医療用などに使われるバイオセンサーの仕組みを農業用に新たに開発!
農業現場で健康な土壌を研究して20年「全国から土壌の相談者が続出」
2024年、佐賀県のスタートアップ支援を受け、新たな土壌診断用バイオセンサー(SDB-12型)を開発し、特許出願を行いました。
本装置の活用により、「病害発生リスクの事前診断」を行い、化学農薬の削減に繋げます。国内の有機質資源の利用場面を拡大し、化学肥料の使用削減につなげます。化学農薬・化学肥料を削減する事により、環境負荷を軽減し、循環型社会・環境保全型農業の構築を目指します。
バイオセンサーによる土の病害リスクの事前予測!
生産者は、突然の土壌病害の発生で作物が全滅するなどで困っています。
例えばハウス内のトマトが青枯病で突然全滅したり、ブロッコリーが根こぶ病で出荷できなくなったりします。これは、土の中に病原菌が侵入し、感染・発症が原因です。
これまでは、病原菌が作物に感染し、症状が現れてから後手の対症療法が主流でしたが、
これからは、感染前に土壌を採取し、事前に予測する事で、有効な対策を先手で打つことができます。
測定方法の解説
酸素電極に付けた病原菌を土壌微生物達が抑える力を調べます。土づくりがしっかりできていると、元気な土壌微生物達が病原菌を排除(抑止)してくれます。一方、土づくりができていない、土壌微生物達が弱っている土では、病原菌の侵入を許してしまいます。
人間でも、健康で元気な人(=免疫力の高い人)は、風邪にかかりにくく、病気がちだったり、体調が悪い、(=免疫力が低下している人)は風邪にかかりやすいのと同じです。
土壌診断用バイオセンサー利用者の声
バイオセンサーの農業分野への利用
バイオセンサーは既に様々な分野で利用されています。例えば医療現場では、糖尿病患者の血糖値センサーや免疫センサーとして、環境分野では、河川水の汚れを計測するBODセンサー、遺伝子分野では、DNAチップ等です。
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これらのバイオセンサーの技術を利用して土壌診断用バイオセンサーが誕生し、土の生物性診断や
有機質資材の品質管理に腐熟度判定など、新たな検査技術の更なる技術開発を進めています。
農産物のブランド化のサステナブルへの取組み
最近の事例では、ブランド化したキュウリ生産が盛んになり、新しいハウスが増えてきています。
新たにキュウリ生産に取り組む生産者は最初の3年くらいまでは順調に収穫出来ていますが、
その後土壌病害の発生が起こり、収量の減少に悩まされることがあります。稲を除いて多くの作物で連作障害が発生します。
病害発生の少ない健康な土づくりを行うためにも、当社の診断技術を活用して戴き、早期に対策を打てるように協力していきたいと考えています。
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)について
当社は「土のお医者さん」 土の健康診断を行っています
健康で豊かな土の中には、たくさんの微生物たちが働いています。複雑で多様な微生物たちが作物生産を助けてくれているのです。一方で土が疲れて痩せ衰えてくると、作物に病気をおこしたりする虫たちや微生物たちも増えやすくなります。元気で肥沃な土づくりを目指し、土の健康状態を検査してみませんか。
【会社概要】
社名:合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)
本社所在地:〒848-0122 佐賀県伊万里市黒川町福田745-1
代表 博士(農学) 橋本 好弘
事業内容: 畑の病害発生抑止力評価、水田の地力診断、根の活力評価、資材の委託試験、営農指導・勉強会
設立: 2021年4月1日
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