株式会社EXORPHIA、NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択
体外受精の成功率を高めるEV含有培地の開発を推進
エクソソーム(EV)を利用して医療に革新的なソリューションを提供し、健康課題を解決する株式会社EXORPHIA(エクソーフィア、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:口石 幸治、以下「EXORPHIA」)は、このたび、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)」における第5回公募で採択されました。
今回採択された助成事業および助成内容
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支援フェーズ:STS(実用化研究開発(前期))
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助成事業の名称:体外受精の成功率を飛躍的に高めるEV含有培地の開発
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助成期間:1.5年
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最大助成額:1.6億円
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パートナーVC:株式会社Coral Capital
開発の背景と重要性
日本では晩婚化の進行に伴い、不妊に悩むカップルが増加しています。現在、カップルの4.4組に1組が不妊症に該当するとされ、この問題は社会的にも深刻な課題となっています。
その一方で、主な治療法である体外受精(IVF)の成績(生産率/総治療)は、全年齢平均で13.8%にとどまっています。成功率は年齢とともに低下し、40歳では10%、42歳ではわずか5%と、年齢が上がるほど生児獲得が困難になる現状が浮き彫りになっています。(公益社団法人日本産科婦人科学会調査2022年データ)
また、採取した卵子が移植に適した胚盤胞というステージに到達する割合は平均2割にとどまり、しかも高齢女性では採取できる卵子の数が減少することから、移植の可能性は更に低下します。
このような課題を解決するためには、受精卵の発育を促進し、移植に適した健康な胚盤胞の数を増やすことが不可欠です。
技術の革新と成果
EXORPHIAが開発したEV(エクソソーム)を含有する培地は、受精卵の成熟に重要な成分を豊富に含んでおり、その発育を大幅に促進します(特許出願済)。マウス実験では、胚盤胞到達率が従来の培地と比較して3倍以上向上することが確認されています。
さらに、当社では医薬品グレードの製造プロセスを確立しており、本技術の実用化を加速する準備が整っています。
今回のDTSU事業 STSフェーズでは、臨床応用に向けた準備段階として、実験動物および廃棄予定の余剰胚を用いた安全性および効果の検証を徹底的に実施します。この検証を通じて、製品の信頼性を確立し、臨床応用への基盤を築きます。研究成果は学会発表や論文投稿を通じて世界に広く共有し、不妊治療における新たなソリューションの可能性を示していきます。
ターゲット市場
本製品がターゲットとする市場は、国内で年間約50万周期、米国で年間約39万周期が実施されている体外受精市場をはじめ、グローバルな不妊治療市場全体を見据えています。不妊治療の需要が増加する中で、体外受精成功率を向上させる革新的な技術の提供により、医療機関や患者に大きな価値をもたらすことを目指します。
EXORPHIAのミッション
当社は「EV(エクソソーム)を利用して医療に革新的なソリューションを提供し、健康課題を解決する」ことをミッションとし、不妊治療のみならず、肺障害治療薬や次世代ワクチン、薬剤送達技術など、幅広い医療分野への応用を進めています。
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本件に関するお問い合わせ
株式会社EXORPHIA 広報担当
Email: inquiry@exorphia.com
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