由比ガ浜湾内における海中遺物探査プロジェクト発足について
【本プロジェクト発足の背景】
斉藤建設は明治24年の創始以来、5代にわたり鎌倉の地域社会において貢献し続けてきた建設会社です。民間工事から公共工事まで幅広く手掛けており、特に文化財発掘分野においては古都鎌倉の数々の文化遺産を発掘調査してきた実績を有し、文化財に関する高い見識と経験値を有しています。
一方、株式会社Oceanic Constellations(呼称:オーシャニック・コンステレーションズ、略称:OC社)は2023年11月に設立された、世界初の水上ドローン船ネットワーク「海の衛星群™」の実現を目指す鎌倉発の海洋スタートアップ企業です。
この2社が、共に鎌倉の地に本拠を構えつつ、互いの長所を活用する形での共同プロジェクトとして本プロジェクトを企画した背景として、OC社が開発を進めているドローン船技術・ソナー技術および通信ネットワーク技術により、海底の探査が安価かつ簡易に実施可能となったことが挙げられます。これにより、斉藤建設はこれまでの文化財発掘の知見を、海中に沈む文化財についても活かせる可能性が出てきた点を重視し、両者の強みを合わせることで、地元鎌倉における新たな文化財の発見という可能性に寄与できるのではないか、との思いに至り、本プロジェクトが成立いたしました。
【本プロジェクトの意義】
これまで海岸から離れた海中における文化財の調査を鎌倉において網羅的に行ったプロジェクトがなく、本プロジェクトが由比ガ浜湾内における遺物探査の先駆けになります。何らかの発見可能性が出た場合には、鎌倉の魅力をより増加させるものであり、行政的見地からも文化財保護の重要性に資するものと確信します。
合わせて、鎌倉においては近年多様なスタートアップ企業が居を構えていますが、本格的に鎌倉における実績ある企業との連携は珍しく、本プロジェクトは「温故知新」の最たる先例になる企業間提携プロジェクトとなります。
【本プロジェクトの概要】
本プロジェクトでは、鎌倉地域における各種事業者への影響を最小限にするように配慮し、以下の要領にて実施する予定としております。
時期: 2024年4月下旬~2024年6月頃 ※海開きの準備時期迄
時間帯:午前11時頃~午後3時頃 ※漁業時間帯には実施せず
方法: 全長・全幅2m以内の、船舶に該当しない遠隔操縦水上無人機(ラジコン船に類似)を利用
操縦: 海岸からの遠隔操縦により実施。2~4ノット程度の低速な走行で撮影を実施する
安全: 故障等の事態に備えて、近隣の漁業者と連携し、機体の回収を即時行える監視体制下で実施予定
【本プロジェクトにおけるアドバイザーの就任: 土屋 利雄 先生】
本プロジェクトでは、海中での遺物探査という高い専門の見識を有するテクニカルアドバイザーとして、土屋利雄博士をお迎えし、プロジェクトの円滑な遂行のためのアドバイスを頂く体制としております。ご経歴は以下の通りです。土屋先生は、海中探査に精通する水中音響工学のプロフェッショナルです。文化庁が主催する「海底遺跡調査委員会」の専門委員を平成25〜30年まで務め、日本全国のさまざまな海中遺跡調査に対しアドバイスを行なった知見を有しております。
学歴、職歴:1950年⽣まれ、東海⼤学海洋学部海洋⼯学科卒,1973年海洋科学技術センター(現在の海洋研究開発機構 JAMSTEC)⼊所後、東京⼯業⼤学で学位取得(⼯学博⼠)、2016 年JAMSTEC退職、フジミコンサルタント技術顧問、東京海洋⼤学⼤学院博⼠研究員
現職:海洋研究開発機構 広報アドバイザー、知財関係専⾨委員、東京海洋⼤学⼤学院 博⼠研究員(⽔中⾳響⼯学) 、国⼟交通省「船舶騒⾳対策プロジェクト専⾨委員」
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社Oceanic Constellations(オーシャニック・コンステレーションズ)
神奈川県鎌倉市御成町8番28号
URL https://www.oceanic-constellations.com/
事業内容
世界初の水上ドローン船ネットワーク「海の衛星群™」の実現を目指す
鎌倉発の海洋プラットフォーム構築を目指すスタートアップ
メールによるお問い合わせ
press-communication@oceanic-constellations.com
担当:島
株式会社斉藤建設
代表取締役 斉藤正朗
神奈川県鎌倉市笛田1-10-1
事業内容
【建築部門】住宅建築(新築・増築)・店舗建築・寺社建築・各種建築・耐震補強・リフォーム
【土木部門】公共工事全般・宅地造成工事・擁壁工事・防災工事
【設計部門】建築設計・土木設計・企画・一級建築士事務所
【文化財発掘部門】埋蔵文化財発掘調査・発掘調査支援業務
【建材部門】建材販売(再生砕石)・建設発生土収集運搬・産業廃棄物収集運搬
【不動産部門】建物・土地維持管理・仲介
メールによるお問い合わせ
saito@saito-group.com
担当:上村
<付属資料>
【本プロジェクトのスコープについて】
本プロジェクトでは、以下の通り、遺物に触れない所在調査のみを対象とします。主にソナー等による海底地形の把握と、ROVを用いた光学カメラによる重点箇所の撮影調査を主眼としています。
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