ThingsがプレシリーズAラウンドで2.2億円の資金調達を実施
ノーコード型製品開発プラットフォームの開発・採用強化で製造業のデータインフラ構築を支援
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資金調達の背景と目的
当社は2021年9月に設立され、ノーコード型製品開発プラットフォーム「PRISM(プリズム)」の開発を開始いたしました。初心者でもすぐに理解できるシンプルな操作性と、自由度の高いデータ設計能力を評価いただき、導入が拡大しています。
パンデミックを起点に製造業では工場の一時停止や半導体不足から供給不足が生じ、レジリエンスの課題が急浮上しました。この様な背景から製造業はサプライチェーン全体の最適化を図るため、サイロ化された部門間のデータ連携を加速させており、結果として製造業のIT支出は急速に拡大しています。*1
一方で企業におけるITシステムは老朽化が進み、IT支出全体の約8割は既存システムの保守に費やされています。蓄積した技術的負債が足かせとなり、IT支出から適切なリターンを得にくい状況が生じています。レガシーな基盤システムを放置することが多大な経済損失に繋がるシナリオが「2025年の崖問題」として言及されています。*2
当社は中堅規模の加工組立型製造業向けにノーコード型製品開発プラットフォーム「PRISM」を提供しています。PRISMはBOM(Bill of Material、部品表)管理や図面管理、原価管理など製品開発に必要な製品データベースをノンプログラミングで、だれでも簡単に構築することができるクラウドサービスです。データの編集・閲覧が必要な部門に適切にアクセス管理を実現することができます。また、これまで同様のシステムを構築するためには半年から数年といった長期の開発期間が必要でしたが、PRISMを利用することで数ヶ月、場合によっては数日で利用開始することができるようになります。製造業が次世代の「つながる」基幹システムの垂直立ち上げを支援し、QCD(品質、コスト、納期)の最適化を実現する製品開発環境を提供いたします。
PRISMの正式版のリリースを2023年5月に予定しておりますが、製造業のIT支出が急速に拡大する中、顧客の課題解決のために開発加速が急務と考え、今回の調達にいたりました。
*1 富士キメラ総研「業種別IT投資/デジタルソリューション市場 2022年版」
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2209/14/news045.html
*2 経済産業省「DXレポート2.2」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/covid-19_dgc/pdf/002_05_00.pdf
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今後の展望
今回の資金調達により、「PRISM」の開発加速と顧客支援体制の強化を行います。AIやIoT活用の前段となるデータインフラ整備を支援し、次世代の製造業基幹システムを早期に構築することを目指します。
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採用について
当社では、製造業の変革に向けたサービス構築を一緒に進めていくメンバーを募集しています。事業拡大に向けて、エンジニア、プロダクトマネージャー、カスタマーサクセス、セールスなど、様々なポジションにおける創業メンバーを募集しています。私たちのビジネスやプロダクト、チームにご興味をお持ちの方はぜひお問い合わせください。
採用ページ:https://things-inc.com/recruit
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PRISMについて
PRISMはノーコードで自社に合わせた部品データモデルを構築し、製品開発情報を一元管理するためのソリューションです。バージョンごとの部品表(Bill of Material)を土台に、各部品に対して図面、仕様、原価、在庫、調達データ、品質情報、製造情報などを紐付ける事で製品マスタを構築、製品開発における部門間の連携をスムーズにします。
・ブラウザだけで利用でき、すぐに馴染めるシンプルなデザイン
・複雑なBOMのバージョン管理や、ドキュメント類をすっきり一元管理
・プログラミング知識が不要なノーコードで各種カスタマイズを実現し、システムの運用コストを大幅に低減
・企業規模に応じた柔軟な料金体系でのご提供
■会社概要
名称:株式会社Things(英語表記:Things, Inc.)
所在地:東京都品川区西五反田7丁目22-17 TOCビル7階56号
代表者:代表取締役CEO 鈴木敦也
設立:2021年9月
事業内容:ノーコード型製品開発プラットフォーム『PRISM』の開発・運営
ホームページ:https://things-inc.com/
導入に関するお問合せ先:info@things-inc.com
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