未来の人材に求められる意思決定や行動プロセス「エフェクチュエーション」が学べる「エフェ会」を開催。第7回は「さかさま不動産」を事例に取り上げます。
開催日時:2025年1月27日(月)18時45分〜 開催場所:madanasaso(名古屋市西区新道1丁目13−15)
令和4年5月に経済産業省が発表した「未来人材ビジョン」では、未来を担う人材に必要な4つの資質が提示されました。スノーフレイク・コンサルティング合同会社(名古屋市/代表・中島正博)では、海外ではすでに起業家教育などへの導入が進んでいるエフェクチュエーションが未来人材の育成につながると考え、定期的な勉強会を開催しています。この度「さかさま不動産」を運営する株式会社On-Coと合同で勉強会を開催する運びとなりました。
未来の人材に求められる資質とは?
経済産業省が令和4年5月に「未来人材ビジョン」を発表しました。日本社会が直面する課題を踏まえ、急速な技術革新や社会構造の変化に対応するため、どのような人材が必要とされるかを明確化し、具体的な育成方針を提案しています。その中では特に「常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す能力」「夢中を手放さず一つのことを掘り下げていく姿勢」「グローバルな社会課題を解決する意欲」「多様性を受容し他者と協働する能力」が重要と提示されました。
出典:経済産業省 「未来人材ビジョン(令和4年5月)」16ページより
https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001-1.pdf
エフェクチュエーションとは何か?未来人材の育成にどう貢献するのか?
2008年に米バージニア大学のサラス・サラスバシー教授が発表した、熟達した企業家に共通して見られる意思決定や行動プロセスを解明した理論です。国内外の多くの大学が起業家教育の一環として採用しています(※)。しかし当社は、エフェクチュエーションは起業家育成だけではなく、未来人材ビジョンで定義された人材の育成にも応用できると考え、エフェクチュエーションの普及のために「エフェ会」という定期勉強会を開催しています。名古屋エリアでは唯一、一般に向けて参加を募っている定期的なエフェクチュエーションの勉強会です(2025年1月8時点)。
※国内大学:早稲田大学、東京工業大学、神戸大学など。海外大学:バージニア大学(米国)、Haaga-Helia大学(フィンランド)など
未来人材に求められる資質 |
エフェクチュエーションが貢献する要素 |
常識や前提にとらわれず、 |
「手中の鳥」の原則:既存リソースを活用し新しい価値を創造する |
夢中を手放さず一つのことを |
「許容可能な損失」の原則:リスクを管理し挑戦を続ける /「レモネード」の原則:うまくいかない状況をリフレーミングして前に進む |
グローバルな社会課題を解決する意欲 |
「クレイジーキルト」の原則:多様なステークホルダーとの協働を重視する |
多様性を受容し他者と協働する能力 |
「クレイジーキルト」の原則:他者のリソースを組み合わせて価値を創造する |
「さかさま不動産」の事例から学べることとは?
従来の不動産業界の常識を転換して、空き家問題の解決策として注目されている事業「さかさま不動産」の成功要因を、運営会社On-Co代表・水谷岳史さんに伺ったところ、「エフェクチュエーションの5大原則の内の『許容可能な損失の原則』と重なる点が多い」とのことでした。そこで今回は、この原則の解像度を一層高めるために、さかさま不動産の成功要因をエフェクチュエーションで解剖する勉強会を行います。
主催者コメント:スノーフレイク・コンサルティング合同会社 代表・中島正博
私は以前大手企業で働いていたころ、ちょっとした挑戦をするにも多くの社内調整が必要であることに違和感を感じていました。今は社会の変化が早く、「絶対にうまくいく」状態を作って行動していては間に合わず、失敗を恐れず挑戦することをもっと当たり前にしないといけないと思います。エフェクチュエーションを学ぶと、挑戦が当たり前になる感覚が非常にあります。ビジネスパーソンだけでなく、「挑戦力を高めたい」多くの方に有益な理論だと思います。一方でまだまだ実例が少ない理論でもありますので、第7回である今回は「さかさま不動産」さまを事例として学ぶことで、より良質な学びを提供できれば幸いです。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像