CentOSの後継として利用可能なMIRACLE LINUX 9の無償公開を決定

〜 最新のLinuxをライセンス費用無償で提供し、CentOS Linuxを利用する企業のシステムの長期継続利用を支援 〜

サイバートラスト株式会社

サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長: 眞柄 泰利 以下、サイバートラスト)は、2022年中に提供予定の国産Linux OS「MIRACLE LINUX 9」について、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)9 をベースに開発し、ライセンス費用を無償で公開することを決定しました。また、提供開始に先立って「MIRACLE LINUX」のリリースポリシーを公開しました。現在提供している「MIRACLE LINUX 8.4」の後継OSである「MIRACLE LINUX 9」は、RHEL 9で動作する実行可能なプログラムを、そのままMIRACLE LINUX 9のコンピューターシステム上で動作できるように開発します。
2021年12月31日に開発元のメンテナンスが終了となるCentOS Linux 8の後継として利用することができるため、ユーザーからの期待が高まっています。サイバートラストは2021年10月に提供開始した「MIRACLE LINUX 8.4」より、RHEL派生ディストリビューション(クローン)としてRHELとパッケージ・バージョン、パッケージ名を揃え、CentOS Linuxと同等に利用可能なOSとしてOSライセンス費用を無償で公開しています。

<背景>
CentOS LinuxはRHELの代表的なクローンで、Linuxの普及とともにRHELクローンとしての安定した実績から日本国内でも多数の企業が利用しています。開発元のCentOS Projectより、CentOS Linux 8の開発を2021年12月末に終了し、CentOS Linux 9はリリースせず、今後の開発はCentOS Streamへフォーカスすることが発表されました。これを受けてサイバートラストは、CentOS Linuxを利用している企業ユーザーのシステムの運用継続を支援する方針のもと、「MIRACLE LINUX 8.4」をライセンス費用を無償で公開し、安定して長期利用できるOSへの移行を支援しています。 「MIRACLE LINUX 8.4」は公開以降、2021年11月末時点で2万件を超えるダウンロード実績があります。

サイバートラストは、次期バージョンである「MIRACLE LINUX 9」についても同様にライセンス費用を無償とし、2022年中の公開を目指して開発することを決定しました。現行バージョンの「MIRACLE LINUX 8.4」と同様に、Microsoft Azureをはじめとするプラットフォームで稼働可能とする予定です。Microsoft AzureではIaaS環境でのCentOS Linuxの採用が多く、RHELクローンのLinux OSを必要とする企業ユーザーに向けて後継として長期利用可能な選択肢を提供します。MIRACLE LINUXは、RHELのリリースに合わせて以下のサイクルでリリースします。
  • メジャーバージョンリリース:Red Hat社が新たなメジャーバージョン製品をリリース後、6~12カ月
  • マイナーバージョンリリース:Red Hat社が新たなアップデートバージョン製品をリリース後、4~6カ月

サイバートラストは、日本国内で21年間継続してLinuxディストリビューションの開発に携わり、MIRACLE LINUX V6よりRHELクローンのLinuxディストリビューションを開発、およびメンテナンス、サポートし、産業機器や通信キャリア、社会インフラをはじめとするさまざまな用途での導入実績があります。
サイバートラストは今後も国内外のRHELクローンのLinux OSを必要とする企業ユーザーに向けて、長期継続可能なLinuxシステム環境を支援してまいります。

「MIRACLE LINUX 9」の無償提供に向けて、パートナー各社様よりコメントをいただいています。(順不同、企業名五十音順)

さくらインターネット株式会社
取締役 クラウド事業本部管掌役員 伊勢 幸一様

さくらインターネット株式会社は、サーバートラストのMIRACLE LINUX 9が無償で提供開始されることを心から歓迎いたします。弊社は「『やりたいこと』を『できる』に変える」という企業理念のもと、クラウドコンピューティングサービスを提供しています。現在「さくらのクラウド」においてMIRACLE LINUXを提供していますが、今後も新たな取り組みを両社で検討し、お客様に対し付加価値を提供できるよう共に努めてまいりたいと思います。

日本マイクロソフト株式会社
パートナー事業本部 副事業本部長
サービスパートナービジネス統括事業本部 業務執行役員 統括本部長 近藤 禎夫様

日本マイクロソフトは、このたびのサイバートラスト社のMIRACLE LINUX 9の無償公開決定を心より歓迎いたします。Microsoft AzureのIaaS環境におけるCentOS Linuxのご採用を多々いただいており、2021年12月末に開発元のメンテナンス終了が迫るCentOS Linux 8のユーザーをはじめ、RHELクローンのLinux OSを必要とする企業ユーザーにとって、後継Linuxとしての有力な選択肢となることを期待しております。

■MIRACLE LINUX について

MIRACLE LINUX は、国内唯一の企業向け Linux ディストリビューターであるサイバートラストの Linux OS で、日本のサービスレベルに求められる信頼性、安全性、可用性、セキュリティ機能を兼ね備えています。国内のエンジニアによる的確で高品質なサポートを 10 年にわたって提供できる強力なサポート体制により、基幹サーバーに求められるクリティカルでシビアな要件から、特定業務用機器への組込みに必須となる柔軟なカスタマイズまで、幅広い採用実績があります。2019 年度に日本国内で出荷されたプリインストール版 Linux のディストリビューション・バーション別出荷台数としてサイバートラストが提供する Linux OS「MIRACLE LINUX」が全体の 57% のシェアを達成しました。(出典:ミック経済研究所「産業用 PC における Linux 市場の実態」レポート)
https://www.cybertrust.co.jp/miraclelinux-license-free/

■サイバートラスト株式会社について
サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として 20年以上にわたり提供している認証・セキュリティサービスと、ミラクル・リナックスのカーネル技術やオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けのLinux/OSSサービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoTをはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。
「信頼とともに」。サイバートラストは、ITインフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。  

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会社概要

サイバートラスト株式会社

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URL
https://www.cybertrust.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
六本木1丁目9番10号 アークヒルズ仙石山森タワー35階
電話番号
03-6234-3800
代表者名
眞柄泰利
上場
マザーズ
資本金
7億9405万円
設立
2000年06月