【カワスイ】世界初!新種「ゴラムスネークヘッド」展示開始のお知らせ

~分類学で「科」が新設され注目に!〜

カワスイ 川崎水族館(所在地:神奈川県川崎市、館長:岩岡千香子、以下カワスイ)は、2022年8月より、水族館としては世界で初めて(※1)、新種ゴラムスネークヘッド(Aenigmachanna gollum)の展示を開始いたしました。

 


ゴラムスネークヘッドは、2018年にインドのケララ州にある民家の井戸から発見され、ソーシャルメディアに投稿された写真がきっかけで知られることとなったスネークヘッドです。

また、同年に発生した洪水の後に水田からも発見され、調査の結果、ケララ州の地下水脈に生息している新種であることが明らかになりました。

これまで知られているスネークヘッドの仲間とは形態的にも遺伝的にも大きな違いが見られることから新しい科が生まれることになり、「ゴラムスネークヘッド」と名付けられました。
世界で唯一のゴラムスネークヘッドの展示をぜひお楽しみ下さい。

※1 全世界の水族館において。(2022年9月現在 自社調べ)
  • カワスイに新種「ゴラムスネークヘッド」が登場!
世界初展示となるゴラムスネークヘッドをご覧いただけるのはカワスイだけ!
10Fオセアニア・アジアゾーンでお待ちしています。
  • ゴラムスネークヘッド展示概要
展示場所:カワスイ10F
オセアニア・アジアゾーン No.21水槽
展示内容:ゴラムスネークヘッド 雌雄

 
  • 飼育担当クルーコメント


体は小さいものの、異様に大きく開く口はカワスイで飼育しているどのスネークヘッドとも異なり、暗闇に棲んでいる生きものとは思えないくらい愛嬌のある顔立ちをしています。継続的な飼育の中で新たな知見を深めるとともに、地下水脈という特殊な環境に生息するゴラムスネークヘッドの謎に包まれた生態と魅力を皆さまにお伝え出来るような展示を目指していきます!

 
  • 新種「ゴラムスネークヘッド」とは

 

ゴラムスネークヘッド(スズキ目、アエニグマチャンナ科)
学名: Aenigmachanna gollum
全長:約10cm

2018年にインドのケララ州で発見された種類のスネークヘッドです。洞窟に適応したほかの魚類と異なり、退化していない通常の眼を有していることから、元々は地表の水域に生息していた種類であったものが、長い時間の中で地下水脈に適応していったものと考えられています。その生態がJ.R.R トールキンの「指輪物語」(映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作)に登場する、地下深くで暮らすキャラクター「ゴラム」を連想させたことが名前の由来です。

また、魚類の分類においては、新しい「科」(分類学では種、属の上位に位置する)ができたことで大きな発見として知られることになりました。種や属ができることよりも極めて珍しいとされており、「過去10年で極めて興味深い発見である。」(Britz R et al, 2020, p.10)と学術誌「Scientific Reports」に発表された論文の筆頭著者を務めたブリッツ氏は述べている。

まだまだその生態は謎に包まれており、これから飼育を通して謎の一端を解明していきたいと考えています。
引用文献:Britz R, Dahanukar N, Anoop V.K, Philip S, Clark B, Raghavan R & Rüber R, (2020). Aenigmachannidae, a new family of snakehead fishes (Teleostei: Channoidei) from subterranean waters of South India. Scientific Reports, https://www.nature.com/articles/s41598-020-73129-6
 

 

 

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会社概要

URL
https://kawa-sui.com/
業種
サービス業
本社所在地
川崎市川崎区日進町1-11  川崎ルフロン9-10F
電話番号
-
代表者名
長谷川利貴
上場
未上場
資本金
-
設立
2022年06月