産業横断のリーディングプレイヤーが集う”AIガバナンス協会”が自民党AIPTにて官民連携のあり方を提言

~「AIガバナンスの民主化」に向け、社会実装の現場の知見を生かして政府と協働~

AIガバナンス協会

 企業と社会が安心してAIを活用し、持続可能な成長を遂げるために、多様なプレイヤーがAIガバナンスのあり方を議論できる場を創るべく設立したAIガバナンス協会(以下「AIGA」)は、2024年2月21日(水)に開催された自民党の第32回「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」(以下「自民党AIPT」)に登壇し、AIガバナンスの社会実装に向けた官民連携のあり方について提言を行いました。

 昨今のAIのビジネス活用の様々な業界・業種への急速な拡大によって広がりつつある「AIリスク」への対応は、社会全体で急務となっています。広島AIプロセス行動指針や各国でのAIセーフティ・インスティテュート(以下「AISI」)の設立など国際的な取組が進展する中、日本でもAI事業者ガイドラインの策定など指針・考え方の整備が着実に進んでいます。今後は、社会的に合意が進みつつあるAIガバナンスのコンセプトをいかに実装段階に移すかの検討が重要となります。
 今回の自民党AIPTは、AI政策を中心的になって考える議員が行政・事業者・アカデミアなど幅広い関係者と議論して、政策的な方向性を見出すための場として開催されています。

 AIガバナンス協会は、事業者に対するAIガバナンス実践の要請の高まりを踏まえ、その実現のための技術・組織両面の企業の取組について産業横断で議論し、スタンダードづくりや政策提言を実施するフォーラムとして、2023年10月に設立しました。
 現在40を超える企業・団体が会員として参画しており、協会と会員が共同で社会に対して宣言する「AIガバナンス行動目標」(URL: https://www.ai-governance.jp/blog/commitment-240219)を掲げ、パブリックコメント提出をはじめとする政策提言や会員間でのAIガバナンスの実践知の交流・深化といった活動を進めています。

 AIガバナンスは、AIの社会実装を担う幅広い事業者が、それぞれの現場での実践や技術的知見も踏まえつつ、あるべき方向性について政府やアカデミア、市民などを交えたマルチステイクホルダーでの議論に積極的に貢献すべき領域です。
 今回は、AIGAの生田目理事、大柴理事、羽深理事、および事務局長の佐久間が自民党AIPTに出席し、産業横断でのAIガバナンスの知見のハブとなるAIGAが政策や技術標準の議論において果たしうる役割を示しつつ、日本社会におけるAIガバナンスの社会実装のあり方、望ましい官民連携の方向性について提言を行いました。概要は以下の通りです。


  • 講演概要

2024年2月21日(水)自民党第32回「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」
・講演者 :AIガバナンス協会理事 大柴行人、羽深宏樹、生田目雅史
・タイトル:『AIの健全な社会実装のための「AIガバナンスの民主化」に向けて』
・講演資料:下記Webページに掲載予定
      https://note.com/masanao_ozaki/n/nbd4dd013a5cb


  • 講演内容のサマリー

● AI事業者ガイドライン案やAISIの設立、AIGAなど、AIガバナンスについての大方針や議論の座組は

  徐々に整いつつある

● 今後重要なのは、議論されてきたAIガバナンスのコンセプト(What)を各ビジネスユースケースに

   おいてどう社会実装に移していくか(How)という点であり、その成否は日本のAI活用の成否に直結する

● AIGAには既に、こうした課題感を持つ諸産業のリーディングプレイヤーが集まり、共同での「行動目

    標」策定や政策提言、自主的な研究会開催など、民間の知恵を結集して実践的なAIガバナンスの議論が

    始まっている。また、米NISTなどでも、民間企業を巻き込んでの標準検討が進んでいる

● AIGAはAIのビジネス活用を担い、日々エンドユーザとも直に接している産業側の団体として、積極的に

    政策や技術標準の議論の場に参画し、知見提供をしていきたい。官民交えたステイクホルダーが一丸とな

    ってAIのリスクに立ち向かう「AIガバナンスの民主化」を目指し、AIGAがそのハブとなることを目指す


 参加者とのQ&Aでは、AIガバナンスにおいて法的な措置を要する領域、バリューチェーン上の各主体に求める対応についての考え方、事業者へのインセンティブ設計の方向性などについて活発に意見が交わされました。
 また、AIGAのようなインダストリーの団体でスピード感を持って取組を進めるべき事項として、AIの利用者への啓蒙、個人情報保護法の見直しなどの関連政策をめぐる議論への参加、国内外のAISIや海外の業界団体とのコラボレーションなどの幅広い取組が挙げられ、AIGAの活動への期待感も寄せられました。

 AIGAは今後とも、AIの開発・利用に携わる幅広いプレイヤーによる知見の共有や議論を通じて、イノベーションとガバナンスの適切なバランスを目指し、日本のAI活用を促進できるよう努めていきます。


  • AIガバナンス協会について

 AIガバナンス協会(AIGA)は、AIのビジネス活用の急拡大とその裏でのリスク認識の広がり、国内外の政策動向の急速な変化等を背景として、企業と社会が安心してAIを活用し、持続可能な成長を遂げるために、多様なプレイヤーがAIガバナンスのあり方を議論できる場を創るべく設立された任意団体です。
 AIGAでは、AIのビジネス活用を進める企業を中心とするメンバーが産業横断で議論を行い、企業のあるべきAIガバナンスに関する共通理解の醸成や政策提言等の活動を実施します。

・理事    :
大柴行人 (Robust Intelligence 共同創業者)
瀬名波文野 (リクルートホールディングス 取締役 兼 常務執行役員 兼 COO)
生田目雅史 (東京海上ホールディングス 常務執行役員CDO グループデジタル戦略総括)
羽深宏樹 (スマートガバナンス 代表取締役CEO・京都大学特任教授・弁護士)
山本忠司 (三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役常務 デジタルサービス事業本部長 兼 グループCDTO)

・設立日   :2023年10月26日
(設立時のプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000131696.html

・サイトURL :https://www.ai-governance.jp/

・問い合わせ先:admin@aigovernance.jp

・主な活動内容
①企業のあるべきAIガバナンスに関する共通理解の醸成
②AIガバナンス実現のための政策や制度枠組みの提言

・会員企業(2024年2月19日現在。和名五十音順)
正会員:協会の活動趣旨に賛同し、AIモデル・サービスの開発・活用に携わる企業・団体

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会社概要

AIガバナンス協会

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https://www.ai-governance.jp/
業種
情報通信
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上場
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資本金
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設立
2023年10月