河瀨直美の新作・短編作品「echo」をWEBで公開 ~10/10から開催、ヘント国際映画祭50周年記念~
ベルギー、ポルトガル、チェコ、モロッコの映画祭で河瀨作品の上映やマスタークラスも
「echo」https://youtu.be/XhiZhf0dIRo
■ヘント国際映画祭50周年記念プロジェクト(ベルギー)
ヘント国際映画祭は“映画音楽”にも注目し、それを世界に広めた映画祭としても知られ、2023年に50周年を迎えます。作曲家と映画制作者をつなぐプロジェクトとして今回依頼をうけ、過去にセザール賞も受賞、多彩な音楽を紡ぐAmine Bouhafa(アミーン・ブハファ)氏が作曲、河瀨が映像を監督し3分26秒の短編作品「echo」を制作いたしました。本プロジェクトには世界中から25名の作曲家と25名の監督が選ばれ、他にも、ジャ・ジャンクー、ポール・シュレイダー、テレンス・デイヴィス、イルディコ・エニエディなどの映画監督も参加しています。作品はヘント映画祭の公式サイト、または以下からどなたでもご覧いただけます。
【河瀨コメント】曲のイメージから映像を紡ぐこと。とても新鮮で楽しみながら制作しました。息子の成長と「時間」の流れを自分の中の記憶と彼の中の記憶を融合するように創った作品です。「愛」で世界を抱きしめることができたら・・そんな母としての感情も入れ込みました。
ヘント国際映画祭
https://www.filmfestival.be/nl/festival/2x25/amine-bouhafa-x-naomi-kawase
短編作品「echo」 https://youtu.be/XhiZhf0dIRo
開催日程:10月10日〜21日
内容:「echo」制作、提供
URL: https://www.filmfestival.be/nl/
■欧州3か国の国際映画祭での上映やマスタークラス
河瀨直美の原点であるドキュメンタリー作品の上映や、映画監督としての経験や歩んできた道について語るマスタークラスがポルトガル、チェコ、モロッコの国際映画祭で開催されます。
【FAMILY FILM PROJECT (ポルトガル)】
2012年より開催、映画上映に加え、展覧会やインスタレーション、フィルムコンサート、市内のさまざまな場所でのパフォーマンス、マスタークラス、映画の美学的・人類学的側面に焦点を当てた書籍の出版など、多彩なプログラムの映画祭です。毎年1名の監督を選出・招致し、「Focus」という特集で作品の上映や公演/Q&A/マスタークラスを実施します。今年度は河瀨が選出され、過去にはジョナス・メカス監督やリューベン・オストルンド監督なども選出されています。
【河瀨コメント】今回のセレクションは私にとってとても大切なものとなりました。「家族」をテーマにしたこの映画祭で自身のそれを特集していただきます。ちょうど来年の2月が13回忌を迎える養母への供養として、彼女を想う大切な時間にもなりそうです。この初期の河瀨映画をホストしてくれるのが「萌の朱雀」をカンヌで新人監督賞に導いた当時の審査員であるルチアーノバリソネさんであることも意義深いです。
▼特集ページ
https://familyfilmproject.com/en/12-edicao-2023/focus-naomi-kawase/
開催日程:10月20日〜21日
内容:「かたつもり」「天見たけ」「陽は傾き」「につつまれて」「きゃからばあ」
「KAGE-Shadow」「垂乳女」「CHIRI / Trace」「GENPIN」上映/マスタークラス
URL:https://familyfilmproject.com/en/
【イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭(チェコ)】
1997年より開催、主要なコンペティションセクションに加えて、実験映画の「魅惑」、政治、環境、または科学をテーマにした「証言」、短編ドキュメントの「ショート ジョイ」、 そして伝統的な全国大会「チェコジョイ」のカテゴリーを提供しています。受賞者にアカデミー賞® とヨーロッパ映画賞の事前選考の資格がある映画祭の 1 つです。「Tribute: Naomi Kawase」というスペシャルプログラムの中で、「東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B」「2つ目の窓」が上映されます。
【河瀨コメント】15年以上前に訪れたドキュメンタリー映画祭です。とても実験的なプログラムと美しい街が印象に残っています。ここでオリンピックの記録映画に注目していただけることが嬉しいです。マスタークラスと合わせて、河瀨のドキュメンタリーにおける対象との向き合い方を伝えてきたいと思います。
開催日程:10月24日〜29日
内容:「東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B」「2つ目の窓」の上映/マスタークラス
【マラケシュ国際映画祭(モロッコ)】
マラケシュ国際映画祭は、モロッコの映画芸術と映画産業の発展を目的として、ムハンマド 6 世国王陛下によって 2001 年に創設されました。20年以上にわたり、マラケシュ市民に映画を通して文化や芸術に触れる、楽しむ機会を提供しています。マーティン・スコセッシ監督ほか、世界的に活躍する監督の参加が決定しています。
【河瀨コメント】2015年に審査員で訪れて今回2回目のマラケシュです。地震での被害が気になりますが、事務局はそれでも芸術に触れる機会を提供するということで開催を決行したということでした。これまでの河瀨映画を通じて、「自然と人間の関係性」を皆さんと共に考えたいと思います。
開催日程:11月24日〜12月2日
内容:マスタークラス
URL:https://marrakech-festival.com/en/home/
河瀨直美プロフィール
生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける。一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリー、フィクションの域を越え、世界各国の映画祭での受賞多数。1997年『萌の朱雀』にて史上最年少で第50回カンヌ国際映画祭「カメラ・ドール」受賞。2007年『殯の森』で第60回カンヌ国際映画祭「グランプリ」受賞。2020東京オリンピックの公式記録映画監督。2021年よりユネスコ親善大使を務める。2025年大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー。代表作に『2つ目の窓』『あん』『光』など。映画監督の他、CM演出、エッセイ執筆などジャンルにこだわらず表現活動を続けている。プライベートでは野菜やお米を作る一児の母。
公式サイト : http://www.kawasenaomi.com/ ※過去の作品詳細もこちらより
Instagram : https://www.instagram.com/naomi.kawase/
https://instagram.com/kumie_official ※事務所アカウント
X(Twitter) : https://twitter.com/KawaseNAOMI
ラジオ番組 :アルファステーションFM京都 「UNDER THE TREES」毎週日曜17:00~18:00
https://fm-kyoto.jp/information/info-90570/
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