鎌倉市の使用済紙おむつ再資源化の実現に向けた実証実験を開始
栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、社長:江尻 裕彦)は、神奈川県鎌倉市(市長:松尾 崇)と同市が推進する使用済紙おむつの再資源化の実現に向け「使用済紙おむつ資源化の推進に関する協定書」を1月10日に締結しました。協定に基づき、当社は使用済紙おむつ分別処理装置「クリタサムズシステム®」(以下、本装置)を活用した実証実験を開始します。
本装置は、従来焼却処分されていた使用済紙おむつを殺菌・洗浄・分解し、プラスチック類とパルプ類に分別することにより再資源化を可能にするものです。本装置の適用により、廃棄物量や焼却に伴うエネルギー消費量、CO2排出量の削減が見込めます。
鎌倉市は、環境負荷の少ない循環型社会の構築や焼却施設の老朽化等を背景に、「ゼロ・ウェイストかまくら」の実現を目指し、ごみの減量・再資源化に積極的に取り組んでいます。なかでも、家庭および事業者から排出される使用済紙おむつについては、2025年度(令和7年度)の全量再資源化を計画しており、資源化施設整備の実現可能性のほか、使用済紙おむつを多量に排出する事業者の施設内へも設置が可能であり、かつ十分な処理能力を有する処理機器の導入について検討が進められてきました。このたび、省スペースで設置可能な点に加え、運転回数や設置台数を調整することで処理量の増減に柔軟に対応できるといった特徴を持つ本装置を活用した実証実験の実施が決定しました。
今後は、鎌倉市で排出された使用済紙おむつを用いて、当社の保有する本装置により分別処理の試験を行います。実施期間は本日から3月末までを予定しており、その結果などについて取りまとめた報告書を鎌倉市へ提出する予定です。
当社は、廃棄物処理業者や地方自治体を中心に、本装置を活用した使用済紙おむつの再資源化を提案・提供することで、限りある資源の有効活用と、廃棄物量やその焼却に伴うエネルギー消費量、CO2排出量の削減を支援することにより、循環型経済社会構築への貢献、脱炭素社会実現への貢献を目指してまいります。
<参考URL>
・2023年11月21日付当社プレスリリース:使用済紙おむつの分別処理装置「クリタサムズシステム®」の事業展開を開始
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