500 Startups、2020年度ESGレポートの調査結果と2021年度のESGトレンドを発表
■スタートアップの80.4%が起業活動の機会創出とリスク管理にESGガイドラインを活用 ■2021年度の主なESGトレンドは「人種問題」「政府規制」「気候変動」「デジタル倫理」「新興市場」
2021年4月7日− アーリーステージのスタートアップを支援する世界最大規模のベンチャーキャピタルである 500 Startupsは、投資先93社のスタートアップのESGに関する調査結果をまとめた2020年度ESGレポートを発表し、2021年度のESGトレンドを明らかにしました。
ESG(環境、社会、ガバナンス)ポリシーは、会社運営を規制する一連の基準であり、500 Startupsは投資分析、意思決定、ポートフォリオ管理のプロセスにESGポリシーを取り入れています。本レポートでは、投資家が積極的に投資している市場、地域、セクターでの活動を中断することなく、リスクを軽減し、価値創造の機会を見出すことができるアーリーステージの投資プロセスにおけるESG基準についても明らかにしています。
500 StartupsのCEOであるクリスティン・ツァイ(Christine Tsai)は、次のように述べています。「アーリーステージのスタートアップにとって、ESGポリシーは人材や消費者を惹きつけ、規制コンプライアンスを強化し、市場へのアクセスを拡大する機会を提供します。早期にESGに着手すればするほど、スタートアップは新たな機会を捉え、リスクを軽減することができます。」
500 Startups では、スタートアップへの投資戦略においてスクリーニング・投資・モニタリングの三段階のあらゆる側面にESGを取り入れており、実行可能なESGフレームワークを構築しています。その一環として、投資先企業に対して、労働者の権利やジェンダー平等から環境への配慮に至るまでESGに関するアンケート調査を実施しています。主な調査結果は以下のとおりです。
スタートアップのESGに対する見解
アーリーステージのスタートアップは、その大多数(80.4%)がESG統合を起業活動の機会創出とリスク管理に有益と捉えています。つまり、ESG基準を監視し、具体的な目標を設定することこそが、企業とステークホルダーにとって最善の利益につながるという理解が、スタートアップ業界に広まっていることを示しています。ESG統合は、企業の透明性や倫理性を高めて成長を促すだけでなく、潜在顧客や投資家、人材にとっても魅力的なものとなります。
2021年度のESGトレンドについて
パンデミックをはじめ、自然災害、政治的・社会的緊張の高まりなど2020年に危機が重なったことで、ESGポリシーが投資の意思決定において重要な要素となりました。このような危機的状況下では、投資家にとって、投資対象の企業がESG計画によってリスクを軽減しているかを評価する傾向が見られました。2021年度、最も人気のあるESGテーマは次の五つに関連するテーマです。
https://investorinsights.500.co/esg-2020-report/
<500 Startupsについて>
500 Startupsは、アーリーステージを支援する世界で最もアクティブなのベンチャーキャピタルの一つです。2010年の設立以来、500 Startupsは77カ国で2,500社以上の企業に投資してきました。また、17カ国以上に140人以上のチームメンバーがおり、500 Startupsのグローバルポートフォリオを支援しています。代表的な投資先には、Credit、Karma、Canva、Talkdesk、Intercom、GitLab、Grab、Bukalapakなどがあります。
また、500 Startupsは、政府や財団と提携して独自のアクセラレータプログラムを展開したり、企業と提携して新興企業との関係を促進したりすることで、イノベーションのエコシステムの発展を支援しています。また、教育プログラムを通じて投資家の育成も行っています。500 Startupsは、世界中で1,500社以上のスタートアップを対象に、60以上の成長プログラムやアクセラレータプログラムを実施してきました。
500 StartupsのCEOであるクリスティン・ツァイ(Christine Tsai)は、次のように述べています。「アーリーステージのスタートアップにとって、ESGポリシーは人材や消費者を惹きつけ、規制コンプライアンスを強化し、市場へのアクセスを拡大する機会を提供します。早期にESGに着手すればするほど、スタートアップは新たな機会を捉え、リスクを軽減することができます。」
500 Startups では、スタートアップへの投資戦略においてスクリーニング・投資・モニタリングの三段階のあらゆる側面にESGを取り入れており、実行可能なESGフレームワークを構築しています。その一環として、投資先企業に対して、労働者の権利やジェンダー平等から環境への配慮に至るまでESGに関するアンケート調査を実施しています。主な調査結果は以下のとおりです。
- スタートアップの大多数(80.4%)がESGを起業活動のさらなる機会とリスクの見極めの好機と捉えている
- スタートアップの65.9%がダイバーシティとインクルージョンの目標を設定している
- スタートアップの49.5%にはオーナーシップを持つ管理職に女性がいない
- スタートアップの59.1%が従業員や顧客、協業先企業の潜在的な安全・健康衛生リスクを管理するためにガイドラインを作成している
- 投資家にとって2021年度、最も人気のあるESGテーマは「人種問題」、「政府規制」、「気候変動」、「デジタル倫理」、「新興市場」である
スタートアップのESGに対する見解
アーリーステージのスタートアップは、その大多数(80.4%)がESG統合を起業活動の機会創出とリスク管理に有益と捉えています。つまり、ESG基準を監視し、具体的な目標を設定することこそが、企業とステークホルダーにとって最善の利益につながるという理解が、スタートアップ業界に広まっていることを示しています。ESG統合は、企業の透明性や倫理性を高めて成長を促すだけでなく、潜在顧客や投資家、人材にとっても魅力的なものとなります。
2021年度のESGトレンドについて
パンデミックをはじめ、自然災害、政治的・社会的緊張の高まりなど2020年に危機が重なったことで、ESGポリシーが投資の意思決定において重要な要素となりました。このような危機的状況下では、投資家にとって、投資対象の企業がESG計画によってリスクを軽減しているかを評価する傾向が見られました。2021年度、最も人気のあるESGテーマは次の五つに関連するテーマです。
- 人種問題:投資家はすでに企業に対し、経営のあらゆるレベルで人種や性別の多様性に取り組み、伝統的な権力や不平等を打破する方法を検討するよう促しています。具体的には、機会均等を重んじる雇用主であることや、企業文化においてダイバーシティとインクルージョンを確実に反映することなどが求められています。
- 政府規制:近年、投資に対する透明性がますます重視されています。新たな規制に備えて、ESGポリシーの定義や進捗状況のモニタリングを開始する企業が増えていくと予想されています。
- 気候変動:政府は、環境リスクを軽減するため、脱炭素化社会を目指す動きを強めています。企業は、二酸化炭素の排出量を注視し、グリーンウォッシュ(偽、根拠のないのエコ表示)の罠にはまらずに、社会の信頼を維持するためのコンプライアンス遵守が強く求められています。
- デジタル倫理:消費者のプライバシーを確保し、誤った情報の拡散を防ぐためには、デジタル倫理が不可欠です。世界的なパンデミック流行により仕事や教育がオンラインに移行したことで、デジタル格差が拡大しました。企業は、従来以上にデジタルポリシーの策定と運用が求められています。
- 新興市場:2021年は、新興市場とそれに伴うリスク、ならびに消費者の期待や投資家の関心に合わせて、ESG基準が進化すると予想されます。
2020年度ESGレポート(英語版)の詳細をご覧になりたい方は、こちらのリンクより資料をダウンロードしてください。
https://investorinsights.500.co/esg-2020-report/
<500 Startupsについて>
500 Startupsは、アーリーステージを支援する世界で最もアクティブなのベンチャーキャピタルの一つです。2010年の設立以来、500 Startupsは77カ国で2,500社以上の企業に投資してきました。また、17カ国以上に140人以上のチームメンバーがおり、500 Startupsのグローバルポートフォリオを支援しています。代表的な投資先には、Credit、Karma、Canva、Talkdesk、Intercom、GitLab、Grab、Bukalapakなどがあります。
また、500 Startupsは、政府や財団と提携して独自のアクセラレータプログラムを展開したり、企業と提携して新興企業との関係を促進したりすることで、イノベーションのエコシステムの発展を支援しています。また、教育プログラムを通じて投資家の育成も行っています。500 Startupsは、世界中で1,500社以上のスタートアップを対象に、60以上の成長プログラムやアクセラレータプログラムを実施してきました。
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