震災俳句の第一人者・照井翠の待望の新句集『泥天使』刊行！３・１１から10年目に合わせ、文庫新装版句集『龍宮』と同時発売！

３・１１の記憶を未来に引き継ぐ俳句集

株式会社コールサック社（本社：東京都板橋区、代表取締役：鈴木比佐雄）は、照井翠句集『泥天使』と、文庫新装版句集『龍宮』を2021年1月11日（月）奥付で発売いたします。

【句集『泥天使』URL】http://www.coal-sack.com/syosekis/view/2716/
【文庫新装版句集『龍宮』URL】http://www.coal-sack.com/syosekis/view/2717/

◆照井翠句集『泥天使』、文庫新装版句集『龍宮』の3つの特徴

句集『泥天使』

１．照井翠最新句集『泥天使』には、３・１１の震災から10年間忘れることの無い犠牲者への深い鎮魂の思いが詠まれています。

 

２．前句集『龍宮』は単行本発売の2013年、異例の若さで俳壇最高の賞である蛇笏賞の最終候補になり、また様々なマスメディアで取り上げられ、一世を風靡しました。

３．絶版となっていた句集『龍宮』を文庫新装版として復刊。巻末に、小説家の池澤夏樹、玄侑宗久の解説を収録。
小説家の視点から俳句初心者にも分かりやすく、震災文学としての照井翠の俳句の魅力が紹介されています。

 

文庫新装版句集『龍宮』

◆文庫新装版句集『龍宮』池澤夏樹、玄侑宗久の帯文

 

照井翠の、東北受難の句には強く惹かれるのだ。
この中のいくつかを多分ぼくは暗記してしまうだろう。（作家　池澤夏樹）

照井翠は、一匹の龍なのだ。（作家　玄侑宗久）

 
◆句集『泥天使』、文庫新装版句集『龍宮』の俳句

『泥天使』より

三・一一死者に添ひ伏す泥天使

別々に流されて逢ふ天の川

蜩（かなかな）や海ひと粒の涙なる

人吞みて光の春となりにけり

三月を喪（うしな）ひつづく砂時計


『龍宮』より

喪へばうしなふほどに降る雪よ

双子なら同じ死顔桃の花

春の星こんなに人が死んだのか

寒昴（かんすばる）たれも誰かのただひとり

亡き娘（こ）らの真夜（まよ）来て遊ぶ雛まつり


◆句集『泥天使』、文庫新装版句集『龍宮』の読み方・利用シーン

照井翠の俳句は、震災後に証明した様に、俳句になじみの薄い一般読者にも分かりやすく心に直接響く言葉でつづられています。
 
『泥天使』『龍宮』共に、一般のご家庭はもちろんのこと、俳句で震災の記憶を現在と未来へ引き継ぐ教育現場、朗読・鑑賞会などでも利用していただけると考えております。
 

◆商品概要

句集『泥天使』
価格：1,800円＋税

文庫新装版句集『龍宮』
価格：1,000円＋税

販売店：全国の書店、インターネット書店、コールサック社公式HPで発売中！
 

エッセイ集『釜石の風』

◆『泥天使』『龍宮』と連なる照井翠の震災三部作の一つ、エッセイ集『釜石の風』（2019年刊）も好評発売中です。

 

被災体験、震災俳句が出来たエピソードなどがつづられた、著者初のエッセイ集です。

【エッセイ集『釜石の風』URL】http://www.coal-sack.com/syosekis/view/2432/
 




◆照井翠（てるい・みどり）略歴

照井翠

 

昭和37年、岩手県花巻市生まれ。平成14年、第20回現代俳句新人賞。平成15年、遠野市教育文化特別奨励賞。

 

平成25年、第5句集『龍宮』により、第12回俳句四季大賞および第68回現代俳句協会賞特別賞。第47回蛇笏賞候補。令和元年、エッセイ集『釜石の風』により第15回日本詩歌句随筆評論大賞・随筆評論部門奨励賞。

（著書）句集『針の峰』『水恋宮』『翡翠楼』『雪浄土』『龍宮』『泥天使』。エッセイ集『釜石の風』。

 

東日本大震災発生当時、著者は岩手県釜石市の高校教師だった。被災して避難所となった体育館で高校生らと避難生活をしながら詠んだ俳句などをまとめた『龍宮』が、俳壇最高の賞・蛇笏賞の候補に。
 

◆コールサック社について

株式会社コールサック社は短詩型文学・評論・小説などを専門とする文芸出版社です。
宮澤賢治の自然や銀河を感受する詩的精神や生きるものたちの幸せを願う平和思想を根幹にして、詩・短歌・俳句・評論・エッセイ・小説・画集・かるたなど幅広く出版活動をしています。

 
【会社概要】
会社名：株式会社コールサック社
所在地：東京都板橋区
代表者：鈴木比佐雄
設立：2006年
URL：http://www.coal-sack.com/
事業内容：総合文芸書出版


【お客様からのお問い合わせ先】
《問い合わせ先名称》株式会社コールサック社
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【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
株式会社コールサック社　編集部　鈴木光影
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