得
製造業の現場では、現場スタッフの日報作成業務や生産データ入力、ストップウォッチ測定など製造工程に関係無い間接業務により稼働が逼迫し生産性が下がっています。「GenKan」はセンサーやカメラを取り付けることでサイクルタイムを取得し、実績データ取得の自動化を実現します。センサーはリアルタイムにタイムスタンプを取得するため、実績データをリアルタイムで把握することができます。このように、データ取得が自動化されることにより、原価管理業務は大幅に省力化され、取得したデータの活用により生産性向上にも寄与します。


 

       センサー取り付けイメージ
 

       生産データ画面

2実際原価計算の自動化 生産データと原価データを自動接続しリアルタイムに原価計算
現状の管理会計では、「当月収支は翌月末にしか把握出来ない」し、「四半期の収支は翌四半期が始まってからじゃないとわからない」という、リアルタイム性に欠ける収支管理となっております。これは実際原価を把握出来ていないことに起因し、適切な打ち手を適切なタイミングで出来ないという事態が生じています。「GenKan」は、センサーから取得したデータや蓄積されている生産データを用いて、工場・製品・ライン・工程といった粒度で現場の生産量や稼働状況に応じた実際原価を日々更新するため、毎日収支管理することが出来ます。販売価格を設定することで実際原価との比較が可能になるため、黒字・赤字も瞬時にわかります。日々決算が行うことができ、問題が生じたときに迅速に対応することが可能となります。

       実際原価計算画面

3原価分析の自動化 現場が見てわかる実現可能かつ効果的なカイゼンを自動で提案
現在のIoTシステムでは機械のモニタリングやサイクルタイム・中断時間の把握しか出来ておりません。そのため、取得したデータを使ってカイゼンに取り組もうとしても、結局サイクルタイムや中断時間を短くするという昔から変わらぬ時間の短縮にしか取り組めていないのが現状です。また、生産管理ソフトや管理会計ソフトは計算を行うだけで、要因分析や差異分析には弱いという欠点があります。「GenKan」は取得した実際原価データから差異分析および要因特定を自動化し、分析ダッシュボードや定期レポートによって、経営状況を金額で見える化します。カイゼンすべき点の優先順位を金額で示し、目標とする理想の原価の設定も自動で行うため、適切なKPIを簡単に設定することができます。分析から導き出されたカイゼン前後の効果も金額で検証することが出来るため、カイゼンの無駄を洗い出すことも可能です。

       原価分析レポート画面

KOSKA一同より
製造業が行っている管理会計は、財務会計と違い明確なルールがないため各社で自由な取り組みが許容されますが、その反面、自分の会社のやり方が本当に役立っているのか不安に思われる企業も多いです。我々は「効果のある原価計算の理論」と「IoTデータを利用した原価計算の自動化」を用いて製造業の原価管理に新しい可能性をひらきます。

 


お知らせ
2019年3月19日一橋大学一橋講堂にて開催される「日本原価計算研究学会・IVI共催・産学連携コストフォーラム-第2回IoTとコストマネジメント・シンポジウム-」において、代表取締役曽根健一朗および取締役樋口海が登壇し、「GenKan」のサービス詳細、実証実験の成果ついて発表、報告致します。参加料無料・事前申し込み不要となっておりますので、お気軽にご参加ください。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000040032.html

■会社概要
会社名:株式会社KOSKA
所在地:東京都港区浜松町2丁目2番15号
代表者:代表取締役 曽根 健一朗
設 立:2018年10月10日
事業内容:IoTシステムの企画・開発・提供
WEB: https://www.koska.jp/
リリースファイル:https://prtimes.jp/a/?f=d40032-20190314-8939.pdf


■お問い合わせ先
事務所:東京都三鷹市下連雀2−29−15 DECKs301
電話:03-6860-2811
メールアドレス:info@koska.jp
担当者名:樋口 海

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[1] 金属パイプ加工や板金加工の技術を持ち、自動車・医療機器向けの部品を製造する企業。自社工場内での課題から、スマートフォンを用いて設備の稼働率を可視化するIoTアプリ「生産性見え太君」を開発・運用・提供を行う。IoTの先進的な取り組みが評価され、「スマートファクトリーAWARD2018」受賞。
会社名:武州工業株式会社
所在地:東京都青梅市末広町1-2-3
代表者:代表取締役 林 英夫

[2]トヨタ自動車の協力企業である小島プレス工業株式会社のグループ会社として、自動車のオーバーヘッドコンソールやシフトパネルを生産する企業。同社の工場は一気通貫の流れで「最小の在庫」「最短の物流」を実現し、デミング賞を受賞。また、IoT技術を活用した企業間連携(EDI連携)の先駆け企業。
会社名:丸和電子化学株式会社
所在地:愛知県豊田市神池町2丁目1236番地
代表者:代表取締役 辻 富美男

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会社概要

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区外神田6-1-4 神田ノーザンビルB1
電話番号
03-5846-8805
代表者名
曽根健一朗
上場
未上場
資本金
1億2500万円
設立
2018年10月