約9割の教員が「障がい者の方のe-sportsを通じた社会参画に賛同」

〜「多くの人と楽しむ機会が増えそう」「コントローラーの工夫での対等な戦い」などバリアフリーな取り組みに期待~

株式会社いせむつ

 株式会社いせむつ(バリアブレークカップ準備室)(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:杉中 忠)は、特別支援学校、または小・中学校に勤める教員107名を対象に、e-sportsにおける障害者の社会参画の意識調査を実施しましたのでお知らせいたします。
  • 調査概要
調査概要:e-sportsにおける障害者の社会参画の意識調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年3月4日~2021年3月5日
有効回答:特別支援学校、または小・中学校に勤める教員107名
 
  • 障がい者の方の社会参画、「十分に機会がある」と回答した教員はわずか32.7%
 「Q1. 現状、障がい者の方の社会参画は十分に機会があると思いますか。」(n=107)と質問したところ、「とてもそう思う」が6.5%、「少しそう思う」が26.2%という回答となりました。

Q1. 現状、障がい者の方の社会参画は十分に機会があると思いますか。Q1. 現状、障がい者の方の社会参画は十分に機会があると思いますか。

・とてもそう思う:6.5%
・少しそう思う:26.2%

・あまりそう思わない:61.7%
・全くそう思わない:5.6%
 
  • 障がい者の方の社会参画、課題点は、57.1%の教員が「周りのサポートが不十分」と回答
 Q1で「とてもそう思う」「少しそう思う」と回答した方に、「Q2.障がい者の方が社会参画を行うにあたり、課題となっている点を教えてください。(複数回答)」(n=35)と質問したところ、「周りのサポートが不十分」が57.1%、「バックアップする団体が少ない」が42.9%、「法整備が整っていない」が42.9%という回答となりました。

Q2.障がい者の方が社会参画を行うにあたり、課題となっている点を教えてください。(複数回答)Q2.障がい者の方が社会参画を行うにあたり、課題となっている点を教えてください。(複数回答)

・周りのサポートが不十分:57.1%
・バックアップする団体が少ない:42.9%
・法整備が整っていない:42.9%

・周りの視線による精神的負担が大きい:40.0%
・身体的・知的・精神的なハンディキャップが大きい:40.0%
・そもそも社会参画の手段が少ない:34.3%
・障がい者の方自身の自己肯定感が高くなく、参画へ踏み。出せない:34.3%
・その他:2.9%
・わからない/特にない:2.9%
 
  • 障がい者の方の社会参画の課題点、「バリアフリー環境がまだ整っていない」など
 Q2で「とてもそう思う」「少しそう思う」と回答した方に、「Q3.社会参画を行うにあたり、課題となっている点をQ3以外にあれば自由に教えてください(自由回答)。」(n=35)と質問したところ、「バリアフリーの環境がまだまだ整っていない」などの16の回答があがりました。

<自由回答・一部抜粋>
・55歳:受け入れ側の認識の本音と建て前が垣間見える
・51歳:差別意識
・57歳:バリアフリーの環境がまだまだ整っていない
・43歳:ソフトやハード面も含めて環境が整っていない
・54歳:社会参画にはユニバーサルデザインやバリアフリーの環境整備が必要
 
  • 障がい者の方の社会参画の機会がより広がってほしいと思う教員は約9割
 「Q4.障がい者の方の社会参画の機会がより広がって欲しいと思いますか。」(n=107)と質問したところ、「とてもそう思う」が63.6%、「少しそう思う」が29.9%という回答となりました。

Q4.障がい者の方の社会参画の機会がより広がって欲しいと思いますか。Q4.障がい者の方の社会参画の機会がより広がって欲しいと思いますか。

・とてもそう思う:63.6%
・少しそう思う:29.9%

・あまりそう思わない:6.5%
・全くそう思わない:0.0%
 
  • 障がい者の方がe-sportsを通じて社会参画ができるとしたら賛同する教員は88.8%
 「Q5.昨今、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技であるe-sportsが盛り上がりを見せています。障がい者の方がe-sportsを通じて社会参画ができるとしたら、あなたは賛同しますか。」(n=107)と質問したところ、「とても賛同する」が54.2%、「少し賛同する」が34.6%という回答となりました。

Q5.昨今、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技であるe-sportsが盛り上がりを見せています。障がい者の方がe-sportsを通じて社会参画ができるとしたら、あなたは賛同しますか。Q5.昨今、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技であるe-sportsが盛り上がりを見せています。障がい者の方がe-sportsを通じて社会参画ができるとしたら、あなたは賛同しますか。

・とても賛同する:54.2%
・少し賛同する:34.6%

・あまり賛同しない:8.4%
・全く賛同しない:2.8%
 
  • 障がい者の方がe-sportsを通じて社会に参画することに賛同する理由として「社会参画機会が増えることで自立を促せるから」が69.5%
 Q5で 「とても賛同する」「少し賛同する」と回答した方に、「Q6.その理由を教えてください。(複数回答)」(n=95)と質問したところ、「社会参画機会が増えることで障がい者の方の自立を促せるから」が69.5%、「e-sportsであればハンディキャップの影響が少ないだろうから」が58.9%、「e-sportsで人との関わりを持てるから」が53.7%という回答となりました。

Q6.その理由を教えてください。(複数回答)Q6.その理由を教えてください。(複数回答)

・社会参画機会が増えることで障がい者の方の自立を促せるから:69.5%
・e-sportsであればハンディキャップの影響が少ないだろうから:58.9%
・e-sportsで人との関わりを持てるから:53.7%

・プロも出ている業界でのチャレンジが障がい者の方の自己肯定感を向上させられるだろうから:38.9%
・トレンドであるe-sportsとの掛け合わせで福祉のイメージも変えられそうだから:25.3%
・その他:3.2%
・わからない/特にない:0.0%
 
  • e-sportsを通じた社会参画に賛同する理由「コントローラーを工夫することで対等に戦えると思う」「自尊感情の高揚」なども
 Q5で「とても賛同する」「少し賛同する」と回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外にそ理由があれば教えてください。(自由回答)」(n=95)と質問したところ、「少しでも自信をもって生活できると思うから」「社会参加による自尊感情の高揚」など56の回答があがりました。

<自由回答・一部抜粋>
・55歳:どれだけ激しい「スポーツ」になるか分からないが、コントローラーを工夫することによって、対等に戦えると思うから
・48歳:対戦に使われるゲームのジャンルや入力機器が多様になれば、障害の有無に関係なく自分の得意なゲームを多くの人と楽しむ機会が増えそうだから
・51歳:障がい者が社会参画する機会をつくれるから
・54歳:少しでも自信をもって生活できると思うから
・58歳:社会参加による自尊感情の高揚
 
  • e-sportsに取り組む機会を生徒に与えたいと思う教員は約7割
 Q5で「とても賛同する」「少し賛同する」と回答した方に、「Q8.チャンスがあれば、あなたの生徒にe-sportsに取り組む機会を与えたいと思いますか。」(n=95)と質問したところ、「とても思う」が20.1%、「少し思う」が50.5%という回答となりました。

Q8.チャンスがあれば、あなたの生徒にe-sportsに取り組む機会を与えたいと思いますか。Q8.チャンスがあれば、あなたの生徒にe-sportsに取り組む機会を与えたいと思いますか。

・とても思う:20.1%
・少し思う:50.5%

・あまり思わない:14.7%
・全く思わない:0.0%
・障がいのある生徒の担任、担当ではない:14.7%
 
  • e-sportsが障がい者の生徒の今後の可能性を広げると思う教員は約8割
 「Q9.あなたは、e-sportsが障がい者の生徒の今後の可能性を広げると思いますか。」(n=107)と質問したところ、「とても思う」が25.3%、「少し思う」が55.1%という回答となりました。

Q9.あなたは、e-sportsが障がい者の生徒の今後の可能性を広げると思いますか。Q9.あなたは、e-sportsが障がい者の生徒の今後の可能性を広げると思いますか。

・とても思う:25.3%
・少し思う:55.1%

・あまり思わない:12.1%
・全く思わない:2.8%
・わからない:4.7%
 
  • まとめ
 今回の調査で、障がい者の方の社会参画は十分に機会があると思うと回答した教員はわずか32.7%であることが判明しました。そのうち、障がい者の方が社会参画を行うにあたり、課題となっている点として「周りのサポートが不十分」「バリアフリーの環境が整備されていない」などの回答が確認できました。

 昨今、e-sportsが盛り上がりを見せていることから、障がい者の方がe-sportsを通じて社会参画ができるとしたら賛同すると回答した教員は88.8%にのぼり、その理由として69.5%の教員が「社会参画機会が増えることで障がい者の方の自立を促せるから」と回答しました。「e-sportsであればハンディキャップの影響が少ないだろう」という意見が58.9%あったように、誰もが楽しめるエンターテインメントの印象があることもわかりました。実際に、e-sportsに取り組む機会を自身の生徒に与えたいと思う教員は約7割、e-sportsが障がい者の生徒の今後の可能性を広げると思う教員は約8割いることが判明し、e-sportsは障がいを持つ生徒のための社会参画機会として、可能性を感じていることが明らかになりました。

 一般的なスポーツと違い、障がいの有無関係なく楽しめる競技である「e-sports」。ゲームを通して、向上心や目標をもてるだけでなく、チーム戦においては仲間と共に戦い、人間関係を身につけたり、観客からの応援を受けることで高揚感を体感し、自信もつくかもしれません。オリンピック競技として正式に認定されれば、国を代表する選手として活躍する障害者の方も十二分にでてくる可能性もあります。障がいを持つ方と社会との接点に、また、障害者の方自身が活き活きと自信を持って生活できる手段として、e-sportsは幅広い『可能性』を持ったツールとして有効かもしれません。
 
  • 会社概要
企業名 :株式会社いせむつ(バリアブレークカップ準備室)
所在地 :〒462-0854 愛知県名古屋市北区若葉通2丁目3番 第三諏訪ビル3F
代表者 :代表取締役社長 杉中 忠
事業内容:A型作業所事業、移動販売者事業、その他左記関連業務




 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社いせむつ

0フォロワー

RSS
URL
http://www.isemutsu.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
愛知県名古屋市北区若葉通2丁目3番 第三諏訪ビル3F
電話番号
-
代表者名
杉中 忠
上場
未上場
資本金
-
設立
-