Opensignal、楽天ユーザーのモバイル・エクスペリエンスを分析
調査結果から見えた、「Rakuten Mobile」の現状と課題
Opensignal(本社:ロンドン)は、2020年4月8日よりサービスが開始された楽天の「無制限プラン」に関するモバイル・エクスペリエンスについて、6つの視点で分析を行いました。
楽天ユーザーは、新規参入の事業者では珍しく、現存の通信事業者3社と比較しても、高速なアップロードを体感している事が分かります。この事から、楽天が画像や動画の共有、ソーシャルメディアの使用に対する利点を有していることが分かり、若い世代や都市部に住むユーザーにとって、魅力的なものであることが推測できます。
ゲームやボイス・アプリのエクスペリエンスおよび4G接続率(4Gに接続している時間)に関しては、現存3社とほぼ同一の結果となりました。
一方で、ダウンロード速度のエクスペリエンスについては、auやドコモ、ソフトバンクと比較すると46.9%も遅い結果となりました。ビデオ・エクスペリエンスについて、楽天のユーザーは66.5点のスコアをつけており、「とても良い」の分類ではあるものの、他事業者については78.3点と「素晴らしい」の分類にあります。
楽天は当初、ネットワークを東京、名古屋、大阪の三都市に絞っていました。そこでは楽天自身のネットワーク環境は未だ整っておらず、楽天ユーザーはKDDIのネットワークを使用しています。通常、このような取り決めは事業者における費用増加につながり、楽天ユーザーがローミングを行う際、データ制限がかかる要因となっています。
国内の楽天ユーザーが楽天自身のネットワーク(45.3%)を使用している時間よりもローミング時間(54.7%)に多く費やしていることが分かります。この時間については各都市によって様々であり、名古屋では95.5%を楽天のネットワークで使用していますが、大阪や東京、埼玉においては80%超に留まっています。通常、ユーザーは自宅のネットワークよりも良いモバイル・エクスペリエンスを得ており、加えて楽天への費用が安いという事は特筆すべき事項となります。
現段階では、楽天のユーザーは現存事業者よりもダウンロード速度が遅く、ビデオ・エクスペリエンスについては少し悪い程度ですが、アップロード速度に関しては全体的に速いエクスペリエンスを有してます。パートナーのネットワークにおいてローミングをしている時と比較して、楽天自身のネットワークに接続する際、アップロードとダウンロードは、かなり速くなっています。
しかしながら、現時点において、楽天のネットワーク・エクスペリエンスが他の競合他社と比較してより良いものになるかを判断するのは時期尚早です。楽天の新しいネットワーク・テクノロジー・デザインがより多くの顧客に対応し、データ・トラフィックを上昇させるのかについて見極める事についても同様です。
楽天はこれから、5Gの運用もはじめます。楽天のテクノロジー選択の主な推進力は、5G固有のサービスを可能にするものであり、ネットワーク・アプローチが現存競合他社を超えられるのかどうかを証明する機会となります。
Opensignalについて
Opensignalは、独立系モバイル分析会社であり、実際のユーザー・エクスペリエンスの測定に基づいて世界のモバイル・ネットワークの実情について理解する為のグローバル・スタンダードとなっています。世界中で1億台以上のデバイスから毎日収集された数十億の測定値を使用して、ワイヤレス業界で最大の規模と頻度で全世界のモバイル・ネットワーク・エクスペリエンスを分析しています。Opensignalは、ネットワークのパフォーマンスをユーザーの視点から直接測定することが、より良いワイヤレス・ネットワークを構築するための鍵であると信じています。 Opensignalのモバイル分析ソリューションは、携帯電話会社、通信規制当局、機器メーカー、アナリストによって業界全体で使用されています。
OpensignalおよびOpensignalのロゴは、Opensignal、Ltdの商標または登録商標です。言及されているサードパーティーの商標は、それぞれの所有者の財産です。
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