韓国発!楽しみながらSDGs・消費社会について考える絵本『ダンボール』12月16日より出荷開始!
コロナ禍で通信販売の利用が増え、さらに大活躍のダンボール。でも使い終わった後のダンボールは一体どうなるのでしょうか。株式会社TOY Publishingは、ダンボールが主役の絵本、その名も『ダンボール』を12月16日より出荷開始いたします。また、購入者を対象とした「みどりをそだてようキャンペーン」も実施いたします。生産→消費→生産を続ける社会のスタイルについて考えるきっかけになれば幸いです。
- 内容紹介
『ダンボール』※日本語字幕あり
あらすじ
今日もトラックは何百個ものダンボールを積んで荷物を届ける。“ピンポーン”「きたぞ きたぞ」ワクワクしながら中身を確認、いらなくなったダンボールはポイっ。それぞれの部屋から捨てられたダンボールは積もりに積もり……いつの間にかビルよりも高くなる。すると突然「からっぽだー!」と叫び、世界のすべてをむしゃむしゃと食べはじめたーー!?果たして、世界を飲み込んだダンボールたちがなりたかった夢とは?そして食べられてしまった人々と世界はどうなるのだろう?
コミカルな内容のなかにずっしり大切なものがつまっている作品です。
- 著者コメント
わたなべなおこ(翻訳者)
『ダンボール』に登場するのは、感情をもった無数のダンボールたちと、ものを過剰に消費し、ぽいっと捨てることに無感覚になりすぎてしまったわたしたちです。人の際限のない欲望をほんのいっとき満たすためだけに使い捨てられたダンボールたちは、虚しさを埋めるかのようにバリバリ、むしゃむしゃと街を食いつくしてしまいますが、それでも心は満たされません。
「ゆめで ぼくは 木だったんだ」
ダンボールたちは、もういちど木になろうと力を合わせて重なり合います。こうして生まれたダンボールの森に、ひょこっと顔を出した人間たち。さあ、人は変わることができるのでしょうか。
作者のユン・ヨリムさんは、ある日、家にたまったダンボールを見て、「ああ、こんなに木を切り倒して生きているんだ」と申し訳なく感じ、ダンボールたちが世界を食い尽くすお話を思いついたそうです。イ・ミョンハさんの絵は、そのときユン・ヨリムさんが頭の中に思い描いたイメージを完璧に再現してくれるものだったとか。お話の結末がないのは、この絵本を読んで「無感覚」から目覚めた読者たちがそれぞれに作っていってくれることを願ってのことだそうです。
この絵本が生まれた韓国は、世界トップクラスの配達大国として知られ、あらゆるものが早く安く届けられるのが当たり前という便利さの裏側で、梱包材や容器のゴミ、配達する人たちの劣悪な労働環境などが問題になっています。韓国だけではなく、コロナ禍の世界でいま同じことが起こっています。わたしたちの過剰な消費がなにを引き起こしているのか、いま少し立ち止まって考えるときが来ているのかもしれません。
- 著者プロフィール
1970年生まれ。延世大学児童学科卒業。出版社で編集者として働いたのち、こどもの本の作家となり、20年にわたり数多くの絵本・児童書を読者に届けている。海外絵本の翻訳も多数。
え イ・ミョンハ
1974年ソウル生まれ。弘益大学視覚デザイン科卒業。絵本作家、アニメ監督として活躍している。
やく わたなべなおこ
1983年生まれ。ソウル育ち。一橋大学大学院言語社会研究科修了。「韓国語多読の会」や翻訳などを通して韓国の絵本を日本に紹介している。
- キャンペーン情報
『ダンボール』をご購入いただき、ご応募いただいた方全員に植物のタネをプレゼントいたします。ご希望の方は商品の帯についているQRコードを読み取ってご応募ください。たくさんの方のご応募お待ちしております。
- 書誌情報
『ダンボール』
ぶん ユン・ヨリム
え イ・ミョンハ
やく わたなべなおこ
定価:1,980円(10%税込)
発売日:2021年12月16日より出荷開始
ISBN:9784910671000
http://toypublishing.com/
全国の書店・オンライン書店・TOY Publishingオンラインストア「toy-p store」で販売予定。
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