東大発・位置情報AIと衛星インテリジェンスのLocationMind、シリーズAで11.6億円の資金調達を完了

さらなる事業拡大・研究開発の加速にむけて積極投資

LocationMind株式会社

位置情報AIと衛星インテリジェンスベンチャーであるLocationMind株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役:桐谷直毅、以下LocationMind)は、本日までに、シリーズA資金調達ラウンドにより、総額11.6億円の資金調達を完了いたしました。今回の資金調達を含めた創業からの累計資金調達額は、総額15.6億円となります。


LocationMindは、世界の全ての事象を時間と空間から読み解くことを目指し、位置ビッグデータ・IoT機器を用いた位置情報分析、人流・物流の予測・最適化・シミュレーションなどの応用的分析、測位衛星システムを用いた次世代のGNSSセキュリティサービスを提供する、位置情報AI・衛星インテリジェンスのスタートアップです。日本の位置情報研究の先駆者である柴崎研究室(東京大学空間情報科学センター)の技術を社会に実装すべく、2019年に創業しました。

今回のシリーズAラウンドの引受先は、みやこキャピタル株式会社(みやこ京大イノベーション2号投資事業有限責任組合)、日野自動車株式会社、神姫バス株式会社(エスファイブ1号投資事業有限責任組合:運営者 株式会社サンブリッジコーポレーション)、株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズ(ZFP第1号投資事業有限責任組合)、みずほキャピタル株式会社(みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合)、ヒューリックスタートアップ株式会社(ヒューリックスタートアップ 1号投資事業有限責任組合)、Intelligent Style株式会社、株式会社梓総合研究所、エンジェル投資家等となります。

■ 調達後の重点投資領域:「最先端技術」を用いた事業拡大、さらなる頭脳の獲得へ
LocationMindは、リアルタイム位置情報・宇宙・AIの領域で国内トップクラスのスタートアップ企業であると同時に、大学の研究室から始まった高度技術者集団でもあります。私たちが持つ学術機関ならではの知的好奇心と高い技術力の両方を活かし、テクノロジーの恩恵を人々がダイレクトに受け取れる、より便利で安全でクールな未来に世界を近づけるため、この度の資金調達を契機に、今後さらなる飛躍を目指します。

当社の特徴的な成長分野として、以下4つが挙げられます。
トラックプローブのビッグデータを活用した「物流革新」
2022年6月30日、LocationMindと日野自動車株式会社は、車両位置情報等のデータ活用による物流ソリューション提供を目指し、資本業務提携に関する契約を締結しました。日野から提供されるトラックの位置情報などをLocationMindが分析・可視化を行い、両社協力して物流ソリューションの開発を行います。本提携で開発するソリューションの第一弾は22年度中に提供予定です。将来的には運送事業者、インフラ事業者、自治体などへ様々なソリューションの提供を目指します。

スタートアップとして他に類を見ない「宇宙事業」
当社の宇宙事業の中核を担う新技術「信号認証」は、日本の準天頂衛星システム「みちびき」への実装が進んでいます。2年後の2024年より「みちびき」を使った、測位信号を認証するサービスが開始されます。現在のGPSなどのGNSS信号は、保護のない状態で送受信されています。そのため、位置情報の詐称や、誤ったデータに基づく分析や意思決定が看過されている状況にあります。当社の「信号認証」は、信号に電子情報を埋め込むことで真正性を付与する仕組みです。この世界的にも最新の技術を用いて、日本の準天頂衛星の範囲、さらにその先の世界の測位市場の高度化に貢献することを目指します。

人流分析ツール「LocationMind xPop」をさらに拡大
当社独自の人流分析ツール「LocationMind xPop(読み方:エックスポップ)」は当社の祖業の一つで、事業化への移行期にある現在、新型コロナウイルス・都市交通・観光・エネルギー・不動産・大型イベントなど、既に様々な場面での分析実績があります。ユーザーの課題に寄り添う体制を強化すべく、今後導入時のサポート体制の拡充を予定しています。事業化により、パートナー企業との協業などを進め、更に大規模な応用的分析を提供してまいります。

xPopの詳細はこちら:https://locationmind.com/products/xpop/

IoT人流分析ツール 「LocationMind xTraffic」の開発
位置情報を収集するには、屋外と屋内で適切な手法の選択が必要です。屋外では人流ビッグデータによる統計的な分析が適している一方で、屋内ではIoT機器を使った計測が正確な分析に繋がります。当社が開発したIoT型の人流分析ツール「LocationMind xTraffic(読み方:エックストラフィック)」は、このような要衝の精緻な分析に適したツールで、xPopと同様に事業化への移行期にあります。自治体や大規模移動拠点などで行われた様々な実証実験での採用実績があり、シリーズAの資金をもとに当ツールの事業化を加速します。

さらに、上述の研究開発に加え、新しいユニークな人材と出会えることを目指し、段階的に組織が拡大するよう採用活動を実施しています。

■ 調達完了に際し、当社経営陣のコメント
この度の資金調達完了に際し、LocationMindの創業メンバーで、Chief Technology Officerの柴崎亮介教授は、次のように述べています。

「近年の新型コロナウイルスの流行を踏まえ、『人流』に対する人々の関心はこれまで以上に高まっています。
 私たちは、インターネットが携帯電話に搭載される黎明の時代から位置情報を研究し、空間情報科学の分野を開拓してきました。空間情報科学は、社会をまるごとデジタルツインできる、未来を担うテクノロジーです。これにより、現実世界のさまざまな問題の見える化や解決を加速させることができます。
 この度の資金調達で、これまでの膨大な研究成果を社会に還元する準備が整いました。是非私たちのソリューションにご注目いただき、応援いただければ嬉しいです。」

同じく創業メンバーでChief Executive Officerの桐谷直毅は、次のように述べています。

「あらゆる事象を人やモノの移動と滞在の連続と捉えると、位置情報と関わりのないビジネスや社会課題はほとんどありません。私たちの事業が広がることで、世の中の様々な事象の解明と課題解決が進むことを願っています。安心・安全な位置情報の活用を目指し、様々な壁を乗り越えて参ります。
 さらに、私たちが構築した『位置認証』という世界最先端の衛星技術は、数百兆円規模とも言われる位置情報産業の健全な発展と、数えきれない程の技術革新のきっかけとなると私たちは考えています。位置情報が真正性を持つようになるという利点だけでなく、衛星測位が位置情報と同時に提供する時刻情報は、時刻の実質的な基準としても幅広く利用されており、通信システムなどの根幹を支えています。その意味で、『位置認証』の貢献は大規模なものになると確信しています。この世界最先端の衛星技術で、次世代の社会システムを提案したいと思います。
 この度の資金調達は、世界のすべてを時間と空間から読み解くというLocationMindのチャレンジにおいて、技術投資とさらなる事業化を加速する大きな一歩です。これから未来に大きく羽ばたくベンチャー企業として、今後もご期待いただけますようお願いいたします。」

■ シリーズAラウンド  出資者一覧
- みやこキャピタル株式会社(みやこ京大イノベーション2号投資事業有限責任組合)
- 日野自動車株式会社
- 神姫バス株式会社(エスファイブ1号投資事業有限責任組合:運営者 株式会社サンブリッジコーポレーション)
- 株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズ(ZFP第1号投資事業有限責任組合)
- みずほキャピタル株式会社(みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合)
- ヒューリックスタートアップ株式会社(ヒューリックスタートアップ 1号投資事業有限責任組合)
- Intelligent Style株式会社
- 株式会社梓総合研究所
- エンジェル投資家
- その他

■   当社事業
LocationMindは3つのビジネスディビジョンチーム体制で事業を行っており、日本のみならず6カ国での事業実績があります。
(1)モバイルビッグデータ
携帯電話から取得した位置情報ビッグデータを用いた人流の分析を行います。最も特徴的なソリューションは、独自開発のAIアルゴリズムによる「人流予測」です。
(2)IoT
IoTセンサーを用いた位置情報解析の実施を行います。屋外、屋内での大規模な実証実験に強みを持ちます。IoTネットワークのインフラの提供も行います。
(3)サテライト・インテリジェンス
測位衛星からの信号を活用した高精度測位、及び特許技術である測位信号に対するセキュリティサービス「信号認証」を提供します。

■ 当社のこれまでの主要な対外発表
2020年5月15日 「エンジェルラウンドで 4.0 億円の第三者割当増資及び 株式会社三菱総合研究所との協業検討を開始」
https://locationmind.com/news/20/

2021年10月20日「イノベーション分野のアカデミー賞『2021 R&D 100 Award』を受賞」
https://locationmind.com/news/664/

■ 採用に関するお知らせ
現在LocationMindでは、体制強化のため、数多くの職種において人材募集を行っています。LocationMindと共に位置情報AIと宇宙ビジネスの未来を創り出していただける方は、下記より詳細をご確認いただき、是非ご応募ください。
LocationMind 採用情報: https://herp.careers/v1/locationmind

募集中の職種:
IoT組み込みエンジニア、シニアコンサルタント(大型研究開発プロジェクト)、フルスタックエンジニア、事業開発マネージャー、人事、海外新規事業コンサルタント、経営企画マネージャー、経理マネージャー 等

このほか、職種を限定しないオープンポジション枠もあります。

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LocationMind について
私たちは、研究者の目線で社会の課題を解決することを目指し、2019年に創業した位置情報AI・衛星インテリジェンスのベンチャー企業です。東京大学・柴崎亮介(当社創業メンバー)研究室の位置情報解析技術を継承するデータサイエンティスト集団として、内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策サイトをはじめ、東京都コロナ感染症モニタリング会議など高度な意思決定の場に対し、詳細かつ精度の高い分析データを提供しています。位置ビッグデータ・IoT機器を用いた位置情報分析、人流の予測およびコンサルティング、測位衛星システムを用いた宇宙からのセキュリティサービスなどを行っています。

社       名:     LocationMind株式会社 (英語表記:LocationMind Inc.)
設       立:     2019年2月
所  在 地:      東京都千代田区神田司町2-8-1 PMO神田司町4F
代  表 者:      代表取締役  / 桐谷 直毅 チーフテクノロジーオフィサー / 柴崎 亮介
U R L:   https://locationmind.com/
事業内容:       位置ビッグデータ・IoTによる人流の分析・予測・コンサルティング、測位衛星システムを用いたセキュリティサービス
 

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会社概要

LocationMind株式会社

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URL
https://locationmind.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田司町2-8-1 PMO神田司町4F
電話番号
-
代表者名
桐谷 直毅
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年02月