浸透技術に新時代、美容成分は“届かない”から“通す”へ。【特許出願中】肌そのものを一時的に変化させ経皮吸収をサポートする新素材『nanoPORAT™(ナノポレート™)』誕生。

特許出願中の経皮吸収サポート素材「nanoPORAT™」。角層ラメラ構造に一時的な柔軟性を与え、美容成分の“通り道”をつくる。「浸透しない」常識を覆し、スキンケアに新たな可能性を切り拓く。

株式会社メドルフ

株式会社メドルフ(本社:福井県福井市、代表取締役社長:泉良太)は、配合成分の経皮吸収(角層まで)をサポートするジェル状整肌素材『nanoPORAT』を開発し、このたび特許を出願いたしました。

『nanoPORAT™』
ジェル状整肌素材『nanoPORAT™』

角層バリア構造は、外的刺激から肌を守る一方で、美容成分の浸透を阻む最大の障壁でした。従来は“壊す”か“押し込む”しか選択肢がなかった中、私たちはその常識を覆し、バリアを守りながら角層に一時的な柔軟性を与えるという革新的なアプローチに成功しました。

本素材は、独自の技術により角層内でバリア機能を担う脂質の層「ラメラ構造」に一時的に柔軟性を与えることで、成分が通過しやすい状態をつくり出します。

これにより、従来の処方では浸透が難しかった高分子や不安定な美容成分も、角層内へスムーズに”通す”ことが可能になります。

『nanoPORAT™』は”浸透しにくい”とされてきた美容成分の可能性を引き出す、画期的なスキンケア新素材です。


本素材の主な特長は以下の3点になります。

◾️nanoPORATの特長

①肌バリアにやさしく作用し、通り道をつくる

皮膚のラメラ構造に類似した脂質構造を持つため、角層との相互作用により、バリア機能に一時的な変化を与えることができます。その結果、角層を傷つけることなく「成分が通りやすい状態」をつくり、美容成分の浸透を助けます。

②成分をしっかり抱え込み、少しずつ放出

水溶性・油溶性の両方の性質を併せ持つ三次元構造のため、水溶性・油溶性どちらの美容成分も内部に取り込み、長時間安定して保持できます。また徐放性にも優れており、ゆっくり放出することで、持続的に肌へ届けることができます。

③肌にピタッと密着し、効果を長持ちさせる

水分と油分の両方になじむ性質を持つため、角層内で細胞同士をつなぐ脂質とよく馴染み、角層表面に高い密着性で均一に広がります。その結果、美容成分がムラなく浸透しやすくなり、さらに肌にしっかりとどまることで、長時間の実感につながります。


◾️研究結果(エビデンス)

微細な粒子径による浸透性の向上

城西大学 薬学部 薬粧品動態制御学研究室(藤堂研究室)に委託した分析により、本素材は水に分散させるだけでナノサイズのエマルションを形成することが確認されました。

粒子径の測定では、平均約38nmという極めて微細な構造を有しており(図参照)、このナノ構造が肌表面に広がりやすく密着することで、成分の広がりやすさと留まりやすさが向上します。

その結果、これまでにない高い浸透性を実現することが明らかになりました。

ゼータサイザーを用いた粒子径測定

対照群との比較による浸透性向上

城西大学 薬学部 薬粧品動態制御学研究室(藤堂研究室)に委託した試験により、本素材の浸透促進効果が確認されました。

フルオレセインNa水溶液を用いたヒト皮膚モデルでの浸透試験を共焦点レーザー顕微鏡で観察したところ、本素材を配合した処方では、未配合処方と比べて角層の深部まで明確な蛍光シグナルが確認されました(図参照)。

この結果から、本素材が角層バリアを一時的に柔軟にし、美容成分の浸透を高める働きを持つことが実証されました。

皮膚浸透性評価

処方応用の具体例

nanoPORAT™には水溶性有効成分、油溶性有効成分ともに配合可能だが、有効成分を配合することだけに拘らず、nanoPORAT™自体が角層を”通しやすい状態”に導く機能を持つため、様々な有効成分を角質層の奥まで浸透させます。

これにより、処方設計上の柔軟性が高まり、従来”届きにくい”とされてきた様々な有効成分との組み合わせが可能になります。

具体的には、以下の成分が配合可能です。

  • コウジ酸及びその誘導体:美白成分

  • トラネキサム酸及びその誘導体:美白成分

  • ナイアシンアミド:美白成分・抗炎症成分

  • 甘草由来成分(グリチルリチン酸2K、グリチルレチン酸類):抗炎症作用

  • ヒアルロン酸Na、及びその誘導体:高分子保湿

  • セラミド:肌のバリア機能を維持するために重要な脂質

これらの成分と組み合わせることで、より高機能な処方設計が可能になります。


■代表的なnanoPORATのベース組成(一例)

・ベース組成A:水、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ジグリセリン、PPG-8セテス-20、BG、PPG-4セテス-20

・ベース組成B:水、ラウロイルグルタミン酸(フィトステリル/オクチルドデシル)、ジグリセリン、PPG-8セテス-20、BG、PPG-4セテス-20


■今後の展望について

現在、本素材を自社製品ラインへの導入を見据えた応用開発を進めており、処方設計や安定性評価など複数の検証段階を経ながら、製品化に向けた準備を鋭意進めております。

■製品開発に関するお問い合わせについて

本素材の詳細な情報やご質問につきましては、弊社のwebサイトをご覧ください。

■会社概要

社名:株式会社メドルフ

本社所在地:〒918-8204 福井県福井市南四ツ居2丁目2-13

東京ラボ所在地:〒160-0007 東京都新宿区荒木町20-21 インテック88ビル6F

代表者:泉良太

企業URL:https://medlf.co.jp/

メールアドレス:info@medlf.co.jp

TEL:0776-43-0811

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社メドルフ

5フォロワー

RSS
URL
https://medlf.co.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
福井県福井市南四ツ居2丁目2-13 mL BASE
電話番号
0776-43-0811
代表者名
泉良太
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年05月