アントグループ、2022年に2年連続で事業運営におけるカーボンニュートラルを達成
温室効果ガス(以下GHG)プロトコルでは企業のGHG排出量をスコープ1、2、3に分類し、アントグループはこのプロトコルに基づき、2021年4月に発表した「カーボン・ニュートラル・ロードマップ」で、GHG排出量を以下のスコープに定義しています。
l スコープ1:企業が所有または管理する排出源からの化石燃料の燃焼から生じる直接・間接的な排出量
l スコープ2:暖房や冷房ネットワークなどから購入するエネルギー消費に伴う間接的な排出量
l スコープ3:リースデータセンターの利用や、従業員の出張やおよび毎日の通勤など、企業のバリューチェーンで発生する間接的な排出量
CECの認証数値によると、アントグループは2022年にスコープ1、2のGHG排出量は、削減・代替後の合計で21,087.93トンCO2eでしたが、Verified Carbon Standard(VCS)のカーボンクレジット購入により全額相殺されます。(VCSプロジェクトNo.728)
CECの認証数値によると、アントグループは2022年にスコープ1、2、3全体で合計68,665.35トンのCO2e排出量を削減し、2021年の37,909.87トンから81%増加しました。これは、自動車1台が1kmあたり203gのCO2eを排出し、年間12,000kmの距離を走行すると仮定した場合、毎年28,000台以上の車が走行を止めるのに相当する削減量です。CECは、2022年冬季オリンピックの公式サービスプロバイダーとして、オリンピック委員会によるCO2e削減の取り組みの効果の測定を支援しました。
アントグループがCO2e排出量をこれほどの規模で削減できた主な要因は、グリーンコンピューティング技術にあります。グリーンコンピューティング技術によるCO2e削減量は約62,000トンで、2022年のスコープ3におけるCO2e削減量の99%以上を占めています。2021年にグリーンコンピューティング技術によって削減された30,000トンのCO2eと比較して110%増加しました。
アントグループのチーフ・サステナビリティ・オフィサーである彭翼捷(ペン・イージェイ、Yijie Peng)は以下のように述べています。「アントグループでは、企業の商業的価値の創造は、社会的価値の創造と密接に関連していると考えています。技術革新は、この目標を達成するために常に重要な道筋となっています。私たちは、2030年までにCO2e排出量をゼロにすることを約束し、私たちと業界の炭素排出量を減らすのに役立つ革新的な方法を探求し続けます。」
アントグループでは、2019年よりグリーンコンピューティング技術の開発と導入を進めています。これらの技術には、大規模なモデル学習を効率化するエラスティックマネージメント、GPUメモリープーリング、仮想化などの一連の技術から構成されるGreen AIが含まれます。
例えば、アントグループのPyTorch拡張ライブラリであるATorchは、オープンソースのディープラーニング最適化ソフトウェアスイートのMegatron-DeepSpeedと比較して、大規模GPUクラスター構成におけるAI演算能力の使用率を2倍にすることができます。ATorchの利用により、大規模なモデル学習時のエネルギー消費量とCO2e排出量を大幅に削減することができました。アントグループはより良い顧客体験の提供のために、AIを活用した製品やサービスを反復利用できるように活用しています。
アントグループはほかにもグリーンコンピューティング技術を駆使することで、データセンターの省エネ化を推進しています。例えば、オンライン・オフラインのハイブリッド配置、クラウドネイティブの時間共有スケジューリング、AIベースのオートスケーリング、エンタープライズレベルの分散リレーショナルデータベースであるOceanBaseなどの技術です。
2022年、アントグループは、「Low-Carbon Patent Pledge(低炭素特許の無償開放に関する枠組み)」に参画し、グリーンコンピューティング技術関連特許の無償利用を許可しました。
CEC発行のアントグループの2022年版カーボンニュートラル証明書は、中国生態環境部の環境開発センター所属のカーボンニュートラル情報プラットフォーム(Information Platform for Carbon Neutrality)で公開されています。
アントグループについて
アントグループは、サービス産業のデジタルトランスフォーメーションを支援する基盤とプラットフォームの構築を目指しています。すべての消費者と企業が、包括的で環境に優しく、持続可能な金融サービスやその他のサービスに平等にアクセスできるように取り組んでいます。
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