JAXA 衛星搭載「SAMRAI」と漁業者向け操業支援システム「トリトンの矛」が連携
令和5年11月 長崎県沖にて実証実験を実施
令和5年11月15日(水)及び16日(木)
※気象・海況状況により変更になる可能性があります。
■記者会見を予定しております。
日時:令和5年11月8日(水)13時30分~
場所:長崎県庁行政棟3階 県政記者室
【概要】
オーシャンソリューションテクノロジー株式会社は、令和5年11月に長崎県で予定されている、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)第一宇宙技術部門SAMRAI部門内プリプロジェクトチームにより実施される、超広帯域電波デジタル干渉計 (SAMRAI)の航空機を用いた実証実験に協力します。当社は、衛星搭載SAMRAIによって将来観測される海面塩分、海面水温、海上風速等の海洋データを可視化し、AIを用いてかつてなく高度化された漁業予測情報を、漁業者向け操業支援システム「トリトンの矛」により漁業者に提供します。
衛星搭載SAMRAIはマイクロ波を用いており、光学式では困難な雲下の観測が可能で、且つ人工的に発生するマイクロ波をフィルタリングする事で、昼夜天候に関わらず海面塩分、海面水温、海上風速等の海洋データの取得ができます。さらに、これらの海洋データの同時計測は世界初であり、高品質な観測データを提供します。
航空機実証実験において実施される海面塩分、海面水温、海上風速などを推定する手法の開発には、現場での海洋データが必要であり、当社の有する幅広いネットワークを活かすことができます。今回の航空機を用いた実証実験では、長崎県総合水産試験場や長崎大学を始めとした産学による各種海洋データの現場観測を、当社が調整及び取り纏めを行い、JAXAとの飛行経路及びスケジュール調整を推進しています。ここで確立される海洋データの推定手法は、SAMRAIのさらなる高精度化とともに海面水温の上昇などの地球温暖化の監視にも寄与します。
【JAXA 冨井氏のコメント】
SAMRAIプロジェクトに於いて、衛星を打ち上げる前の航空機による海洋データ収集は、衛星データの精度を確保する為に極めて重要であり、オーシャンソリューションテクノロジー様をはじめとした長崎県内の産学による全面的な協力を得られる事に感謝しています。今回の航空機実証実験結果を衛星開発に反映し、予定通り衛星を打ち上げ、これまでにない海洋データを提供していくことで、日本の漁業の発展に貢献していきたいと考えています。
【オーシャンソリューションテクノロジー株式会社 水上氏のコメント】
JAXA様による長崎県への航空機実証誘致が実現した事は、当社の大きな誇りであり、また、海の可視化に繋がるSAMRAIプロジェクトに貢献できる事は大きな慶びでもあります。今回の航空機実証に於いては、長崎県内の様々な研究機関や事業者の賛同と協力を賜り、当社を代表して感謝の意を表明させて頂きます。今回の航空機実証が成功を治め、衛星データの社会利用が進む様に当社として最大限の支援を提供させて頂きます。
【データ提供・助言協力機関】
・長崎県総合水産試験場(鶴丸)
・長崎大学水産学部(鶴洋丸)
・五島市及び戸田建設
・長崎市たちばな漁業協同組合及び西村商会
・九州商船及び五島産業汽船
・長崎海洋産業クラスター形成推進協議会
【長崎県海域での飛行計画】
【お問い合わせ】
オーシャンソリューションテクノロジー株式会社
担当:萩原・西村
TEL:0956-37-9317
Mail:info@ocean5.co.jp
すべての画像