ママノチョコレートが、エクアドルアマゾンの小規模家族農家とともに『カカオの森を豊かにするプロジェクト』を開始。
未来に豊かな熱帯雨林と美味しいチョコレートを残すために。1本あたり415円でニーズ調査、タネの収集、苗木の育成、土壌の調整、植樹、経過観察、分析、現地農家へのレクチャーまでを実施します!
ママノチョコレート(株式会社コータロー、代表取締役江澤孝太朗、東京都港区)は、2024年1月31日からエクアドルアマゾンの小規模家族農家とともに『カカオの森を豊かにするプロジェクト』を開始いたしました。
1本あたり415円(税込)で希少で華やかな香りが特徴のアリバカカオが育つエクアドルアマゾン地域のナポ県アルチドナの263世帯の小さな農園への植樹をサポートしていただけます。
ママノチョコレートのオンラインショップでは、1本〜1,000本(それ以上も可)単位でのサポートを支援購入できるようにしております。個人、法人からのサポートを募り、1年に1回レポートを発行して支援者に細かな情報共有を行います。また、希望される方には感謝状をお送りいたします。
- 目的
エクアドルアマゾンの小規模生産者のチャクラへの植林によって、気候変動の緩和、生物多様性保全、生活の質の向上に寄与する
- はじめに
エクアドルナポ県アルチドナに位置する約263の先住民キチュアの小規模家族は「チャクラ」という伝統的な森林自然農法で100種類にも及び果物や植物とともにカカオを育てています。1ヘクタールあたりのカカオの木の本数はおよそ約500本です。1家族は大体0.5〜3ヘクタール程度のチャクラを管理しています。
ママノの商品であるチョコレート、カカオ、グアユサ茶、バニラ、レモングラス、エクアドルシナモン、珈琲などすべてこのチャクラで育まれています。
チャクラは2023年に国連FAOの世界農業遺産にも認定されたシステムで気候変動や生物多様性に貢献する農法として注目されています。チャクラシステムについてはママノのホームページで詳しく説明していますのでご覧ください。
ママノが長年パートナーシップを結んでいるウィニャック組合では、カカオの栽培とともに、豊かな「チャクラ」を育むことで生物多様性への貢献を行っています。同時に、チャクラではユカ、キャッサバ、バナナ、とうもろこし、パームツリー、パイナップル、オレンジ、レモンといった食べ物を育てています。
金銭的には豊かではなくとも、美しい自然と伝統的な知恵と素晴らしい人々が住むアマゾン地域において、現金がなくても健康的な生活を維持することのできる多様な食べ物を育てることは重要な価値を持っています。食糧だけでなく、グアユサ茶をはじめとするメディカルプランツも多数育てられており、キチュアの人たちにとって病院の役割をも果たしています。
生物にとっても豊かなチャクラは住処となり、人々と共存関係築いています。ウィニャック組合では、シャキーラさんが中心となって、豊かなチャクラを育むための苗木作り、種の保存、コミュニティへの植樹を行っており、大きくは『気候変動の緩和、生物多様性、生活の質の向上』の3つを目的としています。
- 短期目標
現金化できる作物であるカカオ、グアユサ茶、食用バナナを中心に、小規模生産者のチャクラ(フォレストガーデン)に自生する植物を再植林する
- 長期目標
マーケットで販売できる種類だけでなく、木材、工芸品、薬用、果樹など、さまざまな生態系サービスを提供する植物を加えて、チャクラシステムの炭素貯留量を増やし、受粉と在来種の保護に寄与するような植林を行う
例)当社がさまざま研究データから試算したチャクラシステムによるカカオ栽培の炭素貯蓄量は、一般的なカカオ栽培の2.4倍もの炭素貯蓄量になります。note: チャクラ農法カカオによるCO2削減効果について(https://note.com/mamanochocolate/n/n2ca4092cc9d4)
- 活動内容
まず小規模生産者のニーズを聞いています。環境を保護するだけでなく、新しい世代が忘れてしまった在来種の利用方法や、植物の特性に関する伝統的な知識を継承するために、コミュニティにとって最も重要だと思われる種を選んでいます。
- 活動の流れ
・フィールドでの種の収拾
・果樹、木材、工芸品、薬用植物種の苗を育てる
・土壌を整える
・コミュニティへの植物を運ぶ
・植林された植物の追跡とモニタリングを実施する
・植林された新しい種類の特性に関して生産者への教育を行う
- 森林再生プロジェクトの現状と今後の取り組み
・5つのコミュニティでチャクラを豊かにする植樹プロジェクトを実施中だが、さらに活動を広げて80のコミュニティで実施したい
・カカオだけではなく、果樹等100以上の樹種から伝統文化に根ざしていて、他の木との相性がよく、土地にフィットする木の剪定を行いながら実施
・カカオ、バニラを植えることで農家の将来の収入源となる
・それ以外の木を植えれば、新たな収入源の可能性となったり、自給自足で栄養源確保のための食糧になったり、民間医療として使えるメディカルプランツになったりする。チャクラ農園内の多様性が増える。
- サポートプログラムとコスト
・苗木(種から育てる、植林する、管理する) 1本2.5ドル
・内部メンバーによるワークショップ 1回150ドル
・外部から専門家を呼んでワークショップ 1回600ドル
- 資金の流れとプロジェクトの流れ
・ママノが賛同者、賛同企業から資金を集める
・半年に1回程度ママノからウィニャック組合へ資金を振り込む
・ウィニャック組合は寄付金を受領後、半年以内にプロジェクトを遂行する
・プロジェクト実施中は写真、動画、実施内容などをママノへ共有する
・ママノはウィニャック組合と協力し、プロジェクト遂行から半年〜1年以内にレポートを作成し公表する
- 注意事項
・寄付金の10%はECショップ手数料(3-4%)、振り込み手数料(1回4,000円〜5,000円)、その他必要経費としてママノチョコレート(株式会社コータロー)が使用します。
・その他必要経費というのは主に人件費です。例えば本プロジェクトは当社からウィニャック組合へ提案し、それぞれの項目の費用算出、枠組みの作成、それぞれの役割の整理等をコーディネイトしています。プロジェクトの成功には欠かせない役割と費用だと考えています。当社が利益を得るような費用設定ではありません。
寄付金の90%がウィニャック組合の手に届きます。
・為替変動やインフレ等があるため、2.5ドル=1本の苗木の植樹と管理がピッタリと寸分違わず揃うということはありません。
- 寄付証明書、レポートについて
・希望する方及び企業に対して、寄付の証明書を発行いたします。(何本分の木に相当するかを含む)
・レポートはホームページ、メールマガジン、SNS等で公表いたします。
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