JR⻑与駅を舞台に、 身の回りの小さなバリアに気づく力を育む研修「ユニバーサルアクションプログラム」提供開始
社会福祉法人ながよ光彩会が、国土交通省が提唱する“心のバリアフリー”実践モデルへ
ながよ光彩会は、2024年4月より施行される「改正障害者差別解消法」に対応する研修プログラム「ユニバーサルアクションプログラム」のEntry class(入門編)をスタートいたします。
当法人は2023年9月1日、午後12時より駅員不在の時間規制駅となるJR⻑与駅構内のコミュニティホールにカフェ&ショップ機能などを持つ「GOOOOOOOD STATION(グッドステーション)」を開設しました。駅員不在になることで生じる駅利用者の困りごとを解決すべく、カフェスタッフがJR⻑与駅における改集札、案内、清掃、乗降介助の業務委託も担っています。
現在は、JR九州の介助マニュアルで研修を受けたGOOOOOOOD STATIONスタッフが介助業務に従事していますが、多様な当事者が抱える困りごとに対して当法人の職員だけでなく、同じ会社の同僚、近所で暮らす住民、学校の同級生同士でもお互いに助け合えるまちになれば、駅員が不在になっても障壁を乗り越えられるのではないでしょうか?
何が遠慮で、何が配慮なのか。どんな「声かけ」をすればいいのか。
対話を通して多様な当事者といっしょに学んでいきましょう。
〈ユニバーサルアクションプログラムの特徴〉
①舞台はJR長与駅
JR長与駅構内のコミュニティホールを研修場所として使用。公共交通機関における、多様な当事者に対する合理的配慮とは何かを学んでいただきます。
②座学とロールプレイングで学びを深める
コミュニティスペースでの座学に加え、長与駅に約40分間停車するJR九州車両内での実践学習を実施。スロープの設置や、車両座席への案内など、具体的なユニバーサルアクションを体験していただきます。
③JR九州とオリィ研究所が教材作成に関与
ユニバーサルアクションプログラムで使用する教材は、当法人が学校教育の場で提供してきた「介護の基礎講座」、JR九州の介助マニュアル、分身ロボットOriHimeで知られる「オリィ研究所」の知見を参考にしながら作成しております。
④当事者からのフィードバックを次に活かす
研修当日には多様な当事者をゲストとして迎え、シミュレーションや対話を通して、リアルな声をフィードバックとして聴くことができます。声の掛け方一つひとつから考えていきましょう。
⑤助け合いのマッチングアプリと連携
研修内容を復習できるように、スマホでつながる助け合いアプリ「May ii(メイアイ)」を使用します。加えて、JR長与駅周辺における助け合いのマッチング率向上も期待できます。
参考:「May ii(メイアイ)」HP(https://mayii.jp)
⑥身につけられるプログラム修了の証を贈呈
受講者には、ユニバーサルアクションプログラムを修了した「サポーター」である証として、オリジナル手ぬぐいを贈呈します。街を歩く時、電車に乗る時など、日常生活の中で身につけることでサポーターの「声のかけやすさ」にも貢献いたします。
〈ユニバーサルアクションプログラムの概要〉
・開催日(いずれか1日の参加でOK)
①2024年1月19日(金) ※定員にて受付終了
②2024年2月2日(金)
③2024年2月16日(金)
④2024年3月1日(金)
各回13:30〜16:00(受付開始13:00〜)
・申し込み期限
各開催日の3日前まで
※定員に達し次第締め切り。各開催日にて、定員を超えた場合、個別に日程調整のご連絡をさせていただく場合がございますのでご了承ください。
・実施会場
長与駅コミュニティホール(JR長与駅構内)、JR九州車両(当日の運行状況により変更となる可能性があります。)
JR長与駅:https://maps.app.goo.gl/UkMAqEdXhRsWKiy46
駅に隣接するコインパーキングがございますが、台数に限りがありますので可能な限り公共交通機関でお越しください。
・参加費
無料
主催:社会福祉法人ながよ光彩会
協力:長与町、JR九州 長崎支社、May ii、株式会社サンビーム
後援:長崎県
※本事業は、国土交通省「心のバリアフリー推進のためのモデル検討調査事業」の採択を受けて開催されるプログラムです。
※プログラム内容は、「障害平等研修」に基づいた座学と実践を予定しています。
参考:「障害平等研修」……障害者自身がファシリテーター(対話の進行役)となって進める障害学習です。(https://detforum.org)
〈ながよ光彩会が長崎県と提供してきた「介護の基礎講座」〉
これまでながよ光彩会は長崎県(長寿社会課)と協力しながら、県内の小中高校生向けに「介護の基礎講座」を提供してきました。講座の内容としては、車椅子ユーザーや高齢者の身体特性、聴覚・視覚障がいなどのマイノリティ対応について、座学と実践を用いた訪問授業を行ってきました。
ろう者への声のかけ方、白杖を用いたSOSのサイン、聴覚障がい者とのコミュニケーション方法などあらゆる場面を想定しながら、生徒の意欲・関心を最大限まで高める学びの時間をデザインしてきた実績があります。
〈2024年より、改正障害者差別解消法 施行〉
多様な当事者が活躍できる社会になりつつある昨今。障害のない人が得られる機会と同等の機会を、障害のある人も得られるようにすること、いわゆる「合理的配慮」の提供が求められる法律の整備が進んでいます。
2024年4月より、改正障害者差別解消法が施行されます。改正のポイントは、民間企業の障がい者雇用はもとより、飲食店や小売店においても障がいのある人に対する合理的配慮の提供が義務付けられることです。
「合理的配慮って、具体的にどういうこと?」
「うちの職場の場合、どんなことに配慮したらいいの?」
そんな疑問を解決するには、誰に聞けばいいのでしょうか。そして、どれだけの事業者にこの改正障害者差別解消法のことが浸透しているのかといった不安もあります。
どんなことが障壁になるのかは人によってさまざまであり、正解はありません。何が合理的配慮の提供になるのか、障がいの種類によって一律に定めることもできず、 個々のケースでその都度判断する必要があります。
変化する世の中に応じて、理解を深めていくための「教材プログラム」を作成することに意義を見出しました。
介護に携わるプロフェッショナルがファシリテーターを務め、障がい当事者をゲストに迎えながら、参加者自身の中で答えを導き出していただきたいと思います。
JR長与駅を舞台としたプログラムを通じて、知り、感じ、学んだことが、みなさまの日常生活における小さなアクションにつながり、誰もが「ともに生きる」まちづくりの一助となることを期待いたします。
【社会福祉法⼈ながよ光彩会について】
ながよ光彩会は「⼈のためにできること」を理念として、職員、⻑与町内の医療機関、福祉施設と⼀緒に、地域住⺠⼀⼈ひとりの想い、⽣活、⽂化を地域でケアする、⽣活⽂化総合事業を実現していきます。2015年3⽉より「特別養護⽼⼈ホームかがやき」、2020年7⽉より「みんなのまなびばみ館」、2023年4⽉に就労継続⽀援B型事業所「GOOOOD KAGAYAKI」をスタートしています。
【ユニバーサルアクションプログラムに関するお問い合わせ】
みんなのまなびば み館(社会福祉法⼈ながよ光彩会)
TEL:095-865-7755 ※電話受付時間:13時〜17時(日曜・祝日以外)
E-mail:mikan@mi-kan.jp
ユニバーサルアクションプログラム参加申し込みフォーム
▼参加申し込みフォーム QRコード
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