工芸と和楽器の融合。世界に一台のエレキ三味線がお披露目。
漆芸集団・彦十蒔絵が「都市鉱山の金」と「京都オパール」を使い環境に配慮して装飾した、和楽器バンドの蜷川べに専用津軽三味線が誕生。
京都で美術商を営む古美術鐘ヶ江(Gallery:京都府京都市)と、IoTクリエ―ターの育成やスタートアップ事業を支援する株式会社クロステック・マネジメント(本社:京都府京都市/代表取締役:北村誠)は、工芸の次のすがたを実現させる運動“KOGEI Next”を推進しています。
この度KOGEI Nextでは、詩吟と和楽器を融合させた人気ロックバンド「和楽器バンド」のメンバーで津軽三味線担当である蜷川べに専用津軽三味線を制作しました。この三味線のお披露目として令和4年10月21日~12月11日に開催される、高台寺(京都市東山区)の秋の特別展「これが漆!?―彦十蒔絵の超絶技巧―」で展示します。
津軽三味線を含む和楽器は、演奏人口の減少や職人の高齢化、素材の入手が年々困難になるなど、これまで通りの楽器生産の継続が危ぶまれています。KOGEI Nextでは三味線文化の次世代への普及と新しい在り方を提案するため、和楽器と洋楽器を融合させたロックバンド「和楽器バンド」とのコラボレーション・プロジェクトを進めて参りました。
この度KOGEI Nextでは、詩吟と和楽器を融合させた人気ロックバンド「和楽器バンド」のメンバーで津軽三味線担当である蜷川べに専用津軽三味線を制作しました。この三味線のお披露目として令和4年10月21日~12月11日に開催される、高台寺(京都市東山区)の秋の特別展「これが漆!?―彦十蒔絵の超絶技巧―」で展示します。
津軽三味線を含む和楽器は、演奏人口の減少や職人の高齢化、素材の入手が年々困難になるなど、これまで通りの楽器生産の継続が危ぶまれています。KOGEI Nextでは三味線文化の次世代への普及と新しい在り方を提案するため、和楽器と洋楽器を融合させたロックバンド「和楽器バンド」とのコラボレーション・プロジェクトを進めて参りました。
津軽三味線の装飾はKOGEI Nextに参画する漆芸職人集団·彦十蒔絵が担当。伝統的な漆芸技術をつかって、ここまで豪華でありながら繊細に装飾を施した三味線は過去に例がありません。そして、使用している素材も、小型家電などからリサイクルした「都市鉱山」由来の金箔や、京セラ株式会社が開発した装飾用素材である京都オパールを使用し、伝統的な漆芸技術と環境に配慮した素材の融合を実現しました。
また、デザインは、KOGEI Nextのアドバイザーである京都女子大学生活造形学科の前崎信也氏のゼミ生と蜷川べにの共創により完成し、伝統を感じさせる中にも若々しい輝きにあふれた津軽三味線となりました。
さらに、情報を保存するためこの三味線にはスタートバーン株式会社が構築するブロックチェーンインフラ「Startrail」を利用してNFTを発行し、本プロジェクトの概要を記録しています。楽器の内部にNFTと紐づくNFCタグが仕込まれており、スマホをかざすとNFTの情報が表示されます。このNFTの情報は半永久的に保存されるため、未来の所有者も、かつて和楽器バンドの蜷川べに専用の津軽三味線であったことを知ることができます。
■蜷川べに(和楽器バンド)コメント
今回貴重なプロジェクトに参加させて頂いてとても光栄に思っています。
前々から自分の中でこういったデザインのオリジナル三味線を作ってみたいという思いがあったので、唯一無二の職人さんたちの手によって環境にも配慮された素材を使い、手間暇をかけて世界で一丁の津軽三味線を作る事が実現出来ました。
デザイン案をあげて実際それが楽器として実用可能なのかもリモートで学生さんや職人さんと何度も話し合いつつ進めてきました。
能登半島の漆塗りの工房にもお邪魔させて頂いて一から工程を見学させて頂きお話を伺い体験もさせて頂きました。これからライブや活動の中でこの作品を使い、少しでも多くの方の目に留まり私達のコラボレーションを知って頂ければ幸いです。
■高台寺 秋の特別拝観について
豊臣秀吉の正室、北政所ねね様が建立の高台寺は、秋草を好んだねねを偲び、さまざまな表情の紅葉を夜まで楽しむことができます。この特別期にあわせ今回、KOGEI Nextが提供する特別展示「これが漆⁉ ―彦十蒔絵の超絶技巧―」展を開催し、彦十蒔絵の手による変わり塗りの技術を駆使した作品と共に、蜷川べに専用津軽三味線を展示します。
期 間:2022年10月21日(金)~12月11日(日)
時 間:9:00~22:00(ライト点灯は17:00~、最終受付21:30)
拝観料:600円 高台寺、圓徳院、掌美術館共通割引拝観券900円
住所 : 東山区高台寺下河原町526
URL : https://www.kodaiji.com/
■和楽器バンドについて
和楽器バンドは、詩吟、和楽器とロックバンドを融合させた8人組の新感覚ロックエンタテインメントバンド。最新作品は、人気ボカロ楽曲をカバーしたアルバム「ボカロ三昧2」。
コロナ禍により苦境に立たされている日本の伝統文化・芸能を支援する“たる募金プロジェクト”を立ちあげる。廃業の危機にあった大手三味線メーカー東京和楽器をはじめ、広島県福山市を通じて、福山琴を支援。楽器メーカーのみならず、岐阜和傘など日本の伝統文化への支援も積極的に行っています。
現在、たる募金は第4弾となる“沖縄県の伝統文化・芸能”を活動中。
URL : 和楽器バンド Official Website (wagakkiband.com) https://wagakkiband.com/
和楽器バンド - UNIVERSAL MUSIC JAPAN (universal-music.co.jp)
■彦十蒔絵について
若宮隆志が主宰する漆芸の職人集団。古典的な技術を研究するとともに新しい技術の開発にも積極的に取り組んでいます。かざり、あそび、ユーモアなどを踏まえた古くて新しい意匠の作品により、伝統的な漆芸の世界を復興するための活動を行っています。
URL : https://hikoju-makie.com/
■KOGEI Nextについて
工芸作家とこれまで関わりの薄かった現代社会とをつなげることで生まれる作品や活動、自然環境や社会課題との関わりを通じて、モノとしてだけではない新たな価値を持った、工芸の次のすがたを実現させる運動です。
主 催 : 古美術鐘ヶ江、株式会社クロステック・マネジメント
協 賛 :株式会社ゴールドウイン
パートナー:京都芸術大学、京都女子大学、一般社団法人アートハブ・アソシエーション、ONBEAT、計数技研、Dentsu Craft Tokyo、DESIGNART TOKYO
アドバイザー:山下裕二(美術史家、美術評論家)
広瀬麻美(浅野研究所・代表取締役)
前﨑信也(京都女子大学家政学部生活造形学科教授、工芸史家)
URL : https://kogei-next.jp/
■都市鉱山プロジェクトについて
KOGEI Nextでは環境にやさしい循環型社会の実現を目指し(株)リーテム、(株)アステック入江の協力を得て、金・銀をはじめ、さまざまな金属を都市鉱山から再資源化し、アーティストが使用できる素材として活用することを推進しています。
URL :https://youtu.be/rcaRB5YPRz8
■京都オパールについて
京都オパールとは、京セラ株式会社が独自の宝石合成技術によって開発した装飾用素材です。天然オパールには存在しない多彩なカラーバリエーションを展開しています。
近年、漆芸業界では、貝殻を使う螺鈿技法の代替素材として注目を集めています。
URL : https://www.kyocera.co.jp/prdct/kyotoopal/index.html
■Startrailについて
スタートバーンが構築を先導する、アートのためのブロックチェーンインフラです。作品の信頼性と真正性の担保ひいては価値継承を支えることを目指しています。 Startrail上に発行されたNFTでは、NFTを発行した事業者の情報はもちろん、その後の展示や取引、修復や鑑定など、作品の価値に関わるさまざまな情報やデータを記録できます。また、作品の二次流通·利用について設定した規約がサービスを横断して引き継がれ、長期的に作品を管理することができます。ブロックチェーンの性質上、これらの情報の削除·改ざん·複製はできません。絵画や彫刻などの物理的な作品はもちろん、画像、映像、音声などのデータにもとづくデジタル作品、さらにはインスタレーションなど、さまざまな作品の形式に対応しています。
URL : https://startbahn.io/startrail
■京都女子大学生活造形学科前崎ゼミについて
京都女子大学生活造形学科では使う人、着る人、住まう人に快適な生活環境を創造するためのデザインに関する技術・知識を持った人材を養成しています。
前﨑信也ゼミでは衰退の続く日本の美術・工芸を未来に繋げるために、デザインの力を生かした多様な活動を行っています。
URL : https://www.kyoto-wu.ac.jp/gakubu/faculty/zokei/index.html
■古美術鐘ヶ江について
京都大徳寺総門(京都市北区)正面でギャラリーを運営。
時代屏風、近代美術工芸品、提げ物などを中心に現代美術まで多岐の分野を取り扱っています。
現代の工芸家たちと100年、200年先に古美術作品となった時に、真に誇れる作品を作ろうというプロジェクト『Japanese Sculpture Next 100 years project』にも取り組んでいます。
URL : https://japanese-sculpture.com/
■株式会社クロステック・マネジメントについて
デザイン×テクノロジーにより様々なビジネスプロタイピングを推進。
住 所 〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山2番地116号(京都芸術大学内)
出資企業 学校法人瓜生山学園、株式会社オレンジ・アンド・パートナーズ、株式会社ABBALab、株式会社電通
事業内容: IoTクリエーターの育成・支援、スタートアップモデル事業、アーティストの育成・支援、アート作品のマネジメント、VC(ベンチャーキャピタル)
URL : http://xtech-m.co.jp/
【素材】提供元:ユニバーサルミュージック合同会社、撮影:中河原理英
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