株式会社サウンド・シティ『AVACO STUDIO』の運営を開始

- 大規模レコーディングスタジオを守り、ミュージシャンとクリエイターの未来を拓く -

株式会社サウンド・シティ

2025年6月11日 11時10分

株式会社サウンド・シティ（本社：東京都港区、代表取締役社長：明地権、以下、サウンド・シティ）は、2025年4月1日より、信愛合同会社（本社：東京都新宿区）が所有する「AVACO STUDIO」の運営を開始いたしました。この取り組みにより、クリエイターの多様な表現活動を支える制作環境をさらに拡充してまいります。

◆背景と目的

サウンド・シティは麻布台を拠点に14のレコーディングスタジオと9のMAスタジオを運営し、クリエイターの多様なニーズに応えてまいりました。しかし音楽業界に目を向けると、近年の物理的・経済的な問題から、大人数のオーケストラやバンドが一堂に会して録音できる伝統的な大規模レコーディングスタジオが、惜しまれつつも減り続けているという現状があります。

AVACO STUDIO「Recording 301」ではフルオーケストラの収録が可能

数々の名作を生み出してきたAVACO STUDIOは、都心に残された数少ない大規模レコーディングスタジオです。私たちはこの歴史あるスタジオを守り、ミュージシャンがその才能を存分に発揮できる場所を未来に残したいという想いから、今回の運営開始に至りました。これは単なる事業拡大ではなく、日本のクリエイティブシーンの未来に向けた「文化の継承」と位置づけています。

◆伝統と多様性の融合による、新たな価値創造

今回の運営開始により、歴史あるAVACO STUDIOと、多様な事業を展開するサウンド・シティ、両社の強みが融合します。

AVACO STUDIO - 継承される空間と物語

1952年の創業以来、素晴らしい音響空間を誇り、映画音楽から国民的アニメまで数々の名作を支えてきました。60人規模のフルオーケストラ録音が可能な国内最大級の「Recording 301」や、ライブサウンドに定評のある「Recording 302」に加え、アニメのアフレコに特化した「Recording 303」、作品の最終的な仕上げとなるダビングに対応する「Four Tune」も備え、音楽録音にとどまらない制作環境を提供しています。

サウンド・シティ - 音を核とした多様なサービス

レコーディングスタジオという「場」の提供にとどまらず、ライブレコーディングからポストプロダクション、エンジニアの派遣や機材レンタルに至るまで、クリエイターの多様なニーズに応える総合的なソリューションを提供しています。

この度の連携により、AVACO STUDIOが持つ伝統的なスタジオと、サウンド・シティが展開する多様なサービスが結びつきます。壮大なオーケストラ収録からバンドレコーディング、アニメのアフレコやダビング、ポストプロダクションまで、クリエイターが求めるあらゆる制作工程を一貫してサポートできる体制がさらに強化されました。

◆今後の展望

サウンド・シティは、この場所が紡いできた物語と価値を大切に受け継ぎ、私たちが持つ多様なサービスとノウハウを掛け合わせることで、音楽やアニメをはじめとするあらゆるジャンルのクリエイションが生まれるハブとなることを目指します。クリエイターが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を未来へ繋ぎ、ここから生まれる多くの作品を通じて、世界中の人々に感動を届けてまいります。