東芝情報システム、奈良女子大学が推進する女性エンジニア養成プログラムに賛同半導体回路設計に関するワークショップを開催
― 中3・高校生・高専生・大学生を対象とした、女性エンジニア養成のためのワークショップ ―
関係各位
2024年10月29日
東芝情報システム株式会社
東芝情報システム株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:根本健、以下「東芝情報システム」)は、国立大学法人 奈良国立大学機構 奈良女子大学工学部が推進する女性エンジニア養成プログラムに賛同し、「アナログ半導体」と「デジタル半導体」をテーマとした半導体回路設計に関するワークショップを、2024年8月19日~20日および28日~30日の2回にわたり開催しました。
■女性エンジニア養成プログラム(WomenEngineers Program)について
奈良女子大学では、2022年4月に日本の女子大学として初めて工学部を開設しました。しかし、工学系分野の女性の少なさはジェンダーバイアスの象徴とも言われており、女性エンジニア不足の解消は喫緊の課題となっています。そこで、奈良女子大学工学部では企業と共同で女性エンジニア養成に特化したワークショップを推進しており、この取り組みが「女性エンジニア養成プログラム」(以下、WEP)です。WEPでは、本プログラムに賛同する企業と協力し、中学三年生・高校生・高専生・大学生を対象としたワークショップを開催し、女性エンジニアの養成を推進しています。
■東芝情報システムの開催したワークショップについて
東芝情報システムは、奈良女子大学のWEPに賛同し、半導体の回路設計に関わるワークショップ「世の中を便利にする小さな魔法」を開催しています。今年は、昨年度の「デジタル半導体」に加え、「アナログ半導体」の2つのワークショップを実施しました。
ワークショップは、奈良女子大学のキャンパス(奈良県奈良市)と東芝情報システムの本社(神奈川県川崎市)で行われ、それぞれ十数名の学生が参加しました。DXの普及や生成AIの拡がりにより、半導体は非常に身近で重要な存在となっています。また、今後ますます半導体市場は拡大し、半導体技術者が不足すると予想されています。
このような機会に、東芝情報システムは半導体に興味を持ち、モノづくりの楽しさを体験してもらうことで、優秀な女性半導体エンジニアを養成していきたいと考え、今回のプログラムを実施しました。
■世の中を便利にする小さな魔法 ~アナログ半導体~(奈良女子大学キャンパス)
アナログ回路編は、半導体の基礎知識と、昨今の半導体を取り巻く状況の説明から始まりました。
<講義風景>
昨今話題となっているAIに関して、その功罪(良い面と悪い面)についてのグループディスカッションを行うことを通じて、半導体にとらわれない広い知見を得ることも、本ワークショップの目的の一つとしました。
<AIについてのグループディスカッション発表風景>
本ワークショップでは、座学だけでなく、実際にアナログICを使用して電子ピアノを作る実習を通じて、モノづくりの楽しさを体験していただきました。自然界の情報はすべてアナログであり、自然界とデジタルの世界をつなぐためにはアナログ半導体が不可欠です。IoT化が進む中、その重要性はますます増しています。
ワークショップでは、アナログ回路の基礎知識やデジタル回路との関係性について講義を受け、実習では基板に部品を組み付けて電子ピアノを作成しました。
<電子ピアノの作成風景>
試行錯誤を繰り返し、ついにピアノの音が出たときには歓声が上がりました。最後には各自が簡単な曲を演奏できるまでになり、モノづくりの楽しさを実感してもらえました。
■世の中を便利にする小さな魔法 ~デジタル半導体~(東芝情報システム本社)
デジタル回路編では、講義でデジタル回路設計の基礎を学ぶとともに、パソコンで実際に電子回路を設計しました。
<デジタル回路の講義風景>
デジタル回路編では、身近なものとしてキッチンタイマーを作成してもらい、デジタル半導体の果たす役割を実際に体験してもらいました。
<キッチンタイマー作成風景>
<各自が実習で作成したキッチンタイマー>
さらに、ワークショップの合間には東芝情報システムの女性技術者とのティータイムも設けられました。社会人の先輩として、女性ならではの普段聞けない話について会話できる貴重な機会となり、非常に好評でした。
<ティータイムの風景>
■ワークショップを終えて
今回のワークショップには、アナログ回路編とデジタル回路編合わせて、20名を超える学生が参加しました。ワークショップ終了後、参加した学生からは以下のような意見が寄せられました。
「今までの授業は知識の詰め込みだけであったが、それがどう生かされるのかが分かり、授業が楽しみになった」
「半導体業界が予想以上に熱いことがわかった」
「工学部の女子同士はなかなか関わり合いが無いので、工学に興味を持つ人と知り合えたのが良かった」
「自分は文系で工学に苦手意識を持っていたが、それが思い込みだとわかった」
「回路を実際に組んで、それが想定通りに動くことが新鮮だった」
「AIの話やグループディスカッションがとても楽しかった」
これからも東芝情報システムは、教育機関や関連企業と協力し、半導体に関する情報の周知や半導体エンジニアの育成を支援していきます。
■国立大学法人 奈良国立大学機構 奈良女子大学について
奈良県奈良市に所在する日本の国立大学。1908年に創立され、1949年に大学設置。2022年4月には、日本の女子大学では初となる工学部が開設され、全国から優秀な学生を集めている。また、工学部が主催する女性エンジニア養成プログラム(Women Engineers Program)には多くの企業が協賛し、さまざまなワークショップやイベントが開催されている。
■東芝情報システム株式会社について
東芝情報システムはLSI分野、組込みシステム分野で、お客様のニーズに最適なソリューションを提供しています。
詳細については次のサイトをご覧ください: https://www.tjsys.co.jp/index_j.htm (日本語)
■本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
東芝情報システム株式会社 技術統括部 広報担当
電話番号:080-9466-7524 E-mail:TJinfoweb@ml.toshiba.co.jp
※本ニュースリリースに記載されている大学名や会社名、製品名は、各教育機関、各社の商標、または登録商標として使用している場合があります。
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