空き家をDIY改修して、まちのシェアキッチン兼シェルターに
社会的企業Renovate JapanがまちづくりチームN'estと組み、「東京の水源の町」東久留米にて新たな挑戦へ
空き家と貧困問題の解消に取り組むソーシャルビジネスRenovate Japanと、空き家オーナーと焙煎士によるまちづくりチームN'estが組み、2021年10月から「オナガハウス」という企画が誕生しました。東久留米駅近くの空き家を、シェアキッチン兼シェルターへDIYで改修しています。小さな失敗に恐れず挑戦できる「巣」を目指して。12月~1月にかけてクラウドファンディングにも挑戦します。
◆空いた実家を活かして、誰かの居場所をつくりたい
空き家は全国で846万戸、全体の約13.6%もあるとされ 、これが2033年には約30%まで増加すると予測されています(数は総務省2018年調査、予測は野村総研2015年調査)。
今回私たちが手掛ける物件も、この空き家の一つです。
オーナーの実家であり、たくさんの思い出が詰まった場所です。
「ここを地域に開いて、小さな、でも大切な体験を誰かが積み重ねることのできる、温かみのある『巣』にしていきたい」
そんな想いでオナガハウスプロジェクトは始まりました。
もともと賃貸部屋が複数、戸建ての家の後方にくっついていた特殊な構造を活かし、前方はシェアキッチン、後方は片親家庭向けのシェルター2室に、DIYで改装していきます。
そして改修期間中もRenovate Japanの仕組みにより、家と仕事に困ってしまった方が住み込みでDIYのバイトに参加できる「立て直し」の空間にしていきます。仕組みの詳細は後述します(実績などは https://renovatejapan.com へ)。
◆プロジェクト発足の経緯
今回手掛ける物件は、オーナーの母が亡くなって以来、約20年の間ほとんど空き家の状態でした(物置や一時的な親族の寝床としては使用していました)。更地にして売却することも検討しましたが、造りはしっかりしているし、何より姉弟2人の思い出の場所でもあります。オーナーは、なんとか良い活用の道はないか?と悩んでいました。
そんな時に、焙煎士の相棒と出会います。シェアキッチンにして地域に開くことを彼に提案され、これは面白い!と話に乗ることになりましたが、それだけでは実際に活用する家屋部が小さく、後方部がまだまだもったいない…。すると焙煎士が新聞で興味深い記事を見つけます。「空き家を活用してバイト付きシェルターへ…」——すぐさま活動主体の団体へ連絡しました。これがRenovate Japanとの出会いです。
彼らと相談を重ねていくうちに、改修中のバイト付きシェルターだけでなく、改修後も一部をシェルターとして活用できるのではないかとなりました。シェアキッチンの軽い管理(鍵の受け渡し等)も任せることが出来るのならば、その分家賃だって下げることが出来ます。こうして構想が詰まっていき、2021年10月にいよいよオナガハウスプロジェクトは始動しました。
◆大事にしたいコンセプト
~「やりたい」を「できる」ようにする~
報酬のためでなく、純粋にやってみたいことを見つけること、そしてその実現に向けて挑戦することが出来るような空間をつくりたいです。シェアキッチンもシェルターも、その流れの中にあるものだと認識しています。例え社会からは「失敗」だと思われてしまうようなことでも、この空間ではそれが許容され、新たな出発に向けた小さな積み重ねが出来るようにしたいです。
~遠くのヒト・考えに出会う~
多様化・複雑化する社会のなかで、生き方に「正解」なんてものは存在しません。オナガハウスでは、それぞれが普段は会わないような遠くのヒト・考えに積極的に出会ってもらって、ちょっとずつ刺激を受け合いながら、ゆっくりと自分らしい生き方を模索できるようにしたいです。
オナガは東久留米市のシンボルとなっている青い鳥です。仲間意識が強く、力を合わせて事に当たる習性があります。
童話の「青い鳥」は「非現実」の象徴で、希少性が高いことから「幸せ」を表すそうです。主人公が探しに行った場所で「青い鳥」は見つかりますが、別の場所に持っていくと「青い鳥」ではなくなってしまいます。これは、それぞれの人が本当の力が発揮したり本来の色であれる場所があって、一番身近な「現実」に幸せがあるということです。
無理をせずに本来の自身であれる場所、自身を取り戻せる場所、そのようなお金では得られない「本当の幸せ」を見つけるための身近な空間をつくることをテーマにしていきたいと思っています。
◆改修計画の概要
計画には全部で3つのフェーズがあります。全てのフェーズを通して、改修にはN'estの2人とRenovate Japanの運営メンバー4人がDIYスタイルで携わります(専門的な部分については外注もします)。
第1フェーズ:
家屋の前方部分をシェアキッチンへ少しずつ改装していきながら、後方部分をまず人が住み込める段階まで改修します。
第2フェーズ:
そして、残りの部分の改修をリノベーターと共に進めていきます。
家屋の前方部分をシェアキッチン、残りの部分をシェルター2室(サイズからしてそれぞれ片親家庭向けと考えている)として運用します。
◆クラウドファンディングに挑戦
第2フェーズ以降の資金調達のため、12月~1月にかけてクラウドファンディングに挑戦する予定です。詳細は、限定公開のページからご覧ください。
https://camp-fire.jp/projects/373520/preview?token=3aak3elw
開始時にはぜひ、ご支援・ご拡散いただけますと幸いです。
応援どうぞよろしくお願いします。
◆Renovate Japanについて
空き家を活用して、家と仕事に困っている方々を支援するソーシャルビジネスです。「誰もが生きやすい社会」を目指して活動しています。これまで、家と仕事に困っていた方々3名と協働し、2軒の空き物件の改修に取り組んできました。3名とも、改修後にそれぞれの形で事業を卒業しています。改修後の空き家はシェアハウスなどの形で運用しています。
空き家は全国で846万戸、全体の約13.6%もあるとされ 、これが2033年には約30%まで増加すると予測されています(数は総務省2018年調査、予測は野村総研2015年調査)。
今回私たちが手掛ける物件も、この空き家の一つです。
オーナーの実家であり、たくさんの思い出が詰まった場所です。
「ここを地域に開いて、小さな、でも大切な体験を誰かが積み重ねることのできる、温かみのある『巣』にしていきたい」
そんな想いでオナガハウスプロジェクトは始まりました。
もともと賃貸部屋が複数、戸建ての家の後方にくっついていた特殊な構造を活かし、前方はシェアキッチン、後方は片親家庭向けのシェルター2室に、DIYで改装していきます。
そして改修期間中もRenovate Japanの仕組みにより、家と仕事に困ってしまった方が住み込みでDIYのバイトに参加できる「立て直し」の空間にしていきます。仕組みの詳細は後述します(実績などは https://renovatejapan.com へ)。
◆プロジェクト発足の経緯
今回手掛ける物件は、オーナーの母が亡くなって以来、約20年の間ほとんど空き家の状態でした(物置や一時的な親族の寝床としては使用していました)。更地にして売却することも検討しましたが、造りはしっかりしているし、何より姉弟2人の思い出の場所でもあります。オーナーは、なんとか良い活用の道はないか?と悩んでいました。
そんな時に、焙煎士の相棒と出会います。シェアキッチンにして地域に開くことを彼に提案され、これは面白い!と話に乗ることになりましたが、それだけでは実際に活用する家屋部が小さく、後方部がまだまだもったいない…。すると焙煎士が新聞で興味深い記事を見つけます。「空き家を活用してバイト付きシェルターへ…」——すぐさま活動主体の団体へ連絡しました。これがRenovate Japanとの出会いです。
彼らと相談を重ねていくうちに、改修中のバイト付きシェルターだけでなく、改修後も一部をシェルターとして活用できるのではないかとなりました。シェアキッチンの軽い管理(鍵の受け渡し等)も任せることが出来るのならば、その分家賃だって下げることが出来ます。こうして構想が詰まっていき、2021年10月にいよいよオナガハウスプロジェクトは始動しました。
◆大事にしたいコンセプト
~「やりたい」を「できる」ようにする~
報酬のためでなく、純粋にやってみたいことを見つけること、そしてその実現に向けて挑戦することが出来るような空間をつくりたいです。シェアキッチンもシェルターも、その流れの中にあるものだと認識しています。例え社会からは「失敗」だと思われてしまうようなことでも、この空間ではそれが許容され、新たな出発に向けた小さな積み重ねが出来るようにしたいです。
~遠くのヒト・考えに出会う~
多様化・複雑化する社会のなかで、生き方に「正解」なんてものは存在しません。オナガハウスでは、それぞれが普段は会わないような遠くのヒト・考えに積極的に出会ってもらって、ちょっとずつ刺激を受け合いながら、ゆっくりと自分らしい生き方を模索できるようにしたいです。
<「オナガ」に込めた想い>
オナガは東久留米市のシンボルとなっている青い鳥です。仲間意識が強く、力を合わせて事に当たる習性があります。
童話の「青い鳥」は「非現実」の象徴で、希少性が高いことから「幸せ」を表すそうです。主人公が探しに行った場所で「青い鳥」は見つかりますが、別の場所に持っていくと「青い鳥」ではなくなってしまいます。これは、それぞれの人が本当の力が発揮したり本来の色であれる場所があって、一番身近な「現実」に幸せがあるということです。
無理をせずに本来の自身であれる場所、自身を取り戻せる場所、そのようなお金では得られない「本当の幸せ」を見つけるための身近な空間をつくることをテーマにしていきたいと思っています。
◆改修計画の概要
計画には全部で3つのフェーズがあります。全てのフェーズを通して、改修にはN'estの2人とRenovate Japanの運営メンバー4人がDIYスタイルで携わります(専門的な部分については外注もします)。
第1フェーズ:
家屋の前方部分をシェアキッチンへ少しずつ改装していきながら、後方部分をまず人が住み込める段階まで改修します。
そこへRenovate Japanのネットワークを活かして、家と仕事に困っている方を受け入れます。住み込みの方のことを、Renovate Japanではリノベーターと呼んでいます。
第2フェーズ:
そして、残りの部分の改修をリノベーターと共に進めていきます。
リノベーターはRenovate Japanの運営メンバーが改修に入る間、柔軟に時間を選んで参加することができ、Renovate Japanから報酬を受け取ります。家賃1泊500円、時給1200円で対応する予定のため、週3時間でもDIYに携われば家賃分が相殺され、それ以上の働きで生活費を賄うことも出来るようになっています。
なるべく改修終了時までに新しい仕事や家を見つけて生活を立て直せるよう、運営メンバーも積極的に相談に乗りながら、支援します。しかし、どうしてもそこまで達することが出来なかった場合については、シェルターに住み続けることも出来ます(家賃・報酬等の設定は多少変わります)。Renovate Japanは他のシェルターとも繋がりがあるため、そちらを紹介することも可能です。
第3フェーズ:
家屋の前方部分をシェアキッチン、残りの部分をシェルター2室(サイズからしてそれぞれ片親家庭向けと考えている)として運用します。
◆クラウドファンディングに挑戦
第2フェーズ以降の資金調達のため、12月~1月にかけてクラウドファンディングに挑戦する予定です。詳細は、限定公開のページからご覧ください。
https://camp-fire.jp/projects/373520/preview?token=3aak3elw
開始時にはぜひ、ご支援・ご拡散いただけますと幸いです。
応援どうぞよろしくお願いします。
◆Renovate Japanについて
空き家を活用して、家と仕事に困っている方々を支援するソーシャルビジネスです。「誰もが生きやすい社会」を目指して活動しています。これまで、家と仕事に困っていた方々3名と協働し、2軒の空き物件の改修に取り組んできました。3名とも、改修後にそれぞれの形で事業を卒業しています。改修後の空き家はシェアハウスなどの形で運用しています。
HP:https://renovatejapan.com
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