投資先である株式会社ニューロシューティカルズ沖縄に関する株式譲渡契約締結のお知らせ
株式会社RMDパートナーズ(本社:横浜市西区、代表取締役:時田 太郎)は、その管理・運営するファンド(Medical Development Support 1号投資事業有限責任組合。以下「MDS」)の投資先である株式会社ニューロシューティカルズ沖縄(本社:沖縄県うるま市、代表取締役社長:高谷 彰之、以下「NCIO」)を、医療機器ベンチャー支援企業の株式会社ニューロシューティカルズ (本社:東京都文京区、代表取締役:三池 信也、以下 「NCI」)と協働して、株式会社大塚製薬工場(本社:徳島県鳴門市、代表取締役社長:高木 修一、以下「大塚製薬工場」)に譲渡することとなりましたので、お知らせいたします。今後、NCIOは2024年1月31日(予定)に全株譲渡(総額26億5,000万円)を行い、大塚製薬工場の完全子会社となります。
NCIOは、栄養チューブ内に挿入した光ファイバーの先端から発する生体透過光を体外から目視することにより栄養チューブ挿入時の先端位置を確認できる革新的な医療機器「タムガイド®︎光源装置」および「タムガイド®︎ファイバー」を製造販売するベンチャー企業です。
MDSは、2021年12月に「タムガイド」のさらなる開発促進を目的に資本参加し、戦略的な事業パートナーとして開発・事業戦略の実現を支援して参りました。MDSの資本参加以後、経営体制の強化、海外企業との業務提携、タイムリーな資金提供等に、NCIOの役職員とともに取り組んで参りました結果、「タムガイド®︎」は2023年10月国内販売開始となりました。
今回の譲渡先となる大塚製薬工場は、輸液や経腸栄養剤など臨床栄養領域に 強みを持つ会社として、さまざまな製品や適正な栄養管理に役立つ情報を提供しております。今後もNCIOは、大塚製薬工場とともに、医療現場の課題解決に寄与する革新的な製品を開発し、臨床栄養領域における患者さんや医療従事者のベストパートナーとなることが期待されております。
【タムガイド®︎製品概要】
経口的な食事摂取が困難な患者さんにおける栄養管理では、その投与方法として、しばしば鼻から胃に栄養チューブを挿入し栄養剤を投与する経鼻胃管法が用いられます。しかしながら、栄養チューブの先端が胃ではなく気管側に挿入されていたことに気づかないまま栄養剤を注入したことによる医療事故が発生しています。これを防ぐため、医療現場では胃液の吸引や吸引液のpH値の確認、X線撮影による先端位置の確認などが行われていますが、依然として誤挿入事例が報告されています。
このような医療ニーズに対してNCIおよびNCIOは、独自の集光技術を応用し、光源に生体透過性の高い赤色光を採用した「タムガイド光源装置」と、再利用による感染を回避する目的の検知機能を付加した滅菌済の「タムガイドファイバー」を大塚製薬工場と協力して開発し、製造販売を開始いたしました。生体を透過しやすい波長を用い、簡便に体外から栄養チューブの先端を視認できるタムガイドは持ち運びできるポータブル光源を設計し、これにより100Vのコンセントがない場所でも使用できるため在宅医療にも貢献できると確信しています。栄養チューブの先端が光ることにより、体の外から先端位置を確認できることは、これまでになかった方法であり革新的医療機器に匹敵する製品となります。
RMDパートナーズは、⽇本における医療機器開発を推進することを目的に設立されました。今後も、NCIをはじめ国内外の事業会社と協働・連携して、成長期待のある製品の実用化、M&Aを主体とする医療機器開発のECOシステム創造、医療機器に携わる国内企業の競争力向上に貢献していきます。
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