海外美術大学への留学奨学金 「リクルートスカラシップ アート部門」7月18日より募集開始!
美術作家として世界でずば抜けた活躍を志す人材に、月額30万円(返済不要)の奨学金を支給
奨学金概要
美術作家として作品制作を通じて社会に貢献することを目指し、海外大学·院に進学する25歳未満の方を対象とした返済不要の給付型奨学金です。合格後は2年間月額30万円の奨学金を受給することができ、その後も毎年行われる更新審査に合格すると27歳まで奨学金が支給されます。海外の美術大学等の教育機関への留学支援を通じて、作家として世界でずば抜けた活躍を志す人材を応援します。
募集期間:2023年7月18日~9月18日
支給期間:2024年4月 ~ 2026年3月
金額:月額30万円
採用人数:2名程度
・返済不要の給付型奨学金です。
・当財団が対象とする海外の大学または大学院(以下、「対象校」)に在籍している期間中、奨学金を支給します。
・上記支給期間後も、毎年度実施する更新審査を通過した方には、対象校在籍中であれば奨学金を支給します。
・奨学金支給期間は最長で27歳になる年度末(3月)までです。
・休学中は支給が停止し、期間中でも卒業した場合は卒業月までの支給とします。
・卒業後の進路、就職先についての条件はありません。
・当財団からの奨学金と重複して、他の奨学金を受給しても差し支えありません。
*募集ページ:https://www.recruit-foundation.org/scholarship/art2024
応募資格
次のすべてに該当する方とします。
(1)1999年4月1日以降に生まれた方。
(2)2024年4月から2025年3月の間に当財団の対象校に在籍または入学することを目指す方。ただし、学部・修士・博士課程への正規留学に限る。
※対象外の例: 交換留学・日本の教育機関のプログラムの一環としての留学・語学学校・ワーキングホリデー
(3)美術作家として作品制作を通じて社会に貢献することを目指している方
※対象外の例: 映画やアニメーション、演劇等のエンタメ産業に従事したい方
※参考リンク:2021.7.27「大学卒業後のアーティストという生き方」開催報告
https://www.recruit-foundation.org/news/post-13577/
(4)現代アートの分野を学びたい方
※対象外の例: デザイン(ファッションデザインを含む)、建築 等
*日本の大学を卒業しており、対象校の「ファウンデーションコース」「学部レベル」へこれから進学する/している方は対象外となります(大学を卒業した方は院進学のみ対象)。
*上記すべてを満たしていれば、現在留学中の方の応募も可能です。ただし奨学金の支給開始は2024年4月以降となります。
*応募者の国籍および過去・現在の居住地は問いません。ただし、書類提出および面接は日本語で実施します。
対象校
下記いずれかの大学を対象とします。
・QS World University Rankings by Subject 2023 : 「Art & Design」 TOP50
https://www.topuniversities.com/university-rankings/university-subject-rankings/2023/art-design
・Times Higher Education World University Rankings 2023 by subject: arts and humanities
「art,performing arts&design」 TOP50
・当財団が指定する海外美術大学対象校
応募方法・スケジュール
(1)当財団HPよりWEBエントリー:2023年7月18日~2023年9月18日23:59(日本時間)
(2)書類選考通過者へメールにて通知
(3)書類選考通過者は、最終選考会で使用する下記資料をメールにて提出
Ⅰ.【必須】最大20ページの作品集または5分以内の動画
Ⅱ.【任意】当日のプレゼンテーション資料
(4)最終選考会10月18日 または 26日 1人45分程度
形式:自身の作品に関するプレゼンテーション(15分以内)+ 面接(30分)
※オンラインにて実施予定、面接日時は当財団が指定してご連絡します。
(5)採否の結果は、11月下旬頃までに当財団より本人宛にメールで通知します。
選考委員
塩田 千春(現代美術家)
1972年大阪府生まれ。ベルリン在住。生と死という人間の根源的な問題に向き合い、「生きることとは何か」、「存在とは何か」を探求しつつ大規模なインスタレーションを中心に、立体、写真、映像など多様な手法を用いた作品を制作。2007年、神奈川県民ホールギャラリーの個展「沈黙から」で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2015年、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 の日本館作家として選出される。主な個展に、森美術館(19年)、南オーストラリア美術館(18年)、高知県立美術館(13年)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(12年)、国立国際美術館(08年)など。※撮影 Chiharu Shiota Berlin, 2020 Photo by Sunhi Mang
【塩田千春さんよりメッセージ】
自分が学生のときにこういう奨学金があれば良かったのに!と思います。作品を色々な人に見てもらうことはアーティストにとってとても良い機会になります。あまり難しく考えすぎずに、気軽にチャレンジしてみてほしいです。皆さんの作品を見ることを楽しみにしています。
林 千晶(株式会社 Q0 代表取締役社長/株式会社 ロフトワーク共同創業者・相談役)
早稲田大学商学部、ボストン大学大学院ジャーナリズム学科卒。花王を経て、2000年に株式会社ロフトワークを起業、2022年まで代表取締役・会長を務める。退任後、「地方と都市の新たな関係性をつくる」ことを目的とし、2022年9月9日に株式会社Q0を設立。秋田・富山などの地域を拠点において、地元企業や創造的なリーダーとのコラボレーションやプロジェクトを企画・実装し、時代を代表するような「継承される地域」のデザインの創造を目指す。主な経歴に、グッドデザイン賞審査委員、経済産業省 産業構造審議会、「産業競争力とデザインを考える研究会」など。森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す、株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)取締役会長も務める。
【林千晶さんよりメッセージ】
アーティストとして生きていく。その志を持っているあなたを心から尊敬する。決して楽な道ではないだろう。器用だったら、デザインやマーケティングなど他の道を歩んでいるはず。アートでしか生きていけない、そんな人がアーティストとして残るのだと聞いた。
世界を全身で感じ、そこから生まれるいわば原石ともいえる表現で勝負を挑む。そのきっかけを与えてくれるこの奨学制度をぜひ活用してほしい。なにを伝えたいのか、なぜ伝えずにはいられないのか。あなたを動かす動機を聞かせてもらうのを今から楽しみにしている。
鷲田 めるろ(十和田市現代美術館館長)
1973年京都府生まれ。東京大学大学院美術史学専攻修士課程修了。1999年~2018年まで金沢21世紀美術館キュレーターを経て現職。
東京藝術大学国際芸術創造研究科准教授、弘前大学非常勤講師も務める。2017年「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ」日本館キュレーターとして岩崎貴宏の個展を企画。あいちトリエンナーレ2019キュレーター。主な著書に、『キュレーターズノート 二〇〇七ー二〇二〇』ほか。撮影:小山田邦哉
【鷲田めるろさんよりメッセージ】
構想、制作、発表など作品に関わるあらゆる過程において、海外を知ることは、視野を広げ、新たな手法に出会い、人脈を開拓することに繋がります。作品だけにとどまらず、海外での生活は、人生の経験を豊かなものとするでしょう。また、海外からの視点で日本を見ることで、自分がよって立つところを見つめ直し、よりよく知ることにもなります。大学はその入り口となり、また大学を通じて、他の地域からの留学生とも出会うこともできます。言葉や学費などのハードルはありますが、ぜひとも世界の様々な地域の美大に挑戦してみてください。
奨学生のご紹介
リクルートスカラシップアート部門の現役奨学生は、2023年7月18日現在、9名が在籍しています。
https://www.recruit-foundation.org/art/
奨学金制度「リクルートスカラシップ」とは
株式会社リクルート創業10周年の1971年に「社会への貢献」を目的に「リーダーシップのある人・向学心旺盛な人・将来何かやりそうな人」を応援するため創設されました。現在は、音楽、スポーツ、アート、学術の分野において世界に挑戦し、ずば抜けた活躍をしそうな日本の若者を応援しています。これまでに累計722名の奨学生支援を行い、世界を舞台に活躍する人材が多数輩出されています。2023年度は52回生として21名の奨学生が選ばれました。
江副記念リクルート財団について
名称:公益財団法人江副記念リクルート財団
設立年:1976年
主な事業:学術、芸術、スポーツの分野における人材育成のための奨学援助事業及び振興・発展のための助成事業
代表者:代表理事理事長 峰岸真澄
所在地:東京都港区西新橋1-18-6クロスオフィス内幸町304
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