現代美術家 松山智一、フォンダシオン ルイ・ヴィトンにて10月16日(水)より開催されるグループ展「ポップ・フォーエバー、トム・ウェッセルマン&...」に参加
期間:2024年10月16日(水)〜2025年2月24日(月)
ニューヨークを拠点とする現代美術家 松山智一(まつやま ともかず)は、2024年10月16日(水)から2025年2月24日(月)まで、フォンダシオン ルイ・ヴィトンにて開催されるグループ展「ポップ・フォーエバー、トム・ウェッセルマン&...」に参加いたします。
フォンダシオン ルイ・ヴィトンの2024年から2025年にかけてのアートシーズンは、開館10周年を迎えます。フォンダシオン ルイ・ヴィトンの充実した展覧会プログラムは、モダンアートの巨匠たち(マティス、ロスコ、ケリー)が現代のアーティストに与えた影響を示し続け、またコレクションの主要なテーマである「瞑想的」、「ポピスト」、「表現主義」、「音楽/サウンド」を想起させます。
今後のプログラムとしては、「ポップ・フォーエバー、トム・ヴェッセルマン&...」(2024年10月16日~2025年2月24日)、デヴィッド・ホックニー展(2025年春)、ゲルハルト・リヒター展(2025年秋)などが予定されています。
本展は、ポップアートの代表的なアーティストであるトム・ウェッセルマンの絵画や様々な素材を用いた作品150点が展示されるほか、異なる世代や国籍の35名のアーティストによる70点の作品も展示されます。回顧展とテーマ展の二重構成を通じて、1920年代から現在に至るまでのダダイストの源流から最新の表現に至るまで、ポップアートの「感性」を共有します。
展覧会では、松山智一のペインティングシリーズの一つ「Fictional Landscapes」から、《Silence Wind Flower Believe》(2022)、《Safety Retrospective》(2024)、そして本展覧会のために描き下した《Serenity Exhale Protection》(2024)を展示します。
松山の制作は、作家が日常的におこなっている伝統的な美術に関するリサーチと、日常生活の中で収集した大量のイメージ群とが、自在に組み合わされることで生まれます。1枚の絵画作品、1体の彫刻が生まれるには、10〜20にも及ぶような文字通りに古今東西のイメージのレファレンスがあり、それらが松山の手によって組み合わされていきます。
その作品に描かれるのは、日本や中国、ヨーロッパなどの伝統的な絵画からの引用や、ファッション誌の切り抜き、実在する消費社会の生産物や日常生活で慣れ親しんだ商品やロゴなど、さまざまなイメージのサンプリングです。
一見しただけでは引用元が判別不可能なほど、複雑に組み合わされた大量のイメージ群は、現代社会に生きるわたしたち自身を取り巻くものであり、いつかどこかで見ていたかもしれないものでありながら、普段は繋げて考えることの少ない、わたしたち一人一人の身体の奥底に蓄積された記憶の束が、形を持って現れたようでもあります。
展示概要
展覧会名:「ポップ・フォーエバー、トム・ウェッセルマン&...」
会 期:2024年10月16日(水)〜2025年2月24日(月)
会 場:8, Avenue du Mahatma Gandhi Bois de Boulogne, 75116 Paris
主 催:フォンダシオン ルイ・ヴィトン
出展アーティスト:トム・ウェッセルマン、デリック・アダムス、アイ・ウェイウェイ、ニジデカ・アクニリ・クロズビー、エヴリン・アクセル、トーマス・バイリ、フランク・ボウリング、マルセル・デュシャン、ロザリン・ドレクスラー、シルビー・フルーリー、ローレン・ハルジー、リチャード・ハミルトン、デイビッド・ハモンズ、ジャン・ハワース、バークリー・L・ヘンドリックス、ジャスパー・ジョーンズ、KAWS、キキ・コゲルニク、ジェフ・クーンズ、草間彌生、ロイ・リキテンスタイン、マリソル、松山智一、クレス・オルデンバーグ、メレット・オッペンハイム、エドゥアルド・パオロッツィ、ロバート・ラウシェンバーグ、マルシャル・レイス、ジェームズ・ローゼンクイスト、クルト・シュヴィッタース、マージョリー・ストライダー、ト・ホ・ス、ミカリーン・トーマス、アンディ・ウォーホル、横尾忠則...
1階の展示では、1960年代から1980年代にかけてのウェッセルマンの作品と彼が描いた家庭の世界が紹介されます。リビングルームからキッチン、バスルーム、寝室といった家庭の風景が再現され、その中には「ベッドルーム・ブロンド・ウィズ・テレビ」も含まれています。また、1階(ギャラリー5)では、最も実験的な作品として、オブジェクトやネガティブ形状に切り取られたキャンバス(ドロップアウト)が展示され、ジェフ・クーンズと松山智一の作品を通じて現代のポップアートの活力が讃えられています。
寝室や家庭空間のテーマも一貫しており、「スティルライフ #18(1964)」や「ベッドルーム・ペインティング #15」「ベッドルーム・ペインティング #17(1968-1970)」では、足が画面の大部分を占めています。これらの絵画は、コカ・コーラのロゴをあしらった古代の壺を用いたアイ・ウェイウェイの作品や、デジタルツールで現代の国際的なインテリアを描く松山智一のシェイプドキャンバスと共に展示され、新たな視点や文脈で再解釈されることで、新しい意味や物語を生み出しています。
ゲストキュレーターであるディーター・ブハートとアンナ・カリーナ・ホフバウアーによると、「ポップ・フォーエバー、トム・ウェッセルマン&...」は単なる回顧展ではなく、トム・ウェッセルマンの作品を美術史の文脈で捉え、ポップアートの過去、現在、さらには未来にまでわたる多面的な視点を提供します。
作家プロフィール
松山智一 MATSUYAMA Tomokazu
1976年岐阜県生まれ、ブルックリン在住。絵画を中心に、彫刻やインスタレーションを発表。アジアとヨーロッパ、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素を有機的に結びつけて再構築し、異文化間での自身の経験や情報化の中で移ろう現代社会の姿を反映した作品を制作する。
バワリーミューラルでの壁画制作(ニューヨーク/米国、2019年)や、《花尾》(新宿東口駅前広場、東京、2020年)、《Wheels of Fortune》(「神宮の社芸術祝祭」明治神宮、東京、2020年)など、大規模なパブリックアートプロジェクトも手がけている。
近年の主な個展に、「Accountable Nature」龍美術館(上海/中国、2020年|重慶/中国、2021年)、「雪月花のとき」 弘前れんが倉庫美術館(弘前/日本、2023年)、「松山智一:雪月花时」Powerlong Museum(上海/中国、2023年)、「Mythologiques」(ヴェネツィア/イタリア、2024年)などがある。
Fondation Louis Vuittion
フランス・パリにあるブローニュの森に、2014年10月にFondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)が開館いたしました。建築家フランク・ゲーリーにより設計された美術館です。
公益性を使命とするフォンダシオンは、すべての人々にアートと文化を提供することに尽力しています。国内外での芸術振興のため、モダンアートや現代アートの企画展を開催し、コレクションの作品を紹介し、アーティストにコミッションワークを依頼するほか、コンサート、パフォーマンス、講演会、映画上映、ダンスなど、文化の幅広い分野にわたるイベントを開催しています。
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