気になるダム湖の形を3Dマッピングで表現!「Nソナー」が国交省NETIS登録
~ダム貯水池の土砂管理、河川維持管理の参考情報として~
Nソナーについて
「Nソナー」は、水面下や水中の状況を可視化できる全く新しい調査手法として,2018年5月に中央開発(株)が考案した独自の技術です。ダム貯水池の堆砂状況を把握し、土砂管理に活用することが可能なほか、河川の河床の洗掘状況や水面下の河川構造物の状態を把握し、河川維持管理分野にも適用が可能です。
従来の手法と比べ、Nソナーの革新的な点は、下の3つが挙げられます。
①従来の深浅測量よりも「安価」であり、「短期間」で成果を提供できる。(管理コストの縮減)
②水域全体の3D地形モデル(DEM:数値標高モデル)をはじめ、底質区分図や超音波エコー等の多彩な成果が提供できる。
③多様な水域において活用することができる。
Nソナーと従前技術の比較
従前技術(音響測深機による深浅測量 | 新技術「Nソナー」 | |
測線間隔 | 200~400m | 25~50m程度 |
ダウンスキャン振動子によって計測した航路直下の断面図。高精細画像で水没林や土砂の堆積状況が確認できる。
取水塔基礎まわりの洗掘状況。(採取した点群データは現場ですぐに確認できる)
左:計測時の水中地形のリアルタイム3D表示画面。
右:サイドスキャン振動子によって計測した航路直下の俯瞰図。地形の段差が確認できる。
Nソナーを用いた点群データ取得の概要
Nソナーは、乗船定員2~3名の小型調査船に魚群探知機を搭載して水上を航行し、GNSS電波を受信して得る測位記録と同期して記録・収集される超音波測深データをもとに水底地形図を作成するほか、水底現況を映像で可視化する手法です。
Nソナーによる点群データ取得の概要
①魚群探知機を設置した小型調査船で、水上を航行し、座標と水深をもった点群データを取得する。
②取得した点群データを処理し、湖底の三次元地形モデル(DEM)を作成する。
③地形等高線図、3D鳥瞰図、縦横断面図等で出力する。
現地計測状況
通常のシングルビーム振動子によって計測した断面。
NETISについて
NETISとは、国土交通省が運用している新技術情報提供システムであり、「New Technology Information System」の略で「ネティス」と称されます。各新技術は活用効果評価に基づき、推奨技術・準推奨技術・活用促進技術・設計比較対象技術・少実績優良技術に分類されます。国土交通省は、情報を一般公開することで、民間における技術開発の促進や、優れた新技術の活用による公共工事の品質の確保、コストの削減を期待しています。
詳しくは、国土交通省のWEBサイトをご覧下さい。
https://www.netis.mlit.go.jp/netis/
中央開発株式会社について
中央開発(株)は1946(昭和21)年、日本初の地盤コンサルタント企業として、戦後復興を目的にスタートした会社です。以来、国内における標準貫入試験の実用化を行うなど、地質調査のリーディングカンパニーとして、国内外のインフラ整備に関わるビッグプロジェクトに携わりながら、土木設計、情報解析、IoT機器を用いた防災コンサルティングなど建設コンサルタントとして事業領域を拡大して参りました。
近年では”地質DX”と銘打ったデジタルトランスフォーメーションを推進しています。点群データ活用やSfM処理技術、保有するボーリングデータを活用したAI分野での研究開発に取り組み、建設コンサルタント業界における新たな価値の創造に努めています。
詳しくは、中央開発(株)のWEBサイトをご覧ください。
https://www.ckcnet.co.jp/
お問合せ窓口
中央開発株式会社 経営企画センター プレスリリース担当
〒169-8612 東京都新宿区西早稲田3-13-5 中央開発ビル
電話:03-3208-3111(代表) 03-6228-0861(直通)
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