韓国のエッチング技術企業「ボルトクリエーション」、モバイル用FMM500ppiの量産準備完了!
独自技術で500ppiの解像度を実現、現在量産化1次設備の構築完了
韓国のドライエッチング技術の専門企業、株式会社ボルトクリエーションが
、世界で二番目にモバイルディスプレイの必須部品である500ppiレベルのスマート用FMMを必要とする顧客企業や研究機関を対象として、2023年9月1日から販売を開始すると発表した。
今まで全世界でFMM関連企業は、日本で独占しているスマートフォン用の高画像度FMMの開発のために多額の資金を投資した。しかし、実際の成果物は出せず、技術的な限界に達した。
このような状況で、市販を発表した韓国の株式会社ボルトクリエーションは、全世界のFMM産業界を新しく再編する絶好の機会をつかむことになった。創業してから10年も経たない韓国ベンチャー企業のボルトクリエーションは、7年間の研究の末、世界最高水準の500ppi解像度を実現することに成功し、短時間で量産化施設まで構築する驚くべき能力を示した。
FMM(Fine Metal Mask)とは、中小型OLEDパネルで赤(R)、緑(G)、青(B)のサブピクセルを形成する際に使用するマスクで、OLED蒸着工程の核心素材である。主要部品として、蒸着有機物がTFT(Thin Film Transistor) 画素領域にのみ、精密に蒸着されるよう機能するためには、微細孔の大きさが均一であり、断面角度と段差(step height)及び位置精度が要求される。外観上の変形、凹み、目詰まり、固着異物など、いかなる欠陥も許容されない。
そのため、韓国、中国、日本、台湾を含む全世界のFMM関連会社は、湿式や電気鋳造メッキエッチングなどの高画像度FMMの開発を集中投資してきたが、これまで市場量産に成功した企業は全くなく、需要先への提供や販売も当然不可能な状況だったので、全量を日本に依存してきた。
特に、スマートフォンパネルの量産などに使用するOLED用FMMは、日本の「TOPPAN」、台湾の「Darwin」も生産はしていたが、事実上、日本の「DNP」というメーカーがOLED FMMの世界市場を独占している。
株式会社ボルトクリエーションは2015年から独自研究した「イオンビーム乾式エッチング技術」を開発し、世界知識財産権の確保とともに低温工程を利用した方式でFMM開発をすでに2年前に終え、その後は量産のための技術の高度化を進めた。
特に、ボルトクリエーションが開発した「イオンビーム乾式エッチング技術」は、他のエッチング技術である湿式や 電気鋳造メッキエッチング工程とは異なり、材料への損傷なしにエッチングが可能で、残存不純物がないことが特徴である。また、乾式エッチングのメリットを生かしてエッチング角度と形態の多様性を、需要先から要請された仕様通りに制作することが可能だという。
CIPO(STEVE JAY)は、「全世界で高画像度市場にFMMを提供できる企業は、日本の「DNP」だけでした。ボルトクリエーションは、過去7年間このような独占的市場を二分化する技術開発を完了し、必要とされる全ての企業にいつでも500ppi FMMを提供できる量産の準備まで完了した状況です。供給価格も従来商品よりはるかに安価に供給できるため、全世界の企業の皆様は必要であれば、いつでもお問い合わせください」と公式に販売が開始されたことを知らせた。
ディスプレイ業界の関係者は、「現在、高画像度FMMは日本でのみ製造が可能である。そのため物量が限定的で、供給が円滑でなく、多くの企業がディスプレイの研究開発を行うのに問題が多かった。ボルトクリエーションの量産された商品が市場に出ると、おそらく従来の高画像度ディスプレイの研究開発とともにVR、AR産業分野まで多くの研究開発が活性化すると思われる」と、ディスプレイ産業全般に大きな影響を与えると予想した。
現在、ボルトクリエーションは自社ホームページを通じて注文を受けている。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像