『意識低い系』デザイナーが作ったワインイベントの広告シリーズが、全然オシャレじゃないけど共感出来すぎて逆に面白い

北陸最大級のワイン&フードイベントが10月富山市で開催。デザイナーが「ワインのイメージ」だけで作った、後からジワジワくる告知チラシも広く配付中!

 

イートワイン2018チラシイートワイン2018チラシ

  • ​ワインをいくら飲んでも違いがわからない「意識低い系デザイナー」が、開き直って作ったら・・・
北陸近県の、全てのワイン好きに捧ぐ人気イベント「イートワイン トヤマ」。ここ数年、このイベントの告知ツールが毎年広告賞を受賞している。その背景には意外と、ワインの知識が全くない「意識低い系デザイナー」による、ありえない切り口の面白さが、逆にクライアントや来場者を楽しませることにつながりました!
 
  • とやま陸全域から集まるワイン好きたちのイベント、イートワイントヤマ!


富山市で毎年秋に開催される、北陸最大級のワインフェスティバル『イートワイン トヤマ』は、近県を中心に全国から集まったワインバーやイタリアン、フレンチの料理人、インポーターなどが一堂に集まる、大人気のイベントです。

会場では普段お目にかかれない様々な希少種ワインやフードのテントがぎっしり並び、日の明るいうちから沢山の人で賑わいます。夜も更けてくると、広場には“イイ感じ”に出来上がったお客さんたちがさらに賑わいを見せる、富山では秋の恒例の風景となりました。

このイベント、もともとはデザイナーも含め、ワインを愛する人たちで立ち上げたのだが、去る2017年・7回目の開催にあたり、新規デザイナーとしてデザインスタジオROLE(ロール)の羽田純が起用されました。
 

  • ワインの知識が、過去最も乏しい「意識低い系」デザイナー。

それまでのイートワインのチラシやポスターは、すべて「ワインを知っている」からこそできるアプローチや、「ワインを好きな人」を明確にターゲットへ定めている、素敵でオシャレなものが主流でした。

羽田純が依頼を受けてまず、最も困ったのが『デザイナー本人の、ワイン知識不足問題』。普段、ビール(しかも発泡酒)を好んで飲み、ワインの美味しさや知識、お作法(?)を全く心得ていなかった手前、まずは徹底的にワインを勉強するところから始めました。

ウィキぺディア・グーグル・近所の酒屋などを徘徊し、リサーチすること約1ヶ月。さすがに少しずつ、ワインの表面的な知識は理解できてきました。(よし、そろそろプレゼン用にアイデアを組み立てていこう)と頭の中で思い、制作にかかろうとしたとき、ふと思ったのです。

「1ヶ月そこそこ勉強した知識で作ったデザインプレゼンを、かたやワインのプロフェッショナル軍団相手に、どんな顔して語ればイイのか・・・?」

“ワインというのはですね”とか、“ワインには実はこういう特徴が”という知識をいくら使っても、当然のごとくそういうのを知っているクライアントに説明するには、まだまだ圧倒的に勉強量が足りない。
こんなただひたすら浅い知識を、それっぽくオシャレに仕立てた広告で、ワイン好きなお客さんの心へ響くものはできるのか・・・・??

やればやるほど、ワインの専門知識という高い壁が立ちはだかりました。
 

  • 発想の転換(半ばやけくそ)→ 知らないコトをそのまま武器へ。
しかしあるときデザイナーが、ひとつの仮説を立てました。それは『ワインを知らないのって、自分以外にも沢山いるんじゃないのか』ということ(もはや開き直り)です。自分だってワインバーに行った時は、周りのイイ感じに合わせて“知ってる顔”をしながらグラスをクルクル回し、「飲みやすい」だの「じゃあ次は、今のとは違うのちょうだい」など、調子の良いことを言っていました。恥ずかしい・・・・。いや、でもそれだ、それでいこう!
今までのトーン&マナーに一切合わせることなく、"ワインを知らない自分”だからこそ提案できる広告を作ることにしました。

そこで、今まで見て見ぬ振りをしていた、自分の『意識低い系』の部分を全面に出すことで、ワインに対する様々な新しいイメージが湧き上がるように出てきます。
「正直、ブドウの品種名が、ほぼ呪文に見える」「シャレたイタリアン料理店の名前が、ゲームのキャラ名に見える」など、知識を完全にゼロにして思いついたことをそのまま形にしていった結果、2017年度の初案で出来上がったコンセプトは、

『ワインは雰囲気』です。

それ以上も以下もない、そう思っただけのビジュアルを作りました。「カベルネ・ソーヴィニヨンって、偉いおじさんっぽい」というような間違ったイラストをフックにし、補足で正しい情報へと導いていく手法で様々な展開を作成しました。

イートワイン2017チラシイートワイン2017チラシ

イートワイン2017チラシイートワイン2017チラシ

 

  • ワインを愛するクライアントの反応は・・・・・
採用されるか、クビにされるかのどちらかだと覚悟しながらプレゼンした結果、見事大喜びいただき、デザインは即時採用されました。
そうです、ワインに知識がないのは、自分だけではなく会場にいるお客さん全般の中でも起こり得ることだったのです。知らない人も、まずは「雰囲気」から。そうやってきっとみんな、大人になっていくのです・・・・・。
おかげさまでイベントも大盛況に終わり、この年の北陸3県のコピーライターズクラブ審査会(HCC)でもトップ10に入る賞を受賞するほか、デザインの全国審査でも評価を受けました。
知らないことを、知らないことのまま前面に武器にする告知は大変好評で、第8回目となる翌年(2018年)の開催では、開き直りを加速し、さらに過激なコピーのみで展開しました。

テーマはズバリ『知ったかぶりを楽しもう』です。
 

イートワイン2018ポスターイートワイン2018ポスター

イートワイン2018チラシイートワイン2018チラシ

イートワイン2018チラシイートワイン2018チラシ

ワインバーに行った時、横から聞こえてくるあんな会話やこんな会話。もしくは若い頃調子に乗って部下や後輩に高らかに言っちゃってた、あんな会話やこんな会話。知ったかぶったり、先輩ぶったり、ちょっぴり背伸びしたり、みんなワインの前では等しく『かぶれてしまう』経験をお持ちのはず。そんなワインバー業界のあるあるトークを様々な角度から妄想し、チラシにしました。

もちろん(?)このコンセプトも即時採用され、配布後は様々な共感をいただくことになり、またまたコピーライターズクラブの賞を受賞。チクチク刺さる、ちょっと意地悪な広告が、話題になりました。
 

  • イートワイン2019間も無く開催!是非皆様も起こし下さい
2017年「ワインは雰囲気」、2018年「知ったかぶりを楽しもう」に続き、さすがに3年目も”知らないこと”を武器にし続けるには成長が感じられない(デザイナー本人的にも・・・)ということで、本年度イートワイン2019の告知では、知識の有無に関係なく、知ろうとする心意気や好奇心をデザインしようと思いました※3年目にして、やっと・・・・!!

ただしかし、「知る」ということにもそれぞれ楽しみ方があってもイイはずだと思い、今年打ち立てたコンセプトは「ワインの楽しみ方には、個人差があります」ということです!


変な薬で腰が楽になった。妙な機械でお腹が引き締まった。『感じ方には個人差があるけれど!』

よくテレビや雑誌で見かける、あの『個人差あります』喚起をワインの世界に持ってきた、業界初(?)の告知方法!こちらを漫画仕立てでチラシにしました。
個人個人で、美味しく感じることもあるかもしれない。美しく感じることもあるかもしれない。いや、もっといろんなことを感じることがあるかもしれない。『感じ方には個人差があるけれど!』

そんな広告のイラストを描いていただいたのは、漫画家・目元あたる氏。独特の世界観で、横型チラシに1テーマ10コマでストーリを沢山作っていただきました。

イートワイン2019チラシイートワイン2019チラシ

イートワイン2019チラシイートワイン2019チラシ

イートワイン2019チラシイートワイン2019チラシ


そんな、相変わらずワインとの距離を一定保ったままで楽しみ続ける『ワイン素人』の気持ちを勝手に代弁した、意識低い系デザイン広告ができあがりました(絶賛配布中)。

おかげさまで毎年、沢山の方にご好評いただいている『イートワイン トヤマ』も、いよいよ10月に迫ってまいりました。

みなさま、ぜひお越しください!


北陸最大級の、食とワインのフェスティバル
EAT WINE! TOYAMA 2019

とき:2019年10月20日(日) 12:00〜21:00

ところ:富山県富山市 総曲輪グランドプラザ
国内ワイナリーや全国のインポーターが参加。多数のワインを飲み比べできる、年に一度の祭典!
http://eatwine.org
https://www.facebook.com/EatWineToyama/
 

 

  • ​デザイナー

 

 

 

株式会社ROLE

羽田純(はねだじゅん)
アートディレクター/デザイナーJAGDA、TOYAMA ADC、高岡伝統産業青年会会員(現 副会長)。

 


1984年大阪出身。ギャラリーのキュレーションを8年間担当後、スタジオ「ROLE」設立。現在は富山県を拠点に、デザイン・プロジェクトのほか、ジャンルを横断しながらさまざまな『活動』の魅力をデザイン。 

【受賞】TOYAMA ADCグランプリ/とやまクリエーター大賞/富山県デザイン展 大賞/ゴールデン ピン デザインアワード ベストオブデザイン賞(台湾)/JAGDA新人賞ノミネート 他多数
 

 

少し変わった角度からコンセプトやデザインをアプローチすることで、モノの見え方が変わることを利用して、様々な楽しい広告物を制作。富山県の老舗和菓子店のリニューアル広告を、あえてわかりづらいメッセージで制作した「タイポグリセミア広告」も近年話題になりました。

http://www.role.ne.jp

 

 

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