【茨城大学】2/22、総合気候変動科学の構築に向けた国際シンポ開催

ゲストに高村ゆかり東京大教授らを迎え「気候にレジリエントな開発(CRD)」を考える(英語)

国立大学法人茨城大学

茨城大学HP内ニュース:(https://www.ibaraki.ac.jp/news/2024/02/07012267.html

 国立大学法人茨城大学は、2024年2月22日(木)15時より、気候変動をテーマとした国際シンポジウム「Integrating Climate Change Science for Climate Resilient Development」を、茨城大学水戸キャンパス図書館ライブラリーホール及びZoomウェビナー配信で開催します。参加無料。Zoomでの参加にあたっては事前申込が必要です。シンポジウムは全編英語で行われます。

茨城大学と総合気候変動科学

 茨城大学は2006年に地球変動適応科学研究機関(ICAS)を設立し、気候変動の適応策の調査・研究を国内外で進めるとともに、「サステイナビリティ学」の講座を立ち上げ、分野の壁を越えた教育・研究を推進してきました。

 その後、2020年にICASを地球・地域環境共創機構(GLEC)に改組し、気候変動への「適応」を主軸とした持続的な環境の共創に関する教育研究や環境分野での社会連携の機能強化を図る教育研究をおこなっています。GLECは令和2年度気候変動アクション環境大臣表彰も受賞しています。

 さらに、2023年4月にはDAC(Direct Air Capture)によるCO₂の回収、燃料等の合成、そしてその利用を含めたカーボンリサイクル技術をコアとした、カーボンリサイクルエネルギー研究センター(CRERC)を新たに設置。茨城大学日立キャンパスを拠点に気候変動緩和策研究に取り組んでいます。

 これらの取り組みを踏まえ、茨城大学では、気候変動の「適応策」「緩和策」の両軸の研究への強みをベースに、世界的な「サステイナビリティ学の拠点」の構築を目指しています
 昨年(2023年)もインドネシアのガジャ・マダ大学やボゴール農科大学といったアジアの大学と、CRD(Climate Resilient Development:気候にレジリエントな開発)をキーワードとした連携を進めることを確認しました。

 今回の国際シンポジウムは本学が進める気候変動の適応策と緩和策をの強みを生かしてCRDを目指す「総合気候変動科学」構想を推進するべく、これから共にCRDを目指す国内外のアカデミックパートナーに向けて、CRDの重要性と茨城大学の気候変動に関する研究を発信していく機会として企画したものです。

シンポジウムの内容

 本シンポジウムでは、まず茨城大学の太田寛行学長より、茨城大学が目指す「総合気候変動科学」について構想を説明します。
 続けて、環境省地球環境局気候変動科学室の中島尚子室長よりIPCC(気候変動に関する政府間パネル)やCOP(国連気候変動枠組条約締約国会議)での国際的な議論等をご紹介いただき、基調講演では、東京大学未来ビジョン研究センターの高村ゆかり教授から、CRDについての解説やCRDに向けた生態系の維持・保全の必要性、求められる科学技術などについて解説いただきます。

 続いて、適応策・緩和策それぞれの研究の取り組みを紹介します。
 適応策研究では、茨城大学GLECの田村誠教授と、GLECと連携して研究を進める日越大学のHa Hoang Thi Nguyen准教授が、気候変動における海面上昇の影響や沿岸域での適応策に関する研究を紹介します。
 緩和策研究については、茨城大学CRERCセンター長の田中光太郎教授、CRERCの海外連携先であるUniversity of Duisburg-EssenのMustapha Fikri博士が、CRERCが取り組むDACを起点とするカーボンリサイクル研究について紹介します。

■国際シンポジウム

「Integrating Climate Change Science for Climate Resilient Development」

日 時

2024年2月22日(木)15:00~17:10

会 場

水戸キャンパス図書館ライブラリーホール/Zoomウェビナー配信

参加費

無料

申 込

Zoomでの参加はこちらから申し込みください。

※会場参加は事前申込不要です。直接会場にお越しください。

言 語

英語

プログラム

1.開会挨拶及び「総合気候変動科学」構想の発表
茨城大学 太田 寛行 学長
2.環境省講演
環境省 地球環境局 気候変動科学室 中島 尚子 室長
3.基調講演
東京大学未来ビジョン研究センター 高村 ゆかり 教授
"Towards Achieving Sustainable and Climate Resilient Development: Challenges for and Role of Science and Research"
4.研究紹介
①適応策研究の紹介
地球・地域環境共創機構(GLEC) 田村 誠 教授
"Impact assessment and adaptations in coastal areas"
Assoc. Prof. Ha Hoang Thi Nguyen (VNU Vietnam Japan University)
"Adaptation to climate change in Vietnam: comparison of case studies"
②緩和策研究の紹介
カーボンリサイクルエネルギー研究センター(CRERC)/ 理工学研究科(工学野) 田中 光太郎 センター長/教授
"Research outline of the carbon recycling energy research center of Ibaraki University"
Dr. Mustapha Fikri (University of Duisburg Essen)
"Exploring high-temperature paths towards energy and chemicals storage"
5.閉会挨拶
茨城大学 研究・産学官連携機構 金野 満 機構長/副学長(研究・産学官連携)

茨城大学HP内ニュース:(https://www.ibaraki.ac.jp/news/2024/02/07012267.html

   The Intergovernmental Panel on Climate Change Sixth Assessment Report (IPCC

AR6) stressed the importance of Climate-Resilient Development (CRD). CRD

combines strategies for adapting to climate change (i.e., adaptation) with actions

that reduce greenhouse gas emissions (i.e., mitigation) in order to support

sustainable development for everyone. To achieve CRD, increased international

cooperation is required, including inclusive governance and coordinated policies.

This symposium discusses the pathways to achieving CRD and aims to establish

an international research collaboration platform.

【本イベントに関するお問い合わせ】
茨城大学 研究・産学官連携機構 平山
E-mail:iric@ml.ibaraki.ac.jp

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会社概要

国立大学法人茨城大学

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URL
https://www.ibaraki.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
茨城県水戸市文京2-1-1
電話番号
029-228-8111
代表者名
太田寛行
上場
未上場
資本金
-
設立
1949年05月