立体成型、新素材(アクリル・硝子)にも対応する金属調印刷の新技術を発表 成形の自由度を広げ、高い耐候性・強度を求めるプロダクトにも対応する新技術
世界初 光の透過性を実現した金属調印刷技術「METAL FACE」
印刷会社・技光堂(本社:東京都板橋区/代表取締役:佐野雅一)とビジネスデザイン会社・株式会社kenma (本社:東京都新宿区/代表:今井裕平)は、国際展示会「高機能素材week2019 第8回高機能プラスチック展」に出展し、2社が共同事業として取り組む光を透過する機能を持ち合わせた金属調印刷技術を活用したインターフェイス事業「METALFACE(メタルフェイス)」の新技術を発表いたしました。
https://www.metalface.tokyo/
https://www.metalface.tokyo/
【新技術の開発背景】
「METALFACE(メタルフェイス)」(以下、メタルフェイス)は、「透明な樹脂表面に対して本物の金属の様に見え、光を透過する機能を持ち合わせた形で印刷する」世界で唯一無二の印刷技術です(特許申請中)。2019年5月のローンチ以降、国内外の製造業やIT関連企業を中心に、数多くのオファーをいただき共同開発を進めてまいりました。ローンチ当初は、「平面印刷」、「樹脂(PET・PC)素材への対応」が技術的に対応可能でしたが、企業様より立体成形への要望や、耐候性が高く強度が強いアクリルや硝子素材への対応を求める声を数多くいただき、技術開発を進めてまいりました。そして今回新たに、①立体成型(真空成型、インサート成形)、②新素材への対応(アクリル、硝子)、③発光色のバリエーションの増加の3つの新技術を発表、高機能プラスチック展技光堂ブースにて展示いたしました。
【技術詳細・特長】
① 立体成型(真空成型、インサート成形)
■特長:メタルフェイス印刷を施した樹脂素材に、後から真空成型やインサート成形などの加工を加えることで、立体成型を行う技術を開発しました。これにより平面だけではなく立体的なプロダクトへの対応が可能となりました。家電、ディスプレイ、スマートフォンやIoTなどのITデバイス、建築・内装等の幅広い素材として活用いただくことを想定しています。
■技術詳細:
・真空成型:あらかじめメタルフェイス印刷を施したシート上の樹脂に、熱を加え柔らかくした上で金型に押し当て、そこから真空状態にして型に密着させることで形を作ります。
・インサート成形: メタルフェイス印刷を施した薄型の樹脂を金型内に挿入し、その内側に加熱溶融させた樹脂原料をさらに注入して、それらを一体化して成形します。(メタルフェイス印刷面が外側に露出する仕組みになっています)
② 新素材への対応(アクリル、硝子)
■特長:PET(ペット)、PC(ポリカーボ)に加えてアクリルと硝子素材にもメタルフェイス印刷を施すことが可能となりました。アクリル素材は家電やディスプレイ、建築・内装などへ、硝子素材は家電やスマートフォンなどのITデバイスなどへの活用が想定されます。
■技術詳細:アクリル、硝子素材へのメタルフェイス印刷は、それぞれに対応した特殊なインクを使用することにより実現しました。特に硝子は、性質上接着強度を高めることが難しい素材でしたが、硝子に対応した特殊なインクを使用することでその課題をクリアしました。
③ 発光色のバリエーション
■特長:既存技術では、メタルフェイス印刷を透過する光の色は、プロダクトの光源と同一色のみでしたが、メタルフェイスとカラー印刷を組みあわせることにより自由な発色が可能となりました。プロダクトの光源自体では発色が難しい色味も表現することができます。
■技術詳細: メタルフェイス印刷の裏面にマスク処理(カラー印刷)を行うことにより実現しました。光がついていない状態では通常の金属調印刷ですが、光を透過するときにだけカラー印刷に合せた発光色が現れます。カラーインクは、光を透過性と発色を両立させるための特殊なインクを使用しています。
※上記はサンプル作成時の製造技術であり、各製品の状態や量産体制に合わせその内容やプロセスを変更する可能性がございます。
■「メタルフェイス」の特長:
(1)まるで金属のように印刷でき、金属にはない”光を通す機能“も
技光堂の開発したメタルフェイス印刷技術は、透明樹脂素材に立体感(エンボス調)のある印刷と金属と見間違える程の高精細な金属調の印刷を行う技術です。金属柄を独自に解析して印刷用の特殊なデータを作成し原版を作成、それを基に独自の特殊なメタリックインクを使用し印刷しています。光の透過技術の開発では、様々な光源をもとに透過率を検証、異なる光源(強弱)に対して、それに合わせた透過率を調整して印刷することが可能となりました。様々なプロダクトの光源に合わせて調整を加え、最適な金属調印刷をご提案できます。
(2)複雑な金属加工も容易に表現可能
従来金属で作成していた、ヘアライン・スピン・バイブレーション・鏡面・エッチング・エンボス等の様々な処理を全て印刷で表現することが可能です。独自の印刷パターンとインクの厚さを調整することにより光と影を生み出し立体感を出しています。
(3)金属よりも安価で軽量、環境にも優しい
金型を作成しないため、初期費用を安価に抑えることが可能となりました。製品の軽量化、薄型化、着色も実現します。印刷面が平滑なので、表面汚濁も防止でき、金属のように腐食の心配もありません。金属エッジングなどで使用する強い薬液や廃液などの有害物質も出ないため環境に配慮した技術となります。
●株式会社 技光堂会社概要
1964年(昭和39)に製版会社としてスタートし、今では印刷に色々な付加価値を加えた特殊印刷を強みとしている会社です。業界のデジタル化が進む中、単なる印刷ではない特殊印刷のシルク印刷やオンデマンド印刷を先進の製版および加工技術と綿密に連携させ、今までにない製品を社内で一貫製作しています。
金属調印刷以外にも、点字印刷の点の部分をレンズとして使用し、下の画像を動かしたり浮き出させたり違う画像に変えたりする製品や、光の3原色であるR.G.Bを使った印刷で、通常は透明だがブラックライトを当てると色鮮やかな絵柄が浮きだす印刷などの技術も持っています。
設立:1964年2月13日
代表取締役社長:佐野雅一
所在地:〒173-0004 東京都板橋区板橋2-15-3
本社所在地:〒173-0004 東京都板橋区板橋2-15-3
第2工場:〒173-0024 東京都板橋区大山金井町26-4 第2菊池ビル 1F
西日本営業所:〒571-0048 大阪府門真市新橋町8-6 1F
●株式会社 kenma概要
2013年4月設立。ビジネスからブランド、製品・サービス・空間まで、企業の新たな看板商品となる’フラッグシップ’を開発し推進支援するビジネスデザイン会社。代表の今井 裕平は、ビジネスコンサルテ
「東京ビジネスデザインアワード」 は、東京都内のものづくり中小企業と優れた課題解決力・提案力を併せ持つデザイナーとが協働することを目的とした、企業参加型のデザイン・事業提案コンペティションです。企業のもつ「技術」や「素材」をテーマとして発表、そのテーマに対する企画から販売までの事業全体のデザイン提案を募ります。同アワードは、2012年度から始まり、今年の2018年度で6年目の開催です。
主催:東京都、企画・運営:公益財団法人:日本デザイン振興
※メタルフェイスは、2018年度の東京ビジネスデザインアワードで最優秀賞を受賞いたしました。
「METALFACE(メタルフェイス)」(以下、メタルフェイス)は、「透明な樹脂表面に対して本物の金属の様に見え、光を透過する機能を持ち合わせた形で印刷する」世界で唯一無二の印刷技術です(特許申請中)。2019年5月のローンチ以降、国内外の製造業やIT関連企業を中心に、数多くのオファーをいただき共同開発を進めてまいりました。ローンチ当初は、「平面印刷」、「樹脂(PET・PC)素材への対応」が技術的に対応可能でしたが、企業様より立体成形への要望や、耐候性が高く強度が強いアクリルや硝子素材への対応を求める声を数多くいただき、技術開発を進めてまいりました。そして今回新たに、①立体成型(真空成型、インサート成形)、②新素材への対応(アクリル、硝子)、③発光色のバリエーションの増加の3つの新技術を発表、高機能プラスチック展技光堂ブースにて展示いたしました。
【技術詳細・特長】
① 立体成型(真空成型、インサート成形)
■特長:メタルフェイス印刷を施した樹脂素材に、後から真空成型やインサート成形などの加工を加えることで、立体成型を行う技術を開発しました。これにより平面だけではなく立体的なプロダクトへの対応が可能となりました。家電、ディスプレイ、スマートフォンやIoTなどのITデバイス、建築・内装等の幅広い素材として活用いただくことを想定しています。
■技術詳細:
・真空成型:あらかじめメタルフェイス印刷を施したシート上の樹脂に、熱を加え柔らかくした上で金型に押し当て、そこから真空状態にして型に密着させることで形を作ります。
・インサート成形: メタルフェイス印刷を施した薄型の樹脂を金型内に挿入し、その内側に加熱溶融させた樹脂原料をさらに注入して、それらを一体化して成形します。(メタルフェイス印刷面が外側に露出する仕組みになっています)
② 新素材への対応(アクリル、硝子)
■特長:PET(ペット)、PC(ポリカーボ)に加えてアクリルと硝子素材にもメタルフェイス印刷を施すことが可能となりました。アクリル素材は家電やディスプレイ、建築・内装などへ、硝子素材は家電やスマートフォンなどのITデバイスなどへの活用が想定されます。
■技術詳細:アクリル、硝子素材へのメタルフェイス印刷は、それぞれに対応した特殊なインクを使用することにより実現しました。特に硝子は、性質上接着強度を高めることが難しい素材でしたが、硝子に対応した特殊なインクを使用することでその課題をクリアしました。
③ 発光色のバリエーション
■特長:既存技術では、メタルフェイス印刷を透過する光の色は、プロダクトの光源と同一色のみでしたが、メタルフェイスとカラー印刷を組みあわせることにより自由な発色が可能となりました。プロダクトの光源自体では発色が難しい色味も表現することができます。
■技術詳細: メタルフェイス印刷の裏面にマスク処理(カラー印刷)を行うことにより実現しました。光がついていない状態では通常の金属調印刷ですが、光を透過するときにだけカラー印刷に合せた発光色が現れます。カラーインクは、光を透過性と発色を両立させるための特殊なインクを使用しています。
※上記はサンプル作成時の製造技術であり、各製品の状態や量産体制に合わせその内容やプロセスを変更する可能性がございます。
■「メタルフェイス」の特長:
(1)まるで金属のように印刷でき、金属にはない”光を通す機能“も
技光堂の開発したメタルフェイス印刷技術は、透明樹脂素材に立体感(エンボス調)のある印刷と金属と見間違える程の高精細な金属調の印刷を行う技術です。金属柄を独自に解析して印刷用の特殊なデータを作成し原版を作成、それを基に独自の特殊なメタリックインクを使用し印刷しています。光の透過技術の開発では、様々な光源をもとに透過率を検証、異なる光源(強弱)に対して、それに合わせた透過率を調整して印刷することが可能となりました。様々なプロダクトの光源に合わせて調整を加え、最適な金属調印刷をご提案できます。
(2)複雑な金属加工も容易に表現可能
従来金属で作成していた、ヘアライン・スピン・バイブレーション・鏡面・エッチング・エンボス等の様々な処理を全て印刷で表現することが可能です。独自の印刷パターンとインクの厚さを調整することにより光と影を生み出し立体感を出しています。
(3)金属よりも安価で軽量、環境にも優しい
金型を作成しないため、初期費用を安価に抑えることが可能となりました。製品の軽量化、薄型化、着色も実現します。印刷面が平滑なので、表面汚濁も防止でき、金属のように腐食の心配もありません。金属エッジングなどで使用する強い薬液や廃液などの有害物質も出ないため環境に配慮した技術となります。
1964年(昭和39)に製版会社としてスタートし、今では印刷に色々な付加価値を加えた特殊印刷を強みとしている会社です。業界のデジタル化が進む中、単なる印刷ではない特殊印刷のシルク印刷やオンデマンド印刷を先進の製版および加工技術と綿密に連携させ、今までにない製品を社内で一貫製作しています。
金属調印刷以外にも、点字印刷の点の部分をレンズとして使用し、下の画像を動かしたり浮き出させたり違う画像に変えたりする製品や、光の3原色であるR.G.Bを使った印刷で、通常は透明だがブラックライトを当てると色鮮やかな絵柄が浮きだす印刷などの技術も持っています。
設立:1964年2月13日
代表取締役社長:佐野雅一
所在地:〒173-0004 東京都板橋区板橋2-15-3
本社所在地:〒173-0004 東京都板橋区板橋2-15-3
第2工場:〒173-0024 東京都板橋区大山金井町26-4 第2菊池ビル 1F
西日本営業所:〒571-0048 大阪府門真市新橋町8-6 1F
●株式会社 kenma概要
2013年4月設立。ビジネスからブランド、製品・サービス・空間まで、企業の新たな看板商品となる’フラッグシップ’を開発し推進支援するビジネスデザイン会社。代表の今井 裕平は、ビジネスコンサルテ
ィングとデザイナーの両実績を持ち、企業の事業目標に沿った事業計画、マーケティング、ブランディング方法を提案。“日本文具大賞2018・2019 機能部門”優秀賞、グッドデザイン賞、2016年度東京ビジネスアワード優秀賞、2018年度東京ビジネスアワード最優秀賞受賞。中小企業振興公社デザインアドバイザー。日経クロストレンドにて「超実践! ビジネスデザイン奮闘記」を連載。
●東京ビシネスデザインアワード
「東京ビジネスデザインアワード」 は、東京都内のものづくり中小企業と優れた課題解決力・提案力を併せ持つデザイナーとが協働することを目的とした、企業参加型のデザイン・事業提案コンペティションです。企業のもつ「技術」や「素材」をテーマとして発表、そのテーマに対する企画から販売までの事業全体のデザイン提案を募ります。同アワードは、2012年度から始まり、今年の2018年度で6年目の開催です。
主催:東京都、企画・運営:公益財団法人:日本デザイン振興
※メタルフェイスは、2018年度の東京ビジネスデザインアワードで最優秀賞を受賞いたしました。
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